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CROSS…  作者: ィィポン
15/18

『First city…ウェルチ』

俺はTVゲームでRPGをやる時は街に着くたびに即宿屋で休憩してやろうと思った。たとえ、HPが満タンでMPが満タンであっても…


『僕…もぉクタクタです…本当に動けません。』

『俺も…マジで疲れた…』

『私も少し休憩させて欲しいです…』


日が照りつけ、天然サウナの草原を歩く事…約2時間…無事に…いや、コレは決して無事ではないな…瀕死の状態で始まりの街【ウェルチ】へと着いた。

最初の街に行くのに瀕死状態って…おかしいでしょ…

え!?魔物に襲われたのかって???…ッチッチッチ!ノンノン。


2時間も無防備な状態で時には歌を歌ったりしながら歩いてきたのだが、魔物には出くわさなかったのだ。…俺達が瀕死状態になっているのには他の理由があるのだ。…完全なる体力不足だ(爆)


『全く…あんた達なっさけないねぇ…私より若いんだからこんな事でへばってんじゃないの!!!』…俺達のが若いって言ってもそんなにかわんねぇだろ…

『特に!!、高貴と新輔。あんたら男だろ?!?美咲はともかく…ホントに情けない…』…これ以上体力を消費したくなかったのか、はたまた図星だからなのか、俺も子豚も全く言い返すことは無かった。


『はぁ…まぁ良いわ。とりあえず宿屋に言って休憩しましょう。次の街まではウェルチまでに来る距離の倍はあるからね。少しの間ここで体力作りだわね。』

『はぁい…』『はい』『うぃぃ』


俺達はウェルチの宿屋、【マルコ】で休憩することになった。…と言っても音楽が流れたら一日経っているなんて事はない。

ミリアが言うには宿屋に泊まって直ぐに朝になると言う現象は、次の日の朝が来るまでキャラクターはプレイヤーから開放され、自由の時間になるそうだ。…今の俺達にプレイヤーなんているのか???

そう言えば…悪夢の時、僕が君のプレイヤーとなる…とか誰かが言ってた気がしたな…でもあれはミリアのミスで起こったバグだしな…まぁ良いか。


『さーて♪そろそろ休憩終わって、このゲームの説明に入ろうかしら♪』…休憩終了ってまだ30分も経ってないんですけど…


『説明ってココに来る前に色々聞きましたけど??』…子豚の言う通り!!俺と子豚はその説明とやらを2回も聞いたのだ。

『うむ。このゲームのルールくらいは大体あんたに教えてもらって理解してるつもりだが??』


『フンッ。あんた達に教えたのは基礎中の基礎。言わばゲームのコントローラーの持ち方にすぎないのよ。私がこれから教えるのはこの世界での仕様よ。』

『ふ〜ん。』…


『それじゃぁ一度しか言わないからしっかり聞いてね!!』…何かこんなガキみたいな姿のやつに偉そうにされると腹が立つな…俺が未熟なのか…


『まずね…』とミリアは以外にも分かりやすく説明してくれた。…


様はRPGの基本であるステータスに関係する事だ。ステータスと言うのは能力みたいなもんだ。

The Continuance Of Dreamの世界ではLv(レベル)と言うキャラクターのランク見たいなのはないらしい。…LvUPの際には体が光ったりするのかな♪と密かにドキドキしていた俺の夢は消えたと言うわけだ。


じゃぁどうやって強くなっていくか…超簡単に説明すると行く街ごとにランクUPすると思ってくれれば良い。


例えば、大草原→ウェルチと俺達は無事に一つ目の町に着いたわけだ。その間歩いた体力は己の基礎体力に影響され、プレイヤー自身の体が鍛えられると言うわけだ。…要するにゲームを終了し、現実に戻ったら子豚が痩せているかもしれないというわけ。

その基礎体力とは別に街ボーナスという物が存在するらしい、各街にはスキルSHOPという店が存在している。そこのスキルSHOPで能力UPをするというわけだ。


体力(HP)、精神(MP)、攻撃(AT)、防御(DE)、回避(SP)、…とまぁ大体10種類くらいの分野がある。スキルSHOPには測定機がおいてあり、各々の能力が今どれくらいなのかを測定できるという。

そして定番といっちゃ定番だが、この世界にも職業(ジョブ)が存在している、それは最初にたどり着いた街、俺達の場合は【ウェルチ】で登録をしないと勝手に決められてしまうらしい。



『それじゃぁ、とりあえず皆にやってみたい職業を聞くからこの中から選んでね♪』とミリアはジョブ表みたいなものを出し俺たちに見せてきた。

『それじゃぁ、お互いがお互いに気を使わないように、皆せぇので一斉に言いましょう』…と子豚が張り切り皆一斉に言う事になった。


『せぇの!!』


『魔法使い』『魔法使い』『聖職者♪』


『…』


そう、俺達の中には前衛職が居ない…そりゃそうなるわな…ゲームのキャラクターならともかく、自分が盾になるなんて断固拒否だ。…美咲さんの盾にならいくらでも…っと思ったり思わなかったり。

ここで話を説明に戻そう。それぞれの職業にあう能力をドンドン上げていくとスキルSHOPの店員からスキル(魔法や特技)を覚えれる本がもらえるらしい。


まぁその本を読んで覚える…なんてメンドクサイ事は無くその本を担当オペレータに渡し、オペレータがスキルを習得する呪文のようなものを唱えると、その後から使えるようになると言うわけだ。…俺の手から炎がでるのも時間の問題だな♪


RPGで欠かせないのが(モンスター)だ。俺の考えでは街に向かうために敵を倒しながら行くものだと思っていたが、まるで違っていた。

そもそもモンスターなどとはめったに遭遇しないらしい。…じゃぁ単純に最後の街をめざしてひたすら進めば良いのか??…それも違っていた。


俺達の敵と言うのは他プレイヤーチーム、NPCチームの事らしい。…街に向かう途中に発見した相手と戦わなければならないと言う。お互いが望む望まない関係なく、各々に着いているオペレーターが発見し次第、即戦闘となる。

そして、敗者は前回の街に戻されると言うわけだ。…何だかスゴロクのようなゲームに思えてきた。…このゲーム…楽しいのか??…それをいっちゃいかんな。


『とまぁ、今日はここら辺にしとくよ!!♪』

『え!?戦闘ってどうやってするかとか、呪文を覚えた時にどう使うかとかまだ知りたい事が山ほどあるんだけど…』


『まぁ…あんたはこの二人に比べて賢いようだし、まだまだ覚えれるかもしんないけどね、美咲と新輔はもう限界みたいだよ。』…ミリアに言われ二人を見ると、正に昔の名曲の歌詞にもあった【思考回路はショート寸前♪】って感じだった。

『あ…そっか。なら仕方ないな。』


『((ごめん…))』と子豚と美咲さんに謝られ、何だか二人に悪い気がした。

『まっ、チームワークって言うのはすっごい大切だからさ♪今のうちから相手のために我慢する事には慣れといたほうが良いよ♪』とミリアは楽しそうに笑っていた。



話もひと段落ついたということで、俺達は『ソロソロ終了して現実に戻るよ』とミリアに告げた。


『ぇ??…』っとミリアは世界が滅んでしまったかの様に…と言っても分かりにくいな、恋人に振られた時の様に青ざめて、さっきまでの楽しそうな雰囲気が一転した。


『えってなぁ。俺達だって明日は学校あるんだし、ソロソロ戻らないと…』

『私もソロソロ家に戻らないと…テスト勉強もあるし…』

『また暇な時に来ますから』っと子豚は笑って言ったが、この言葉にミリアは涙を流した。


『おッおい!!いきなりどうしたんだ??』

『ミリアちゃん…大丈夫???』

『え???ぼ…僕のせいですか???ミリアさんすみません!!!』と流石に皆心配した。…あのミリアが涙を流したのだから。


当然の事だが、ミリアは俺達の世界には来れない。俺達が再び来るまでミリアはウェルチ(最後に別れた場所)で待っているとの事だ。俺達がいつ来るかも分からないのに…

彼女が待っている期間というのは、俺達が再びゲームを再開するまで、もしくはゲームをやめると宣言するまで…の二通りしかない。

まぁ当然の事だが、ゲームをやめると宣言せずに永遠に来ないプレイヤーも居ると思う。…むしろそっちの方が多いかもしれない。

そんな感じで、永遠に待たされる事となったオペレーターは、ある期間が来るとゲーム内で自然と消滅し、消えてしまうらしいのだ。…流石の俺もミリアからこの話を聞いた時は同情を抱いた。



『そうなんですか…』『そうなんだ…』『ふ〜ん…』…俺達はミリアに返す言葉が見つからなかった。


『ごめん…オペレータの私がこんなんじゃだめだよね…』っと最後に俺達に謝罪し、俺達の意見も聞かずに帰還の魔法を唱えた。『インペリアル・リバース…』



『おッおい!!まてって…また直ぐ来るから、待ってろよ!!』…っと俺らしからぬ後で振り返ると恥ずかしくなってしまうような言葉をかけ俺達はミリアの前から消えた。


俺の言葉がギリギリ聞こえたらしくミリアは本当に嬉しそうに笑った。

『ありが……』



気がついたら子豚の部屋にいた。

御閲覧本当にありがとうございます。

今週は先週に比べて閲覧者が増え、私は感動しております。

大変、身勝手な事なのですが土日は小説を書くことが出来ず更新も出来ません。この場をお借りし深くお詫び申し上げます。

皆様からのご意見、ご感想、ご指摘を辛口でも構いませんので是非お聞かせください。

最近は寒くなってきましたので風邪などには十分注意してください。

今後も一生懸命頑張りますので応援宜しくお願い致します。


追伸…明日(2008年12月6日)で22歳となります♪一人バースディ♪ヤッホィ♪…

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