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0話【サイレントシンドロームへようこそ】

お久しぶりです杁唖(いりあ)です。

幽霊に立ち向かう物語!それをカッコよく楽しく戦って、これを読んだ人が全員幽霊怖くない!って思えるようになればいいなと思います笑笑


打倒ホラー映画です笑笑

silent syndrome


0話【サイレントシンドロームへようこそ】


サイレントシンドローム 【silent syndrome】


直訳すると、『無音・症候群』である。


誰かがこう言った。

好きの対義語は嫌いではないーー

嫌いの反対も、同じく好きではないのだーー

おそらくこう考えるとしっくりくるはずだ。

『無』であるのだと。



ピピビピピピピピ……ピピビピピピピピ……

それは、あまりにシンプルな電信音。

鳴り響くスマートフォンを抱き抱える用に、机にうつ伏せていた男が、突然の音にビクッと驚き跳ね起きる。

男はその瞬間、ここが自身の勤務する交番で、当直勤務真っ最中であることに気づき、焦りを感じざるを得なかった。

すぐさま垂れた涎を袖で拭き取り、辺りをキョロキョロと見渡した。

交番内は自分1人で、時刻が深夜0時を知らせたアラーム音だと認知する。

職務怠慢を何とか免れ、ホッと安堵の息を吐く新人警官。

「危ない危ない。上司が外回りで居なくてよかった」

そんな独り言を吐きこぼし、席に座り直すーーところでそれは現れた。


「あー!お巡りさんサボってた!」


その声は奇怪的に、あまりに意表を突いた声だった。

誰もいなかったはずの交番に、謎の背後からの声。

男はすぐさま立ち上がり、腰を抜かすように背後を振り返った。


そこにはーー数秒前までいなかったはずの、中学生くらいの少女が立っていた。

「うわぁぁぁぁ!!!」

深夜0時過ぎ、誰もいなかったはずの交番で、振り返るとそこに中学生少女だ。こんな神出鬼没な怪奇現象に対応できる人は、果たしているのだろうか。

椅子から転げ落ちたところで、男は職務を思い出す。

「き、君!いつの間に!?それに駄目じゃないか!中学生の女の子が、こんな時間に外を彷徨いてちゃ!」

警察官でなくても、言いそうな台詞である。

身長140cmと言ったところで、幼い童顔から、小学生と間違えてもおかしくないだろう。

頭のサイズに見合ってないぶかぶか帽子。そして膝裏まで伸びた、赤いロングヘアーが印象的だ。

いや、この際外見はどうでもいいのだが。


目前の少女は頬を膨れさせて言い返す。

「失礼な!ボクはこれでも17歳だ!」

はい現地いただきました。深夜徘徊の現行犯です。

歳を見誤った事は素直に謝罪するが、未成年である事には変わりない。

「君名前は?住所は?お家の電話番号は?色々と聴取取るからね」


「……お巡りさんロリコンさんなの?」

「お巡りさんはお巡りさんをしているだけだ。誤解を招く事を言うな。君の親御さんと、学校に連絡するんだ」

「……ねぇお巡りさん。ちょっと人を訪ねたいんだけど」

話を強引に変えようとしてきた。

都合が悪くなると話を都合の良い方向へ誘導する。この仕事柄、この手のやり口は嫌という程経験してきた。

男はため息を吐きこぼしながらも、とりあえず話だけは聞いてやることにした。

「……何?それ聞いたらちゃんと君の事教えてね?この辺は最近、何かと物騒だからさ」

「物騒……?」

少女はキョトンとした表情を浮かべる。

この街に住んでいれば、嫌でもこの手の話は耳にする。他所者なのだろうか。

「知らない?ちょっと不可解な事件が多くてね。ネットや巷では、『都市伝説』なんて言われてる」

「都市伝説……」

「僕たち警察官からしてみれば、嫌味みたいなものなんだけどね。まぁ正直、何処の部署も手を焼いているってわけ」

「この街では、どんな事件が起こってるの?」

少女の目の色が変わったように感じた。

真剣な眼差しで、話に釘付けになってる少女。別に隠すことじゃないし、少し夜の怖さを知れば、もうこのような深夜徘徊はしないだろうと思い、続きを淡々と話し出す。

「連続殺人事件が多発していてね。被害者に共通点は無く無差別に襲われ、犯人も恐らく複数人いると思われる」

「犯人たくさんいるの?」

「目撃証言や、監視カメラの映像から複数確認されている。何処かのオカルト宗教集団か、それとも新種の危険ドラッグでも出回ってるのか……」

「……確かにそれは怖いけれど、それと『都市伝説』とはどう関係あるの……!?」

少女は心做しか震えていた。

「うーん……僕も聞いた話だし、信じられない話だけどーー」


「ーー犯人は人間じゃないんだって」


その台詞に、少女は言葉を失った。

男が頭を抱えながら、話を続ける。


「所詮噂話なんだろうけどさ。【亡くなった筈の人物か目の前に現れて、『怖い、恐い』って言いながら襲って来る】んだってさ」


男は散々言い終わると、場が重く凍りついていることに遅れて気がついた。

「ふ、不謹慎だよね全く!」

半ば強引に明るく笑い、場を和ませようとするのだが……

少女は真剣な眼差しで、本題の問いに戻す。


「【不死身の男子高校生】を探してるんだけど」


0話end

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