喧嘩ご法度
健児との愛を再確認した俺様は、今や無敵だ!
「おらぁっ!!」
ガツンとまた1人吹っ飛ぶ
恋も喧嘩も絶好調いいね、やっぱ恋最高!
鼻歌まじりで、喧嘩場を後にする
早く教室に戻らねば!愛しの健児がパシリにされてたら・・・そいつ半殺しにしちゃう
教室に戻った俺を待っていたのは、ただ眉にシワを寄せた健児だった
俺はすかさず
「健児!誰かにパシられたのか?」
問いただす
健児は
「別になにもされてないよ」
と、不機嫌そう
俺はホッとしながらも、何故健児が不機嫌なのか気になってしかたなかった
一緒に帰宅してる今も健児は相変わらずだ
俺は我慢できなくなって泣きだしてしまった
そんな俺に健児はビックリ
「み・三春?!」
「な・なんで?なんでそんなに不機嫌そうなんだよ!俺なんかしたか?!」
零れ落ちる涙は止まらない
そんな俺にいつものように、すこしかかんで涙を舐めとってくれる健児
「三春俺が不機嫌だったのは、三春が喧嘩したからだよ」
ぽそりと呟く
「俺は腹黒だけど、暴力が嫌いないじめられっ子だからね」
淡々と話す健児
「それに可愛い三春に傷でもついたら俺なにするか、わからないよ」
え、最後のセリフ怖いよ・・・
「わりー健児がそんなに思ってるなんて・・・もう、喧嘩しないから・・・なるたけ」
嬉しさと胸がドキドキ救心出番か?救心きらしてんだった、な頭グルグルな俺
「うん。もう喧嘩はさけてね?・・・でも、悪い子にはお仕置きが必要だね?三春」
ニヤリと妖艶に笑う健児に、身体が熱くなる
人間にも発情期ってあるのかな?なんて、バカなことを考えながら健児の家へ向かった
もう、ダメもう何も出ない!ってくらい蕩けさせられた俺はベッドでグッタリ
でも健児の腕枕で幸せ
そういえば、気になることが一つ
「なぁ健児今日ホントにパシられてねーの?」
そう尋ねるおれに笑いながら
「教室の最前列で盛大にカップルになったからね、三春の恋人に手出す人は居ないんじゃないかな?」
って額にキスをくれながら囁いた
うん、やっぱ告白して良かったことづくめだ!
俺も健児も幸せ漫喫だー
あ、帰り救心新しく買っておこう