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いつからか

作者: 天パ祭り
掲載日:2015/07/30

朝、俺を起こしたのは可愛い彼女でも幼馴染みでも妹でもない、ただの習慣だ


仕事が始まるのが8:00 だが今現在の時刻は7:30 時計は見ないが俺にはわかる


朝食はとらない、俺が食事をするのは1日1食昼休憩の定食屋だけだ、かれこれ20年この習慣を続けているがいまのところ健康に問題はない

歯磨きもしない、俺が歯磨きをするのは1日1回昼食のあとだけだ、かれこれ20年この習慣を続けているがいまのところ虫歯などの問題はない

接客業でもないので別に臭いは構わないだろう

作業着(寝巻き)に携帯と昼食代だけを入れ家を出る そう 我が家にある服は仕事で使う作業着だけだ



ここまででわかったと思うが俺は決して面倒臭がり屋などではない




無駄が嫌いなだけだ




8:00 ピッタリに持ち場にて作業を行う最初はもっと早く来いだのと言われたが今まで無視を通した結果もはや何も言われない

俺はただ契約通りの時間働き契約通りの賃金を貰うそれだけのためにここにきているのだ

早くきてなんになるそんなのは無駄だ


今日もベルトコンベアーから流れてきた部品を組み立てる、ひたすら組み立てる時間がくるまで組み立てる……


だがこの作業自体嫌いではない、説明通りにすれば出来上がってくれるなんと素晴らしいのだろう、だが人間にはマニュアルがない、だから俺は人間が苦手、いや無駄なのだ人間関係とは、ただ俺は金を貰い今日を明日を生きれればいい


…と無駄な事を考えているうちに昼休憩の時間になった、今日も俺はいつも通りの定食屋に向かい、いつも通りの時間に食べ終え、その後歯磨きをした。工場に戻れば丁度午後の作業の開始だ。やはり午後もいつも通りの作業をし今日の仕事も終わりとなった、俺が帰る途中周りの人はまだ作業をしているまぁ残業だろうな可哀想に、…おっと無駄な思考



家に帰ると部屋は朝出たままの状態であった靴を脱ぎシャワーを浴び、作業着(寝巻き)に着替え今日に終わりの挨拶をする、


おやすみ




















「…!?!?!?なんだ!?苦しいっ!!!」



突如俺は胸の苦しみに襲われた、だがそれは一瞬のことだったすぐに痛みと苦しみは引いていったのだ。意識と一緒に。


薄れていく意識の中で子供の頃を思い出した信じてもらえないだろうが子供時代は毎日友達と遊んでいたのだ勉強だって得意だった母親に弁護士になって家を買ってあげるとかそんなことも言っていたような気もする。

中学に上がってからは部活動に励んだ結果も出した彼女だって作ったし友達と旅行にも行った今思えば俺にも色が付いていた時があったんだ、そんな俺が変わってしまったのは、そう、高校に上がってからだった元々人見知りだった俺は中々友達を作ることができなかった、彼女にも振られ、友達もできずただ俺は何もしなかった人付き合いも勉強も部活も娯楽もなにもかもが無駄だと思い始めたんだ。



























そう無駄だと思って無駄を切り捨てた



いつからか俺が、俺こそが無駄になっていたんだ




でも携帯だけは捨てられなかったんだ、中学以来鳴っていない携帯

きっと俺は誰かに必要とされたかったんだと思う

誰かが俺に電話をかけてくれて昔みたいに…




まぁ…それも遅いかぁ……

















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