3 運営「フィーバーイベント開催のお知らせ」
一般的な洞窟型魔窟の中を追い回され、必死に逃げていた丘崎は物の見事に足を滑らせた。
幸い、完全に転倒することは無かった。
それどころか彼の命を救った。
姿勢を崩した直後に、頭上を巨大な拳が通り抜けていったのだから。
「うおおおおっ!」
後頭部に風圧と音だけが叩きつけられた。
尋常な威力では無かった。直撃していたら頭蓋が卵のように割れていたのではないか。
血の気が完全に引いた。
恐怖に突き動かされ、足元に注意しながらも再度全力で逃げ出す。
他の侵入者と違い、向かってくるでもないその様子に「敵」は首を傾げるが、逃げ出した丘崎を狩るべく追跡を再開した。
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ウィケロタウロスは別名十字都市とも呼ばれる。
正方形の城壁に囲まれた中心部〈壁内〉と、その各辺から東西南北に市街地が開発されており、それぞれの地域が〈壁東〉〈壁西〉〈壁南〉〈壁北〉と呼ばれている。
それを地図の上から見ると丁度漢数字の「十」の形状に見える事から来ている。
広がった壁の外の4地区には点々と魔窟が有り、各地区に存在する冒険者役場が中心となって管理・監視を行っている。
冒険者役場とは小さな集落を除く世界各国に存在し、業務の都合で一般人用の役場と併設されている機関である。
しかし大本は自治体に属するものではなく、引退した高位冒険者たちが中心になって運営している〈国際冒険者組合〉の支部の通称だった。
冒険者資格の取得、拠点登録、仕事の斡旋、初心者指導、訓練施設提供、活動時用の児童保育所運営等々……、冒険者役場の活動は冒険者を支援するためのあらゆるものに及んでいる。
壁外4地区は冒険者が魔窟に挑んで持ち帰った報酬を特産品として繁栄しているため、ウィケロタウロスでその存在は特に大きい物になっていた。
そして一月ほど前、高難度で知られる〈鬼の魔窟〉の魔窟主から冒険者役場に知らせが届いた。
『魔物沸き3倍+希少産物率2倍イベント開催します』
開催が公表されて以来、在住冒険者たちは沸き、腕を磨き、件の魔窟深部を常の狩り場にしていた常連の一部などは酒とツマミを持ち込んでボスと祝いと感謝の宴会まで開いたという。
非常に楽しみにされていた催しであった。
壁外4地区の冒険者だけでなく、ウィケロタウロスの外から訪れた冒険者たちまで集まっていた。
今日がそのイベントの開催日だったのだが、そんなことを知らない丘崎は人の集まる魔窟付近へと足を踏み入れてしまった。
そして、丘崎の格好がいけなかった。
武器こそ持っていないが、この世界の冒険者はとある理由から武器を手に持ったり背負ったりするということは一般的ではない。
むしろ、優れた冒険者になればなるほど鞄すら持ち歩かなくなる傾向が有った。
昨夜の雨に打たれ泥を受け、ボロボロの旅装を纏い、しかし、肉体的には生まれ変わったばかりであるため表情に疲れも現れていない。
その様子に、集まった冒険者たちの整理をしていた冒険者役場の職員は、
――イベントの知らせを聞いて駆けつけて来た、向上心あふれる感心な若手冒険者――
という、えらく具体的な想像をしてしまい、丘崎を列の中に放り込んだのだ。
丘崎は何事か分からないもののどうにか脱出しようとしたのだが、屈強な冒険者たちの流れに飲まれて大量の魔物の沸いた〈鬼の魔窟〉へと引きずり込まれていった。
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丘崎は追い詰められていた。
魔窟を逃げ回るうちに追ってくる敵の数が増えていたのだ。
今では壁を背に、囲んでくる歪な人型たちに向い合う形になっている。
2メートルを超える筋肉質な巨体。
青や緑という、哺乳類の素肌とは思えない体色。
丸太ほども有る、異常に発達した腕。
頭蓋から前に飛び出し、人間よりも広い角度にぎょろぎょろと動く目玉。
鼻は肉も軟骨も無い穴が二つだけ有り、裂けた口からは肥大化した犬歯が上下に2対はみ出している。
巨腕鬼。
〈鬼の魔窟〉の一般的な魔物である。
有効な武器も戦闘技術も持たない丘崎に対抗出来る相手では無かった。
この世界で生きる決意をしてからまだ数時間しか経っていない。
早すぎる死を実感してしまった。
鬼の一体が、拳を振り上げる
(畜生。ごめんな、×××)
名も分からなくなったもう一人の自分に恥じ、目を閉じた。
だが、しばらくしても鬼の拳は落ちて来ず、代わりに豪雨がプレハブの屋根を叩くような連続した音が聞こえた。
丘崎が目を開くと、胸から上が消えて崩れ落ちる鬼と、息を荒く肩を上下させる鉄色の獣がいた。
実際は人の姿に獣の耳と尾を持つ少女だったのだが、この瞬間の丘崎は獣だと思った。
女性にしては背が高く、165センチ程度の丘崎と同程度有る。
ノースリーブのベルト付きワンピースの上に、薄手のショールを羽織っている。そのどちらもが黒い生地だ。
膝上まで有る裾からは、革のブーツを履いた細くしなやかな足が伸びる。
黒い金属のごついガントレットを付けた右腕を突き出し、ほっそりとした左手がその前腕を支えるように添えられていた。
彼女の右掌の前には青、赤、黄、白、黒、五色の光球が浮かんでいる。
この光球が彼女の「得物」であり、鬼の上半身を消し飛ばした正体だろうかと丘崎は思った。
半身に構えた少女はちらりと丘崎を確認するように視線を向ける。
黄色がかった虹彩の切れ長の眼をした美人系の顔立ちだが、幼さを僅かに残しているようにも見えた。顔の造りは西洋系なので分かりにくいが、年は十代後半だろうか。
獣の部分、黒い毛が生えた縦長の三角形の耳と70センチは有るふさふさした尾を持ち、尾も主の色は黒だが先端は白い毛になっていた。
それだけでも明確な異形だが、彼女の最大の特徴は耳や尾では無く肩に付く程に伸ばした髪に有ったと、丘崎は思った。
全体は黒っぽく見えるのだが、白い差し毛が黒・灰・白のグラデーションを形成するように入っていたのだ。
メッシュでもなく、白髪混じりとも違う、金属的で重量感の有るモノトーン。
丘崎は自然界にそれと同じ物を有する獣を知っていた。
写真で見た時は、どちらかと言えば鉄という字の方が似合う色彩だと思っていた。
「ギンギツネ?」
丘崎は連想した言葉をそのまま零した。
その時の丘崎は気付かなかったが、少女は僅かに瞠目していた。
彼女にとって意味の有る言葉だったからだ。
「あっ」
丘崎は声を漏らす。先ほどとは別の鬼が踏み込んで来たのだ。
鋭敏な聴覚で視界外の状況を把握していた少女は動揺を押し込め、冷静に腕を向ける。
「行け!」
呟くように言った少女に応え、五色の光球からそれぞれと同色の魔力弾が放たれた。
幾度も。
無数に。
魔力弾の一発一発は火薬による火薬銃のような射速を持っている訳ではないが、圧倒的な連射速度で撃ち込むことで鬼の頭部を数秒の内に削り砕いて見せた。
(まるでガトリング銃だ……)
五角形に並んだ魔力球から放たれた連射攻撃は、動画やフィクションでしか知らないそれを連想させられる物だった。
頭部を失った二体目の鬼が倒れ伏す。
「……数が多い。私の後ろから出ないようにしていてくれ」
少女は冷たく感じる声をかけて来る。確かに丘崎たちを囲む鬼はまだ20を超える程の数が残っている。
丘崎が邪魔にならないようにと壁に張り付いてこくこく頷くと、少女は怜悧な美貌をふっと緩めた。
状況は危機では有る。
しかし致命的ではない。
少女は経験からそれを確信していた。
「『こんこんこぎつね、いたずらぎつね、あやまるきつねのつぐないは、くりにきのこのおとどけだ。そのおわりはたねがしまのひとなまりだま』
少女の口から童謡のような詠唱が行われた。
字数に対し言葉は異様に速い。だが、何故か丘崎にはそれを一字一句聞き取る事が出来た。
強力な魔力の利いた言霊の作用である。
「〈狐火〉……」
静かな言葉と同時に五つの魔力球が霧散し、今度は炎の帯が生み出される。
少女を包むようにして不規則に揺れるそれは、炎で出来た羽衣のようだった。
身構える2人に、鬼たちがじりじりとにじり寄るように近づいて来る。
「不用意に突っ走り過ぎだぞ!」
叱るような若い男性の声と同時、鬼の一体の頭に細い棒が突き刺さり、そのまま絶命した。
丘崎と鬼たちは棒と声が飛んできた方を向くが、
「行けっ! 〈狐氷〉!」
少女が叫ぶ。
炎の帯から大量の火球が放たれ、炎の形状の氷礫に変化してから鬼の集団へ撃ち込まれた。
それ自体は大したダメージにはならないが、鬼たちの肉に食いこんだ氷礫は命中した部分から凍結して動きを鈍らせる。脚に当たった鬼は地面に縫い止められてしまっていた。
彼女の炎の帯は熱を発してこそいるが、魔力で作り出された物であり酸化炎とは異なる存在だった。
また、炎から転じた氷礫も冷気を帯びているが、当然酸化水素ではない。
火を模した物から氷を模した物へ、氷を模した物から火を模した物へと自在に変化する特異な魔法だった。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇいやぁぁぁぁああああ!」
男性の声がしたのと同じ方向から、高い雄叫びを上げて白い人型が突っ込んできた。
その人型を軸とした青い残像が一瞬だけ見えると、同時に鬼2体の頭部が吹き飛んだ。
人型は丘崎や少女よりも背が低い。
せいぜい150センチ台前半ほどの体躯であるのに、重量感の有る白銀の全身鎧を纏い、2メートルは有る青い半月刃の斧槍を竹竿のように振り回して鬼たちを蹴散らしていく。
それと連携するように、先程の細い棒状の物体が鬼たちに飛来する。的確なその攻撃は逃げ出すことすら許さずに急所を撃ち貫く。
丘崎が気付いた頃には、鉄色の少女も炎の帯から五色の光球に戻し、一体一体仕留めに回っていた。
わずかな時間に、丘崎の周りの状況は逆転した。
「た、助かった……」
呆けた声で言うと、丘崎は膝を突く形で崩れた。
そして、まだそれは駄目だと思い立上り、
「あ、あの助かりました。ありがとうございます」
自身を危機から救ってくれた者たちに深く頭を下げる。
しかし、誰も見ていなかった。
「うっひゃあああ! 2倍うっまあああああ!」
半月刃の斧槍を地面に突き立て、可愛らしい声で歓声を上げて倒した鬼たちの体から何かを取り出して回っている金属鎧の女だ。
「にくー! にくにくにくー!」
声の内容は欲望まみれであまり可愛らしくないのが残念だった。
リズミカルに鬼から取りだされ、何らかの臓器らしき物が宙を舞って積み重ねられていく。
ふっくらした質感はレバーに似ているが、人間のそれとは形状が違っている。
「アブドラがいないときには不用心に突っ込まないことって前から言ってるだろう! 人命がかかってたら仕方ないにしても、せめて一言入れてから突っ込めって!」
「……すまないマスター。なんか、こう、また、つい」
最初に丘崎と鬼の間に入ってくれた少女は、叱られて獣の耳をへにゃりと伏せ、太い尾を垂れ下げていた。
少女を叱っているのは、大型の弩弓を両手に一つずつ保持した長身の青年だった。
鬼を仕留めていった棒は、彼が放った矢だったようだ。
楽しそうに鬼たちをかっ捌き続ける銀の鎧の女と、目を吊り上げて説教する青年、どんどん沈む鉄色の少女。
ああ、これは聞いてないな。と丘崎は思い、3人が落ち着くのを待った。
「はい、合掌」
長身の青年が言うと、それに合わせて他の2人も手を合わせる。
3人並んで鬼たちの残骸に拝んだ。
それに応えるように、鬼たちの残骸は溶けるようにして地面に消えていった。
冗談のようだが、感じる空気は間違いなく真剣な物。
それは獲物に敬意と感謝示す猟師を丘崎に連想させた。
「逃げ回って鬼たちを集めるのはダメだねぇ」
長身の青年が振り返って言う。少女を叱りつけていた時と違い、妙に間延びした口調と気の抜けた表情だった。
青味がかった黒髪黒目で20歳中頃に見えるハンサムな男だが、側頭部から二本の赤い角が生えている異形。
丈夫そうな青灰色の服の上に、現代の軍隊を思わせる暗い青のボディアーマーと手甲、足甲を着けている。
両手に有ったクロスボウは新しい矢を装填させると手元から消えてしまい、今はどこからか取りだした灰色の三葉飾りの大剣を持っていた。
「何かを追いかけてる同種を見つけると巨腕鬼はどんどん増えてくるんだ。ソロでやるなら最初の1体からきっちり仕留めないと手に負えなくなるよぉ?」
「……ええと、俺は1体でも多分無理です」
ソロ、というのは確か「独奏」といった意味だった記憶が有るので、「1人で」のことだと判断して応える。
丘崎の回答に青年は顔をしかめる。
「……いくらイベントだからって、そこまで不相応なところに来るべきじゃないと僕は思うねぇ」
青年が叱るように言う。
「すいません、イベントって何ですか?」
「何って君、冒険者だろぅ?」
青年はさらに顔を険しくするが、丘崎が首を横に振ると、目を見開いて事情を聞いて来た。
「かわいそ」
魔窟に入ってしまった経緯を聞くと、全身鎧の小柄な女が言った。
目が大きく可愛らしいタイプの顔立ちだが、雰囲気は二十歳前後といったところか。
彼女は白っぽい金髪をシニョンにしてまとめており、虹彩の色は水色。
150センチ程度しかない背丈以外は、銀色の鎧と合わせて貴族に仕える女騎士のようなイメージを丘崎に感じさせた。
彼女の容姿でもっとも目立つのは、明らかにヒトとは違う真横に延びた長い耳だった。
非常に整った美貌に長い耳。
いわゆるエルフというやつだろう。
日本時代のファンタジー知識からすると冷厳なイメージの有る種族だったが、このエルフの女性は人の良さそうな顔を歪めて同情的な視線を丘崎に向けていた。
青年もエルフと同じような視線を向け、深くため息をついた。
「ここらへんで沸いてた鬼は君を追っていた集団が最後だろぉと思うんだけど」
そう言って紙片を取り出すと、サッと魔窟内部の地図を書きながら説明を始めた。
「〈鬼の魔窟〉第一層は小さなアーケード街のよぅな構造でねぇ、広い主道を中心にいくつもの複雑な脇道が有るんだよ」
人波に流され、逃げ回っていた時の記憶とも合致する。
丘崎は頷いた。
「今いるところは此処の脇道だねぇ。主道まで出れたら一本道だから外まで戻れると思うよぉ」
「あ、ありがとうございます。……入るときは、すごい押し込まれたんですけど」
「流石に今の時間帯なら脱出を遮られることも無いさぁ。沸きも静まってるか、仮に沸いてもそれを待ち構えてる駆け出しの集団にフルボッコにされてるからねぇ」
「なるほど、フルボッコ、ですか……」
異様に話す内容が現代的で俗っぽい青年を不思議そうな眼で見る丘崎だったが、邪気が無いためか青年は気付かないようだ。
実際には気にしていないフリをしていたのだが。
その後、丘崎は3人に護衛されて主道にまで出る事が出来た。
「本当にお世話になりました」
「良いさぁ。せっかくのイベントなんだ。役場の不備で迷い込んだ旅人を見殺しにしたなんて後味悪いのはごめんだからねぇ」
「帰りも気をつけてね。真っ直ぐ行けば冒険者役場がパイプテント出してるんだけど、そこに行けば仕事や住む所の紹介してくれると思うわ。冒険者登録してなくても旅人には優しいとこだから寄って見てね」
角の青年とエルフの娘が言う。
少々青年の方は口調が胡散臭いが、2人とも嫌味が無い。
彼らが自身の振る舞いを当然の様に思っていることが分かる。
丘崎は頷き、最後に青年に叱られてからずっとしょんぼりとしていた鉄色の少女に声をかける。
「あの」
「……あ、ああ! 何かな?」
「貴方が割り込んでくれなければ、俺は死んでました」
少女は目をぱちぱち瞬きさせていた。
大人びた顔立ちには似合わない、どこか幼い表情だった。
「何か、叱られる事させてしまったみたいですけど、命を救われました。ありがとうございました」
深く頭を下げた。
少女はしばらくぽかんとしていたが、やがて顔をさらに柔らかく緩める。
口元をもにょもにょと動かし、照れくさそうに笑った。
「無事で、良かった」
丘崎は3人が主道から別の脇道に入るまで、この世界で会えた最初の親切な人物たちを見続けた。
少女がいくらか歩くと丘崎の方を振り返るので、その都度手を振ってやるとすぐ前を向いてしまうのだが、ふっさりした黒い尾が左右に揺れているのが見えた。
(あの人らの名前、聞いとけば良かった。あ、俺も言って無い)
それがわずかに心残りではあったが、
(この街に居れば、いつか恩返し出来るか……?)
再会を期待して、魔窟の出入り口から脱出した。
何時間彷徨っていたのだろうか、日が傾き始めているのを見て大きく伸びをすると、背中がばきばきと鳴った。
入る時は気がつかなかったが、魔窟に続く大きな通りの脇には冒険者目当ての買い取り露天や、日本の祭りのように軽食を売っている店もある。
稼いで帰路に就く冒険者たちや、親子連れの一般人とすれ違いながら、丘崎は青年に勧められた通り冒険者役場の出張テントを目指して歩き出した。
まるで縁日の神社の参道を歩いているかのようで、奇妙な懐かしさを感じて緩く笑った。
道中見かけるのは普通の人間にしか見えない者、獣の部分を備えた異形の者、耳の長い者、多種多様な種族が入り混じっているが、落ち着いて見ると日本人の風貌をした者が見当たらない。
魔窟内で出会った角を持つ青年は黒髪黒目だったが、やはり肌が白くて彫が深い顔だった。
(でも×××の記憶のおかげか、周り外人だらけみたいな状況でも不思議と気にならないな。獣人? みたいな人や耳の尖った人を見ても、こっちから意識しないと異和感も感じないし……)
丘崎は不躾にならない程度に周囲を観察しながら歩いている。
危機からの脱出と親切な者達と出会った事で気が抜けていた。
もう少しで冒険者役場のパイプテントに辿り着くという距離まで来た所で、丘崎は物陰に引きずり込まれていった。




