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中古系異世界へようこそ!  作者: 高砂和正
1章 駆け出せない冒険者
17/57

17 イルマ・ジャネス

暴力描写注意

 暗い地下室で、ばきりという軽い音がした。


「ぎゅびっ」


 そして断末魔。 

 女の頚椎が破壊された。


「うひっ」


 何となく「面白そう」だからと、衝動的にそれを成した男の頬が震えた。


「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、ひゃーひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ」


 薄暗い地下室に軽い笑いの声が響く。


「ぎょ、ぎょびって、ぎょびってなんだよお。変な声出すなよう」


 仰け反る様に背を逸らし、げらげらと大笑いする。

 しかし、違和感に気付いて女の死体の頭部を殴りつける。


「おら、何休んでんだよ」


 怠けていると思ったか、平手の往復で張り続ける。


「あれ、動かねぇ。何だ?」


 揺さぶって見るが、女は応えない。

 応えるはずがない。


「あああああああああああ!? 何だよ! 何勝手に死んでやがる! 糞がっ! 糞がっ! 糞がぁっ! これだから下位共は雑魚で嫌いなんだ!」 


 怒りで口内を噛みながら、男は力を込め過ぎて震える右手を振り上げた。

 

「ふぅんんんっ! ふぅんんんっ! ふぅんんんっ!」


 吐き出される息に合わせ、振り下ろされる拳。

 それは物に当たって鬱憤を晴らそうとする子供の様だった。

 骨の砕ける音、肉の裂ける音、血の噴き出す音。

 首を折られ、既に絶命した相手に延々と追い討ちをかける。

 返り血が顔に付いていくのも気にせず、笑いの息が漏れ出してる。


「あひっ、はひっ、えひひひっ、あぁあはあははははハッハはははははヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒひいひひひひいいいいああああああああああああああああああああああああああああっ」


 興奮しきった声が響いた。

 怒りは嗜虐の快楽に変わっている。

 肉と骨がかき混ぜられていく。

 死体に向かって男の身体は相変わらず揺れ、一人と一体の乗ったベッドは湿った音と軋む音を立て続けていた。











〈鷹羽〉からの伝令役の少女は、マーティンの隠れ家で地下室から漏れて来た家の主の凶笑を聞いた。


「相変わらず御高尚な趣味をしていらっしゃるようですね」


 歯の根を軋むほどに鳴らし、五精系黄精人種(ノーミィ)の少女イルマ・ジャネスはマーティンの取り巻きたちを睨みつける。

 ポニーテールにした赤毛と、短めながら尖った耳、目は青い。

 防寒用の外套を羽織っているため実際の体格は分からないが、160センチ前後だろう。

 背の高い小学生と言われても良い童顔だが、これは人種特有の物である。

 皮肉を向けた先は、かつてマーティンが丘崎を私刑にかけた時の共犯者たちであった。

 剣呑な殺気を向けて来るイルマに、取り巻きの2人は顔を青くする。

 イルマは女性としては平均的な背丈だったのが、凄まじい威圧感を放っている。

 以前、取り巻きたちはマーティンから彼女を拉致させるように言われた事が有ったのだが、丸腰の彼女に返り討ちに遭っており、以来頭の上がらない関係になっていた。

 体格で勝る若い男2人を余裕でなぎ倒すようなノーミィの娘は、従順な女を好むマーティンのターゲットから外された。

 だが、それで逆にマーティンから潰されない下位冒険者として価値を高めた事により、所属する〈鷹羽〉からは専属の伝令役として今も遣わされている。

〈鷹羽〉にとってマーティンは上客の関係者であり無碍には出来なかったが、男を遣わせれば苛立ちをぶつけられて私刑にされ、女は慰み者にされ、最悪殺害されるという末路を辿っていたのだ。

 

「……お、俺達だって、好きこのんでやってるわけじゃない」


 絞り出すように、取り巻きの1人が言った。

 片割れは、何も言い返せずに俯いている。

 2人とも震えている。それが何による物か彼女には分からないが。

 

(弱みでも握られているのかも知れませんね。あの男の実家ならばそういうことをしていても不思議じゃありませんし)


 そう思い、深くため息をついた。

 

「まぁ良いです。裁くのは私では無いですし、首を突っ込んで現状を打破する力が有るわけでも無いですからね」


 彼女自身、今は情報を操作して他者を操ろうとするギルドで使い走りをしているだけの下位冒険者だ。

 目の前の悪行を見過ごさなければならない事も有るし、無実の他者を貶める『晒し』の現場に立ち会うことすら有る。

 

「ただ、貴方達だって子供のころに言われて育ったでしょう? 『御天道様に顔向けできないようなことはするな』と」

 

 言われたはずだ。この世界に生き、育った人間ならば。

 そう言った精神性を古臭いと感じるようなセトラーに養育されたリアクターでもなければ。

 少なくともイルマは言われた。

 そして彼女の根幹にはそういった精神性が詰まっていた。

 取り巻きの2人は俯きながら震えている。

 思い出しているだろう。口を酸っぱくして人の道理を説いた彼らの父母や祖父母を。


「因果は車輪です。回った末に必ず応報します。心得ておくべきですよ」

「お前は、良いのかよ。こんな事に加担してんのに」


 最初から俯いていた方からもっともな事を言われる。

 お前が偉そうなことを言えた義理かと、上目づかいに睨む目が言っていた。


「さぁ、……どうでしょうね」


 イルマは自嘲と苦笑の中間の笑みを浮かべる。

 確かにそれを言われると辛い。

 彼女も、自身にいつか何らかの応報が来ることは有り得る話だろう。

 取り巻きたちの知らない、彼女だけの負い目も各方面に存在している。


「しかし、貴方達のように迷っては居ませんよ?」


 それは言える。

 イルマにも迷いは有るが、彼らのそれとは違う。

 もしかしたら、そう言える自分の立場は幸せなのかもしれない。

 そう思った。


「迷いが有るなら、現状から抜け出すための悪あがきをお勧めしますよ」











「相変わらず、と向こうでは言いましたけど、スロット4に上がってからさらに狂っているようです」


 とある戸建住宅の居間で、酷く嫌そうな顔でイルマは言った。

 正直、思い出したくも無かった。


「……そうか」

「はい。周辺の死臭が酷くなっていました。キアルージさんが街に出る事が少なくなったことで苛立ちが増しているのかも」

「……可能性は無くはない。だが、キアルージの所為、と表現するのもな」

「……そうですね。彼女が悪い訳ではないですが、つい」

 

 2人してため息を吐き出した。

 イルマと話をしていたのは巨漢の冒険者、ベネットだった。

 ここは壁南に有る彼の家だ。

 木造の伝統工法で造られた、910モジュールの二階建て。

 屋根は瓦葺。

 2人暮らしをするには少々広すぎるとベネット達は言ったが、それは有る意味当然だとイルマは知っていた。

 この家は、ベネットの前世が住んでいた家の模倣なのだ。

 豪邸とはとても言えない、〈源世界〉風の一軒家。

 だが、いくらこの世界で金持ちになっても、こうした住処を欲しがるセトラーは結構居るのだと言う。

 悲しいかな、再現度の高さゆえに普通の日本人向けに仕上げてあるため巨漢のベネットとは相性が良くなく、前世の感覚が抜けきらずにしょっちゅうドアの上端で頭をぶつけたり、横に引っかかったりしているのだが。


 イルマはベネット、そしてその裏にいるニコラウスにマーティンと自身の所属する〈鷹羽〉についての情報を流していた。

 当初は胡散臭いニコラウスに不信感を抱いたりしたが、〈変り種〉関係の『晒し』には彼女も不快に思いながらも関与していたことや、彼女自身のある理由で身動きが取り辛く、内部から〈鷹羽〉を正す事も難しかったため協調することを選んだのだ。 


「……毎度のことだが協力感謝する」


 イルマから渡された資料をトントンと机で叩いて整えながらベネットが言う。


「礼は良いですよ。いつも通り指導で返して下さい」

「……生真面目だな。いや、良い事だが」


 童顔をきりっとした表情にして言うイルマに、ベネットは僅かに口の端を上げて見せる。

 最初は報酬として金銭を提示されたが、イルマはせっかくの機会だからと技術指導を求めた。

〈鷹羽〉は規模に対して上位の冒険者が多く無く、所属する数名のスロット4以上もギルドマスターと幹部達のパーティで固まっている。

 イルマのような下位冒険者のメンバーは、加入した後は学ぶ機会も与えられずに技術的な向上が望めない環境に有った。


 ベネットとイルマが出会ったのは数ヶ月前の事だ。











 □□□□□











 ある日のマーティンの隠れ家からの帰り道、イルマは視線を感じていた。

 探知能力の高い方ではないが、それでも冒険者である。

 不思議と悪意は感じないが、自身を監視する者が居る事くらいは分かった。


()()の方の仲間か、それとも〈鷹羽〉の方か。思い当たるのがどちらも身内とは何とも……)


 監視を見破ったとして、事によっては面倒かも知れない。

 その一方で、見破れなかったということになって軽く見られるのも困る。

 

(仕方ないですね)


 とりあえず、見破ってみせる事に決める。


(そこか!)


 自身の感じる監視者の居場所へ目を向けた。

 

――なぁーお。


 違った。

 柄は鯖だった。


(恥ずかしい……)


「何奴!」とか口に出さなくて良かった。

 ひとしきり猫をモフモフしてから立ち上がる。

 視線はまだ有る。

 出所は確かにあの猫だと思ったのに。

 再び精神を集中させて出所を手繰る。


(今度こそ!)


 さりげなく振り向いた。

 二つ折りの革財布が落ちていた。

 周囲に持ち主らしき人はいない。

 イルマは無言でそれを拾い上げ、落ちていた場所をメモして騎士治安部の交番に直行した。

 中身は一切見なかった。

 失せ物の届出はまだ出ていないようだが、身分証明になる物も入っていたため直ぐに持ち主の手に戻るだろうとのこと。


(でも、まだ消えてない。というか財布から視線を感じるって一体……)

 

 交番を出ても付いて回る監視される感覚。

 うんざりしながらもつぃっと三度目。


「あら、お嬢さんどうかされました?」

「あ、いえ、その、御荷物お持ちしましょうか。私これでも前衛をやってまして腕力有るんですよ」

「そうなの? じゃあ、御言葉に甘えさせて頂こうかしら」


 誤魔化すべくいつものように荷物持ちを買って出るイルマ。

 視線の主と思われた上品な老婦人は、いつものように嫌みなく感謝を示した。

 この世界では全く珍しくない光景だった。

 そしてイルマは自身の感覚の節穴ぶりに内心で肩を落とした。










 

「……あまり人をからかうために使わせないでくれ」

「くくく、いやぁすいませんねぇ」


 高い建物の屋根に登り、眼下で右往左往するイルマを見て笑うニコラウスと、困ったような顔でPAを解除するベネット。


「やっぱり素晴らしいですねぇ、ベネットさんのPAは」

「……昔、他人には地味だと言われたが」


 イルマを幻惑させたベネットのPAは〈フカシの旗印〉という名前を付けられている。

 効果は他者の意識の焦点を任意の場所へずらすことだ。

 敵の意識を引き寄せることで壁役として味方を護ることに使い、敵の意識を外すことで斥候役としての自己隠蔽を補助することも可能な汎用性の高い能力だった。

 使い方次第で白兵戦でも急所をずらすだとか気を散らしたりも出来る、ベネットの強さの根幹だった。

 

「地味な仕事の意味が分からない三流ですね。それを言ったのは」


 ニコラウスの言葉には僅かに怒気が混ざっている。間延びもしていない。

 どうやら本気で自分を評価してくれているらしい。ベネットは顔に出さないまま少し嬉しく思った。


「しかしまぁ、彼女は悪く無さそうですよねぇ?」

「……そうだな」


 騙したことは心が痛むが、騙された彼女のその後の対応には好感が持てる。

 この世界の美徳をしっかりと示す感心な娘さんであった。

 

 そして2人は老婦人の家まで荷を運んだイルマを音も無く拉致していった。












 □□□□□











 イルマはマーティンについての報告を終え、庭に出てベネットから壁役の技術指導を受けていた。

 この家は2メートル程の塀が有るだけのどこからでも覗けそうな造りで、庭で稽古などしていれば、イルマがこの家を出入りしていることはすぐにバレてしまっていただろうが、家に仕掛けられた防音と認識障害の魔法陣と、敷地に出入りする際に隠行技術に長けるベネットが支援しているため、まだ問題は起きていない。

〈変り種〉が徹底して活動内容を隠蔽している事も大きい。

 相変わらず〈鷹羽〉の『晒し』の対象にされているが、数ヶ月に渡って息を潜めているため「お得意さんのマーティンが敵視してるギルド」以上の認識が無く、ほとんど警戒されていないのだ。


「……回転を上げるぞ?」

「はいっ……!」

 

 大雑把に見える動き、しかし高速でグローブを付けた拳を打ち込むベネットと、それを腕で受けては脚へ、そして地面へと衝撃を流すイルマ。

 華奢な少女にしか見えないイルマだが、守りに向く〈土気〉を司り、五精系の中では霊法(ブースト)適正が高めなノーミィは総じて優秀な接近戦の素養を備えた人種である。

〈変り種〉の非常識な某青精人種(エルフ)と違って、そこまでおかしくはない。


「……上からは良いがな?」


 巨漢のベネットが平均身長の少女であるイルマに拳を打ち込めば、当然角度は振り下ろしになる。

 上からの衝撃を地に流すのは自然に出来る。

 だからこそ、


「……下だ!」


 ベネットは宣言する。

 拳の振り下ろしと同時、ベネットの巨大な膝がイルマの胸部に向かって放たれた。

 イルマは右腕で拳を受け止め、左腕で膝を受け止めるが、


「う、うわぁっ!?」


 下から上に向かう角度の衝撃を地面に逃がし損ねて宙に浮いた。

 

「……受身だ」


 ぼそりとベネットが言った。

 イルマはその声でハッとして次の一撃に備えた。

 丸太のようなベネットの腕によるラリアットがイルマを叩き落したのはそのコンマ1秒後。

 ずだん、と音を立ててイルマは地面で受身を取らされた。






「……やはりノーミィは違うな。〈土流し〉の習熟が恐ろしく早い」


 縁側にどっかりと腰を下ろし、感心したように言うベネット。

〈土流し〉というのは全身に〈土気〉を流して地面に繋げ、衝撃を逃がす霊法系と界理系の複合魔法技術だ。

 壁役で上を目指すならば必須と言っても良い物で、適正で言えばノーミィのために有る様な技術だった。


「下からのは受け損ねましたけど」


 イルマは叩きつけられた時に打った背をさすりながら言う。

 地面と衝突した時の衝撃は流せたが、肌を打ったダメージが残っていた。 

 そして、自分の出来に不満を持っている顔だった。


「……上に行けばノーミィの前衛ならば質の高い〈土流し〉は出来て当然になってくる。だが、俺が今のお前のレベルの〈土流し〉が出来るようになったのは20代の中盤だったぞ。焦るような段階ではないだろう」

「そういうものですか?」

「……本格的なノーミィの前衛に聞いた方が分かるかも知れんが、方向自体は間違っていないはずだ。壁役としてそれは言える」

「なるほど」

「……上背の有る俺と鍛錬をする以上、上からの衝撃を流す練習ばかりになるのは仕方が無いだろう。だが、だからこそ不意の中段、下段にも対応出来るように気を配れ。それに、お前の背丈で壁をやるならば上段からが多く、中段以下は少なくなるケースは普通に多いだろうからな」

「はい……。でも、単純に下から来る攻撃を地面に流すのは難しくって……」

「……次から下からの打ち込みを増やそう」

「よろしくお願いします」


 ベネットとイルマが反省と次回以降への打ち合わせをしていると、

 

「お茶入れたよー」


 縁側に盆に緑茶の入った湯呑みと羊羹を乗せた西郷が入って来た。

 ジーンズにセーター、その上からエプロンという普段着姿だ。

 クロモジの楊枝が添えられた羊羹を見て、イルマはぱぁ、と表情を明るくした。

 

「わぁ……。()()和菓子店のやつですよね。コレ」

「良く知ってるわね」

「壁内じゃ有名店だし、私も好物なんです。ありがとうございます」

「いやいや、イルマちゃんにはベネットの仕事手伝ってもらってるからね」


 ベネットの家を訪れた時、西郷は仕事が休みならばこうして茶や菓子を出してくれていた。

 西郷は横から延びる物に気付き、何も言わずに羊羹を摘もうとするベネットの手をはたいた。

 

「……俺が買ってきたのに」

「お客さんの前でみっともないことしないの」

「……はい」

 

 軽く叱られて情けない顔をするベネットに、イルマはくすりと笑う。

 当人らは家主と居候だと言うが、どう見ても尻に敷かれた夫と敷いた妻にしか見えない2人だった。

 

 平和で、順調だった。

 イルマやベネットが関わる者たちの醜悪さを忘れてしまいそうな程。

 だからこそ、イルマは未だ顔を合わせたことも無いマーティンと〈鷹羽〉の『晒し』の犠牲者、丘崎始の幸運を祈った。

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