13
今世紀最大の衝撃だろう。
ローマで出会った少女の友人が、自分の幼馴染。
しかも妖怪だったなんて。
「別に、隠すつもりはなかったのよ。
でも、“私は、妖怪なの”って言っても、信じないでしょ?」とあやめ
「まあ、そりゃな。
今なら、信じれるけどな」
京都駅屋上、人気のない場所を選んで、3人は話す。
「まあ、ペンダントとスノードームで、十中八九、君がエリスと会ってることは感じてたけどね。
そのペンダント、以前、日本に来た時につけてたから」
「じゃあ、スノードームってのは?」
「エリス、スノードームオタクなのよ。
世界中のスノードームを集めるのが趣味で、時々、土産にも薦めるし」
「成程。
エリスは、この事に?」
エリスが言う。
「この前、アヤメの言葉が出た時に、“ありゃ?”って」
あ、気付いてたのね。
「でも、これで解決ね。
妖が“視える”体質のダイスケが、今まで無事に過ごせていた理由」
「あやめが、俺を護ってたって事?」
「そうよ」
そして、彼を“護っていた”本人が、口を開いた。
「で、どこまで知ってるの?
私たちのコト」
「大抵は、エリスと、ミスター・ヤンに」
「私たちの世界の事も、98年の事件も?」
「ああ」
「ラッシュも?」
「知ってる」
「今日の占い、第一位は?」
「おはめざテレビだと、やぎ座。
ラッキーアイテムは・・・って、必要か?それ」
ガッツポーズをするあやめ。
「よしっ!
朝から忙しくてね、最近、京都で起きている連続幼児誘拐未遂事件。
アレの捜査でね」
「あれ?チョイ待ち。
ってことは、あやめって・・・」
あやめは、フッと笑い
「ご名答。
ある時は女子大生。
ある時は神社の巫女。
かくして、その正体は―――警察庁所属捜査1課 特殊犯罪対策係、通称“トクハン”、姉ケ崎あやめ特別警部補とは、私の事よ!」
と言いながら、警察手帳を出した。




