○○と契約して……………
「ここは?……」
目が覚め、あたりを見てみたら、小さな宇宙といっても不思議ではない幻想的な風景……
それは、機械時計やヘッドフォンにも負けずとも劣らない男の心に火をつけるものであり、その風景の中に一つ大きくそびえ立つ門があった。その門は輪廻をイメージしたようなデザインで、門があるからこそ風景をさらに趣き深いものになっており────etc
テンションが上がってたせいか気づいていなかったが、俺とぶつかったらしき少年?もいた。
まずは、辺りを捜索してみるかと立ち上がった瞬間に
「あまり動かないほうがいい、管理人にバレるかも知れない」と少年?が忠告をしてきた
本能的に怪しいと感じた俺は、冗談半分本音半分でそいつに話しかけた
「お前に指図なんてされたくないし、俺は舐めるように門や風景を見たいんだ!」
「後で、好きなだけ見せるから、落ち着け」
「…………わかった。代わりに質問には答えてくれ」
「いいよ。好きなだけ聞けばいいさ」
まさか許可が降りると思ってなかったが……まぁ嬉しい誤算だ
「なら、俺がここにいる理由を知ってるか?」
「もちろん!僕が君を呼んだのだからね」
こいつが呼んだ?どうして呼んだのかを聞く前に、情報を聞き出しておこう
どうでもいい返答だったら、初遅刻確定なので軽くボコろう
「じゃあ、動かないから質問には答えてくれ。まず、ここはどこだ?」
「魔法石の扉。まぁ、異世界へ繋がってる門だと想像してくれればいい」
異世界?何言っているんだこいつ?
「異世界?何言ってるんだと痛い奴を見る目はやめてくれ。僕は事実しか言っていないから」
「じゃあ、何で俺みたいな超普通の高校生が異世界なんかに呼ばれるんだ?どちらかというと人生負け組でチビでコミュ症で非リア充の俺が呼ばれるわけないだろう」
「一般人は呼ばれない。お前は普通じゃなかったってだけ」
「なん……だと!?」
俺が普通じゃないってことは、他の皆様方はリア充とかそうゆうのなんですか……うん、泣きたい!
「君は、あの世界すんでたせかいが変わってることに気がつきかけてたはずだ」
変わっていた?どこが?俺はそんなことに気づいていた……ことはないはずだ
今もさっぱりわかんないからな(笑)
「心当たりがないんなら教えるよ。あの世界は、管理されることによって形だけの平和いつわりのせかいを保っているんだ」
「は?そんなわけないだろう。誰がどうやって俺たちを騙してるっていうんだ」
ありえるわけがない。そんなことがありえていいわけがない!
「僕の世界の何かだれかが君たちの記憶を管理しているんだよ。何もわからないってことは、君は10年前のあの出来事も知らないということなのか?」
「10年前の出来事?大まかに内容を教えてもらっていいか」
もしかして……
「心当たりがあるみたいだね。君と一人の少女が排除されそうになった話だよ」
「それから、少女が殺された……って話?」
「うん、そこまでわかってるなら話が早い」
あの夢がホントにあったことなのか!しかも、俺が体験したことだとっ!?
「ちょっちょっと待て、俺は昔からその夢を見ただけで実際にあったことなのか?」
「そうだよ」
「しかも、排除って俺たちは何をしたんだ」
「それを、僕が知ってるわけないだろう」
「まぁ、そうだな」
そこでふと気がつくことがあった
もしこいつが言ってることが俺に閉ざされた過去だと仮定したとしても、
なぜ、こいつが俺にあった過去を知っているのかという謎ができた
「というか、なんでお前が俺の過去を知ってるんだ」
「記録に残ってたからだよ、ただそれだけだよ。で、君はどうするんだい?」
「なにを?」
「はぁ?ホントに話聞いてた?自分たちが管理されてたらなんでもいいから思うことぐらいあるでしょ?」
「いや、なんだそれとかイラだちはしたけどよ。どうすることもできないんじゃn」
顎に本日再びのアッパァァァカット!がヒットした。
「諦めたらそこで試合終了じゃないか!」
「お前ただそれが言いたかっただけで俺を殴る必要性なかったろ!」
「まぁ、それも少しあるねw
で、これから君に真剣な質問をする、真面目に答えてくれ」
「おっおう」
どんなこといわれるんだろう?少し怖いな
そして、こんなことが告げられた
「君……僕と契約して世界を変えてみないか?」
「─────────────は?」