ぐー
若干の実体験アリ。
「ぐー」
静かな教室。授業中。
その音は突然鳴る。
場所は、俺の腹から。
しかしその音がなっても、なおも沈黙。
先生もまるで聞こえなかったかのように話をすすめている。
お前ら本当は聞こえてるんだろ。
耳を澄ませば聞こえてくる。
「おいおい、今の腹の音誰の?www」「結構音大きかったなww」
ほら、コソコソ話してないで俺に直接言ってくれよ。
本当はきづいてるくせに、お前らの視線は俺じゃないか。
まただ。
俺の腹がまた鳴りそうになる。
これだけは阻止しなければならない。
これが鳴ったら終わりだ、クラスは大爆笑。
俺は大恥をくらう。
なんてさ……さっきと言ってる事がまるで違うじゃないか。
いっそ俺に直接いえだの、そんなの所詮口だけ。
本当は言ってくれなくていい。
なのに、なのに…
「じゃあこの問題、関口」
「ぐー」