真っ赤に染まるギフト券
「なろうラジオ大賞7」応募作品です。
ホラーです。
クリスマスまであと4日。
今日、差出人のない封筒が私宛に届いた。
何これ?すごく怪しい。
封筒はほとんど厚みがなくペラペラだった。
多分、紙以外は入ってなさそう。
それより、中身が気になった。
怪しいとは思いつつ、私は封筒を開けた。
封筒にはギフト券1枚とメモ紙が1枚入っていた。
これだけ?と思った。
メモ紙を読んでみた。
【特別なあなただけのギフト券の使い方】
①クリスマスまでにギフト券に欲しいものをご記入ください。
②クリスマス当日にあなたが望んだプレゼントが届きます。
注意事項は…
メモの途中の注意事項を読まずに私はギフト券をみた。
真っ赤なギフト券。
クリスマスぽっい色だなと思った。
真ん中の白い空欄に欲しいものを記入するみたいだ。
これって、なんでもいいのかな?
書いて、その後はどうすればいいんだろう?
誰が私にプレゼントしてくれるのだろう?
私には恋人も友達もいないのに。
1日悩んで、これは多分誰かの悪戯だと思った。
バカバカしい。
私はバカバカしいと思いながら、ギフト券に【彼氏】と殴り書きした。
クリスマスを一緒に過ごしてくれる彼氏が欲しかったのだ、私は。
次の日、ギフト券もメモ紙も封筒も消えていた。
不思議だなと思いながらクリスマスがやってきた。
ピンポーン。聞き慣れないインターホンが鳴った。
もしかして、プレゼントが…
ドアののぞき穴には知らない男の人。
ドキドキしながらドアを開けた。
「プレゼントお届けに来ました」と男の人は言って。。。
私にナイフが刺さった。
「え…?」
ギフト券とメモ紙を私に渡す男の人。
「注意事項読まなかったの?」
私の意識は遠くなる。
メモ紙の後半。
注意事項は、プレゼントを手に入れるとプレゼントと同等のもの(お金・時間・健康など)を失います。
あなたが望んだものがなんでも手に入ります。
高価なものや手に入りづらいものは過去や未来で調達します。
※事故トラブルがあった場合は自己責任です!!!
何故かはわからないが、私は未来の彼氏に殺された。
私は未来で何をしたんだろうか。
いや、今の私に未来はない。
真っ赤なギフト券はさらに赤く黒く血に染まっていった。




