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しらん

作者: 四季

夢を見た。私が住む地域を見下ろしていた。高層マンションやビルよりも遥か上空で立つ。私は高所恐怖症なのだが、夢だからか恐怖は感じない。

一歩踏み出した。瞬間、地面に向かって落下を始めた。さすがに夢だとしても恐怖を感じはじめた。高度が段々と下がってゆき地面に衝突する寸前、夢から覚めた。

なんだ、夢か。汗でシャツが湿っている感覚がする。仕方ない、シャワーを浴びて着替えよう。いつもなら汗をかいたとしてもそのままにして過ごすがさすがに今回は放っておくと痒くなりそうだ。


シャワーを浴びたあと、時計を確認するとまだ6時10分ほどだった。今日は少し朝ご飯と弁当を作るのが面倒くさい。しかし、既に米は炊き上がっている。作るしかないか。まぁ、昨日作り置きしておいたおかずもあるし、ウインナーを焼くなり玉子焼きをつくるなりして数品足せば大丈夫だ。弁当には冷凍食品も少し入れよう。


^^^^^^^^^^^^^^


学校に行く。家からは大した距離はない。10分もせずに着く。8時過ぎに着く。教室には数人いるようだ。他愛もない話をして過ごしている。一瞬こちらを見て驚いたような顔をしたがすぐに会話を再開した。窓際の席に座り、それを横目に勉強をする。数週間か休んでいたので追いつかないといけない。

一区切りついたところで終わらせ、周りを見てみると大体の人が登校してきたようで、既に席の大半は埋まっている。妙に視線を感じるような気がするが気にしないことにした。スマホを取り出して見ると5月の後半を表示している。通知がそれなりに溜まっている。


担任の教師が来た。多少騒がしかったのがおさまる。HRが始まり、担任が事務連絡をする。担任が何度かこちらを見やり心配そうな顔をしていたが、何故なのかはわからない。少し退屈だったので窓から外の様子を見てボーッとする。春はもう終わっていると言わんばかりに木は青々としている。気温は段々上がってきており、動いてないのに暑く感じる。窓からの景色を見てこの前の記憶を思い出す。ベランダに出てフェンス越しに校庭と一階にある犬走りを見たことを。3階からじゃダメだったんだった。頭を打ったから忘れていたのだろう。4階ならいけるだろうか。


^^^^^^^^^^^^^^^^

授業が全て終わり放課後になる。自習室に行き時間を潰す。まだ4階の教室には生徒がいたからだ。時間を潰したあとでもいくつかの教室は吹奏楽部が使っていたが、空いている教室もあった。空き教室に入る。ベランダに出て校庭を見下ろす。夢よりも地面からの距離が近い。今度こそいけるか不安になりながらもフェンスを乗り越え、際に立つ。

私は長男じゃないので無理だった。

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