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首無し男と犬

作者: 鮫肌透


ある晴れた夏の晴れた日曜日の朝

たまたま早起きした僕は近所の公園に散歩に出掛けた。

ただなんとなくぼーっと歩いていると

私の前を背広を着た紳士が小さな犬を散歩している。

一つ変わっていることと言えば

その紳士の首から上がないのだ。


日曜日の公園に背広姿とは律儀なもんだと考えながら僕はその後ろを二日酔いの頭でぼーっと眺めながら歩いていた。

その時ふと振り返った犬は僕にこう話しかけてきた。


「ご主人様なぁ、正直変な見た目してるやろ?でもこんな見た目やけど僕をめっちゃかわいがってくれんねん!夜は一緒にお風呂に入るし、濡れた毛をドライヤーで乾かして毎日一緒にベッドで寝てくれるんや。

ええやろ、だから僕、今めっちゃ幸せやねん!!

一生ご主人についていくんや」って


それを聞いて僕は、それは幸せそうで何より。と言う気持ちが、顔に出ていたところ

首無しの紳士がふと立ち止まり振り返って僕に軽くお辞儀をした。

そりゃ、首がないもんだから表情はわからなかったけど、それは少しだけ照れくさそうな仕草だった。

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