表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いきなり人間が化け物になり始めたので、生き延びるためにあれこれ奮闘しようと思います  作者: よぎそーと
1章1節 選ばれても導かれてもいない、ただ逃げて集まっただけの者達

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/47

4回目 阿鼻叫喚なこの惨状

 突如、人が化け物になった。

 それは一カ所だけで起こってる事件では無い。

 複数の場所で同時多発で発生していた。

 それを帰宅するまでのさほど長くも無い道のりで実感する。



 比較的交通量の多い場所である。

 出勤のための乗用車が結構走ってる。

 バスやトラックも通ってる。

 そういった車のいくつかが事故を起こしていた。

 運転手が化け物に変化したせいで。



 そこかしこの家で物音や悲鳴があがっていく。

 確かめたわけではないが、何が起こってるのかは簡単に想像出来た。

 化け物になったものが暴れてるのだろう。

 同居してる者達がどうなったのかは分からない。

 それを確かめてる余裕もない。



 そんな車や家から、時折化け物が出てくる。

 それらに見つからないように。

 あるいは逃げながら家へと向かう。

 先ほどは他の者を逃がすために無茶をしたが。

 そうでないなら危険に身をさらす必要は無い。



 戦って勝てるかどうかも分からないのだ。

 先ほど見た通り、相手は人間を素手で殺すだけの力がある。

 対して人が化け物になったものに勝てるのかどうか。

(催涙スプレーは効いてたけど)

 純粋に殴り合いなどになったらどうなるか。

 さすがに試すつもりはない。



 仮に戦うにしても、それなりの準備は必要だ。

 武器になるものがあるなら、それを用いた方が良い。

 それでも、危険は極力避けるべきではあるが。

(やっぱり、急いで帰らないと)

 つくづくそう思った。



 とはいえ、簡単にはいかない。

 化け物がそこらから出てきている。

 住宅地の中を様子を見ながら進んでいく。

 物陰から様子を見て、安全そうなら歩いて行く。



 走って逃げたいところだが、これがそうもいかない。

 まず、走れば足音が響くことになる。

 それで化け物に気づかれたら元も子もない。

 それに、走るというのは長続きしない。

 体力の消耗も激しい。

 いざという時に動けなくなってしまいかねない。



 その為、まずは下手に物音を立てないようにしていく。

 やや早歩きではあるが、それでも周囲を気遣いながら進んでいく。

 急いで戻りたいが、実際にはゆっくり進む。

 気持ちと動きが相反して、それが焦りを生む。

 だが、そんな気持ちと体をなんとかなだめながら進んでいった。



 幸い、住居のアパートまでは無事にたどり着く事が出来た。

 他の住人が化け物になった気配もない。

 室内ではどうなってるか分からないが。

 外からそれらしきものは見えない。

 それに安心しつつ、自室に入る。



 思ったよりも時間をかけて帰ってきた部屋。

 その中からタクマは、必要なものを集めていく。

 趣味にしてるキャンプ用品。

 この先、当分は必要になりそうなものばかりだ。

 それらを確保して、今後に備えていく。



「……にしても」

 一つだけ痛い事がある。

「自転車は、無茶したな」

 あの時は必要だと思った。

 バス停にいたものを助ける為に。



 だが、よくよく考えればそんな必要もない。

 人道的に、あるいは道義的に考えれば正しい行動だが。

 今後の活動や行動を考えると、助ける理由はなかった。

 確かに他の誰かは助かるが。

 タクマは移動手段の一つを失ったのだから。



「まあ、いいけど……」

 それを悔やんでるというわけでもない。

 助けなければ、それはそれで後悔しただろう。

 あの時は、あれが最善の判断だったと思うしかない。

「……それよりも」

 落ち込んでる場合でもない。

 すぐに次の行動にうつる必要がある。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おまえら、教えやがれ
  ↓
  ↓
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/479725667.html

『ピクシブのブースを使ってるので、その事を伝えておかねば』
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/477601321.html

+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ