37回目 先陣を切って化け物に突っ込んでいく、能力を大幅に底上げして
全員が配置についていく。
化け物を囲んでいくように。
気づかれないように、可能な限り大回りをして。
どうしても時間がかかっってしまう。
途中化け物が潜んでるのを警戒もするので。
それでも全員が配置につく。
場所はスマートホンやパッドを使って伝えてある。
表示させた地図に印を直接付けられるので簡単に伝えられる。
その場所に到着した報告が次々にあがってくる。
「全員、配置についたな」
それを見て動き出す。
「俺から動く。
他はそれに合わせてやってくれ」
鉈と手斧を両手に握る。
正直怖いが、腹をくくるしかない。
「行くぞ」
全員に声をかける。
玉の力も解放する。
<< 御津来タクマ >>
基本霊力 35
体力 35 +200
健康 35 +200
反射 35 +200
作成 35 +200
直観 35 +200
思慮 35 +200
共感 35 +200
意思 35 +200
<< 御津来タクマ >>
限界まで能力を高める。
その状態で化け物に突っ込んでいく。
ここも使い方を惜しんでる場合ではない。
数えるのも面倒なほどの敵がいる。
それらを一掃するためにも、一気に敵を倒していかねばならない。
文字通りに飛び出していったタクマは、最初に一体を難なく撃破していく。
いかに化け物といえども、100メートルを1秒を切る速度には追いつかない。
それだけの速度に加え、一撃一撃も瞬時に繰り出される。
鉈と手斧も気力をまといつかせて強化してある。
硬さも鋭さも通常より跳ね上がっている。
化け物の足を切断し、目の前の腕を破壊していく。
跳び上がって頭に向かい、一撃を加えていく。
当たるを幸いに化け物を倒していく。
周りの化け物もそれに気づいていく。
飛び込んできたタクマを見つけて接近してくる。
だが、集まった化け物がひしめきあっていく。
そのせいで身動きが取れなくなる。
大勢故の問題。
混雑と混乱。
それが化け物の中に生まれていく。
指揮するものがいれば。
あるいは、多少は考える事が出来れば。
そこまで酷くなる事はなかったかもしれない。
しかし、あらわれたタクマに向かって突進していく。
存在を気取ったものが残らずそうした行動にうつっていく。
それが混乱を混沌に変えていく。
押し合いへし合いのドミノ倒し。
それが連鎖していく。
それを察してタクマは、化け物の体を駆け上がっていく。
玉による能力強化が可能とする超越的な行動。
化け物の体を伝っての移動。
それにより、押し合って倒れていく化け物の体を飛び越えていく。
化け物の体の上を駆け抜けていける。
化け物は、そうして倒れた化け物の上に乗り上げてくる。
下敷きにされた化け物を踏みながら。
踏まれた化け物は苦悶の叫びを上げていく。
それを省みる事もなく化け物はタクマに向かっていく。
「こいつらは……」
呆れつつも、そんな化け物の習性がありがたい。
どういうわけか分からないが、化け物は人間に襲いかかってくる。
それが今はありがたい。
こういう状況では。
化け物が自滅していく。
互いに潰し合ってくれる。
ここに集まってる化け物全部を倒さなくて良い。
それが大きな救いだ。
ただ、それも玉による能力強化あってのこと。
玉に籠もってる気が無くなったら終わる。
それを避けるためにも、化け物を倒して玉を手に入れなければならない。
気の消費よりも早く。
倒した化け物が残す玉。
それを念動力で回収し、能力強化に回していく。
それを続けながら、手当たり次第に化け物を倒していく。
化け物同士の潰し合いを待ってるわけにもいかない。
自ら倒して早々に玉を回収せねばならない。
化け物の自滅など待ってられない。
現在の能力強化を続けていくには、大量の玉が必要になる。
それを得る為には、自ら化け物を倒していかねばならない。
休むことも無く。
「もういっちょ……!」
あと少し、あと少し。
あと少しだけ玉を手に入れれば。
そう思いながら化け物を倒していく。
格段に跳ね上がった思考力で、現状を把握しながら。
消費していく気力。
確保していく玉。
その釣り合いをとっていく。
消費よりも増加が大きくなるように。
ただひたすらに化け物を倒していく。




