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いきなり人間が化け物になり始めたので、生き延びるためにあれこれ奮闘しようと思います  作者: よぎそーと
1章1節 選ばれても導かれてもいない、ただ逃げて集まっただけの者達

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12回目 化け物を撃退し、逃げてきた者と合流し、必要なものを確保する

 能力を強化して化け物を迎撃する。

 敵の数はタクマ達よりも多い。

 朝早い時間という事を考えると、元は店員だったのだろう。

 かわいそうではあるが、やむをえない。

 哀れみつつも、撃破していく。



 元が人間だからとためらってなどいられない。

 化け物は殺しにきてるのだ。

 相手の事情を斟酌してなどいられない。

 手心を加える事もなく、確実にとどめを刺していく。



 相手の数が多いので、能力強化も大きめにやっている。

 下手に節約するとその分危険になってしまう。

 相手をギリギリ上回る程度では、同時に多数の敵を相手に出来ない。

 なので、余裕をもって戦えるくらいに調整していた。





<< 御津来タクマ >>



基本霊力 35


体力 35 +80

健康 35 +50

反射 35 +50

作成 35


直観 35 +50

思慮 35

共感 35

意思 35



<< 御津来タクマ >>





 一撃の威力を高めるために【体力】を強化。

 体の頑丈さを示す【健康】も上げて、乱戦混戦に備えた。

 相手の位置や動きを察知しやすいように、直観も上昇させている。

 おかげで、同時に何匹もの化け物を相手にする事が出来た。



 表に出てきた化け物は5匹。

 それが瞬時に倒されていく。

 長引くことも無く戦闘は終わった。



「これで大丈夫かな」

「たぶん。

 …………直観にも引っかかりません」

 他に敵がいないかも確かめていく。

 直観の能力を高め、それに更に霊気をかけていく。

 そうする事で、レーダーのように周囲を探知する事が出来る。



 これは車から降りる前にも行っていた。

 それで化け物も数も把握出来ていた。

 だから能力を強化もしていた。

 事前に相手の様子が分かるのだ、対策くらいはしていく。



「あと……」

 言いながらタクマは店から少し視線を外す。

 建物の角の方に。

「もう化け物は片付いたから。

 出てきてもいいぞ」

 トモルもそちらに目を向けていく。



「……嘘だろ」

 二人の視線の先。

 そこに隠れていた志津枝しつえカヲルは呆然とする。

 二人には見つかってなかったはずなのだが。

(なんで分かった?)

 どこかで姿をさらしてしまったのだろうか?

 そう思うが理由は分からない。

 そんなカヲルに、

「安心しろ。

 あんたをどうこうしようとは思わん」

と言ってくる。



(どうすっかな)

 そうは言うがどこまで信じたものやら。

 だが、無視して逃げるというのも難しそうだった。

 隠れてるのに見つけられた。

 それも、化け物を簡単に倒せる者に。

 そんな者から逃げられるとは思えない。

(しょうがない)

 腹をくくって建物の角から出ていく。



「へえ……」

 声をかけた方から出てきた者を見て少し驚く。

 出てきたのは男、それも若い。

 トモルよりは年上だろうが、それでも十代だろう。

 それが意外だった。

(学校はどうしたんだろ)

 そんな事を思う。



 だが、それよりも気になるのが、彼の持ってるものだ。

 玉の力で色々調べてみたが。

 隠してはいるが、刃物を持ってる。

 大きさからして、包丁だろうか。

 物騒なものである。

 だが、

(この状況じゃなあ)

 それもやむないと思う。



 とりあえず、敵意は感じられない。

 それだけで十分だった。

 すぐに斬りつけられたり刺されたりはしないだろう。

「何があったか知らんが、こんな状況だ。

 なるべく協力しあおう。

 どうだ?」

「あ、はい。

 俺はそれで、全然」

「なら、買い物に付き合ってくれ」

 そう言って少年を促す。

「あと」

「はい?」

「名前も教えてくれると助かる。

 俺は御津来」

「戸守です」

「あ、志津枝です」

 簡単だが、自己紹介が終わる。



 それからようやく買い物が始まる。

 化け物が荒らしたであろう店内は散らかっていたが。

 そこから必要になりそうなものを回収していく。

 探ってみたが、店員はいない。

 逃げたか、化け物になったか、殺されたのだろう。

 死体が見当たらないのは、無事である証拠だと思いたかった。



 それから。

 一応、代金はレジに置いていった。

 受け取るものがいるかどうかは分からないが。

 それでも、勝手に強奪していくのだけは避けたかった。



「それで、これからどうします?」

 車に戻る途中でトモルが尋ねてくる。

「そうだなあ」

 そう言われるとどうしようと考えてしまう。

 もともとは、物を確保してから家に戻るつもりだったのだ。

 あとは様子を見て行動するつもりだった。



 それがいきなり同行者が増えた。

 そうなると、さてどうしようと考えてしまう。

 三人で戻るには、自宅のアパートは狭い。

 かといって、このままここに留まるわけにもいかない。



「まずは状況を確かめてからだな」

 そう言って携帯電話を取り出す。

 ネットから何か情報がないかを確かめるために。

「何か動きがあればいいんだけど……」

 言いながら画面に目をとめる。



「どうしました?」

「いや、ちょっとな」

 意外なものがそこに表示されていた。

「電話があった。

 会社からだ」

 あって当然かもしれないが、まさか連絡が来るとは思わなかった。

 こんな状況だけに、会社も仕事どころじゃないだろうと思っていたので。



「ちょっと待っててくれ。

 あ、荷物は車にのせておいて」

「はい、分かりました」

「これ、鍵ね」

「はい」

 鍵を渡して、少しだけ二人と離れる。



 聞かれて困る事を話すわけではないのだが。

 仕事に関わる事は、やはり他の誰かに聞かれるべきではない。

 一応、守秘義務というのがある。

 それほどたいそうな事を口にするわけでは無いが。



 そのついでに周辺の事も探知しておく。

 話してる最中に襲われてはかなわない。

 先ほどまでより広範囲に渡って状態を調べる。

 そうしてから電話をかける。



「もしもし、御津来です」

『────あ、御津来さん』

 電話の向こうから、聞き慣れた声が響いてきた。

波奈多はなたさん?

 なんか、電話が入ってたけど」

『ええ、安否確認で電話とメールを。

 返信がなかなか来なくて』

「そうでしたか────」

 そのまま電話の向こうの相手と少しばかり話をする。

 そうしながら、これからの行動を決めた。


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おまえら、教えやがれ
  ↓
  ↓
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/479725667.html

『ピクシブのブースを使ってるので、その事を伝えておかねば』
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/477601321.html

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