1話「どうしてこうなった」
今回が初投稿となります「魔法にあふれた異世界
で一人筋トレ中デス」をお届けします。
本作は被験者として異世界にとばされ筋力の
ステータスだけが異常に高くなってしまった
主人公による魔法職しか存在しない世界での
異世界生活というお話になっています。
ぜひ、お楽しみください!
「なんじゃこりゃー!!」
広がる草原の中俺は水たまりに映る自分の体をみて震えながら怒涛まじりの悲鳴をあげていた。
「これ…もしかしてもとに戻らないやつか?」
周りに人がいなかったからよかったもののいたらいたでこの姿をみられていたら大変な事態になっていたに違いない。
「最悪だ…本当に前代未聞級にヤバイ事を
やっちまったよ」
どうしてこうなっちまったんだ
そう…全ては5時間前の朝の登校から始まった。
俺は鈴木 達也普通の一般高校生だ。
「ふぁぁ…ねむ」
今はひたすらに朝から睡魔と戦っていた。なぜなら
昨日の夜幼馴染みのさゆりが自分の家にあるゲーム機がたまたま壊れたからと言い奴は俺の家の窓から強制的に侵入し人のゲーム機で朝まで遊んだためそれにつきあった俺も一睡もしていないのだ。
「昨夜は激しかったねた、つ、や♡」
いつも聞きなれた声が俺の耳元にささやかれる。
「いきなりセリフのうしろに意味深がつきそうな
発言はやめろぉぉぉ!」
俺はすかさず鋭いツッコミを決めた。
「いいじゃない。たつやは私の下僕なんだから」
「いつから俺はさゆりの下僕になったんでしょうか
ねぇ!」
「うるさいバカ!変態!!」
このやたら俺を罵るのが昨夜部屋に不法侵入して
きた伊藤 小百合だ。学校ではいつも学年主席なうえに顔立ちもよく優等生なはずなんだが俺が近くにいると性格が変わり口調が不良女になる。普通ならば学校一の美少女と登校するというシチュエーションが台無しなのである。ちくしょう返せ俺の青春。
「そうか…たつやは変態だったのか」
「なおと⁉︎いつのまにそこに。つか俺は 変態じゃ
ねぇ」
「安心しろお前が犯罪者に成り下がったとしても俺 はお前の味方だからな」
「あるぇ…なんで俺が捕まる前提で話して
るのかなぁ?」
こいつも俺の幼馴染みの棚辺 尚人(たなべ なおと)だ。さっきの会話をきいてわかるようにこいつは重度の天然ピュアでありなんでも信じてしまうやっかいな奴だ。先月なんてテレビでやっていた3年後に地球滅亡するというデタラメな予言を信じては10日間学校休みシェルター作りのための穴をひたすら掘っていた時もあったほどだ。
「ん?なんかこっちくるぞ」
二人と会話をしていて気がつかなかったが確かに車が4台こっちに来ると俺たちを取り囲むようにして停車した。てか何事?
「鈴木 達也さんですね」
1話「どうしてこうなった」完
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