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取り乱す黒狐

「セルリアンさまがおかしい?」


貴様自分で何を言ってるのか分かってるか?と言わんばかりに冷たい目を向け鼻で笑われた。


セルリアンの様子があまりにもおかしいので、あまり気が進まなかったが、同じマンションに住む黒狐の部屋へ助けを求めに行った。

自分なりに考えた結果。

シブロ←今のセルリアンを見たら良からぬ実験をされそう。

ゾーラ←セルリアンに弱点を握られているらしいから、今のセルリアンを見たら、鬼の首を取ったような顔が目に浮かぶ。

小さい狐たち←問題外。

となると、仕方ないが、黒狐しかいないと言うことになり……。


「セルリアンさまのことをおかしいなどと。朝から笑えない冗談だな」

セルリアンのことを見ていない、黒狐にとって当然の返答が返ってきた。

だけど……。と。

表情を少し変えて。思い当たる節が無い訳では無いと。

「しかし、今朝、いつもの食事の用意を断ったセルリアンさまの様子がどうも不自然だったな」

と付け足した。


黒狐を部屋に連れて行くと、既に食事の用意を終えていたセルリアンは、部屋の掃除を初めていた。


「セルリアンさまが部屋の掃除……」

黒狐は目をこすってその様子を確かめた。

すると、黒狐の存在に気付いたセルリアンが、追い打ちをかけるように。

「あ、おはようございます。シュバルツさま。今朝方はせっかくのお申し出を電話などで断ってしまい、申し訳ございませんでした」


この一言でシュバルツの頭はパニックを起こしたようで。


「お、お、お、おはようございます、セルリアンさま、い、い、一体

おい、ら、ラビルこれは一体、ど、どういうことなんだ」


そうだろ、いつものセルリアンなら間違いなく、


『黒狐ー、愛しのラビルと二人の時間を邪魔をするなら二度と動けぬ体にするぞ』

と全力で怒るはずだ。




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