みんな仲良しの小学校生活
何の悪気も無く、取ってしまった行動、言動、その時の環境……。
ほんとに小さな小さな事が、『いじめ』に発展してしまう。
人間にとって、生き方さえも変えてしまうような多感な時期。
小学校高学年・中学生時代の私の体験談を……、と思っています。
そして、それは社会人になっても、違う形で残っています。
当時、私がまだ小学校の4年生? いや5年生になっていた時での出来事かな?、
30年以上? も前の出来事である。
当時は、まだ、ゲンコツ、
「教室の外で立っていなさい!」は、当たり前で、
度が過ぎれば、先生から、ビンタ? されるのも例外では無いような時代であった。
そんな時代でさえも、……。
『いじめ』 はあった。
*
「ちゃ子!、一緒に帰ろうよ?。」
仲良しだった、キミとアケミが声を掛ける。
「うん、いいよ。でもさっき、フー子にも遊ぼう! って言ってもらってるし、フー子とは、帰り道の方向も違うし……?」
「じゃぁ、ちょっとだけ、みんなで学校で遊ぼう!!」と。
ごくありふれた、仲良しの小学生の会話である。
そんな中、私は、忘れて来てしまった宿題の、居残り補習中だった。
30分程度かな? その居残り補習も終え、
「さぁ、帰ろう」と、教室から校庭に出た。
すると、ちゃ子、キミ、アケミ、フー子が、ブランコなどで遊んでいた。
私は、宿題を忘れた?、そのお陰での30分以上もの補講、
(ただの躾だったと思うのだが)
マンツーマンでの補講には、正直、疲れていた。
もう、小学生にとっては、既に下校時間を迎えようとしていた。
そんな時が私の補講終了? の時間と、偶然にも重なった、
『もう、家に帰りましょう!』との校内アナウンス。
「あ~ぁ、」と。
*
それまで、遊んでいた仲良し4人組も、
「じゃぁ、帰ろうか?」
フー子だけが帰る方向は違っていたが、そんな会話をしていたようである。
偶然、私の帰る時間が一緒になってしまった事もあり、補講でしょげているのを感じ取ったのか?
キミが、
「今日、宿題忘れたんだって!!」
「めずらしいんじゃない……」の一言。
正直、嬉しかった。
疲れきっていたのは確かで、それは歪めない。
「先生からの『おしおき』も、もう済んだんでしょう?!、じゃぁ、途中までだけど、一緒に帰ろう!」と、
そして、ちゃ子、キミ、アケミ、に何か慰められながら? 家路についていた。
そんな事が、当時の小学生にはあった光景だった。 だから、ある意味、救われていたと思う。
そして、現在の今も、小学生同志ではそんな光景は続いていると思うし、続いていて欲しい。