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ソリアナの最後の転生 だからのんびり楽しく旅ぐらしがしたい…だけどなぜかいつも波瀾万丈  作者: 青山心為
第一章

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9 光のガイドさんのお話 その2

 ソリアナは、光のガイドさんの話を聴いて、魂の設定も転生の記憶もすべては情報なのだなあと理解しました。それらの情報は永遠に失われることはなく、すべてがアカシック・レコードに保存されていると考えると、ソリアナの魂、意識の部分はそれを受け入れているけれど、人間としての小さな部分は圧倒されているのを感じました。そして、人間の内側はいろいろな部分が層のようになっていて、なんだか玉ねぎみたいだなあと、少し面白くも感じていました。


 ソリアナは、言葉が浮かんでくるままに光のガイドさんと話し続けました。


「私たちはみんな、大いなるひとつの意識の一部なのですね」


『私たちもあなた方も、本質は同じ大いなるひとつの意識です。意識はエネルギーであり、フラクタルな構造になっています。どんなにたくさんの魂に分離しているように見えても、すべての意識の構造は、大いなるひとつの意識とまったく同じです。私たちもあなた方も、大いなるひとつの意識と同じ意識の存在であるとともに、私たちもあなた方も、すべての存在は大いなるひとつの意識の内にあります』


「意識がフラクタルな構造になっている、というのはどういうことですか?」


『フラクタルな構造とは、大いなるひとつの意識をどんなにたくさんの意識に分割しても、それぞれが大いなるひとつの意識を内包しているということです。あなたが絵を描いたとしましょう。その絵を半分に破ると絵の図柄は半分になりますね。フラクタルな構造では、絵を半分に破ってもそれぞれの紙片の絵の図柄は元のまま保持されます。どんなに小さく破っていっても、それぞれの破片は元の絵の図柄を保持していて絵として成立し続けます。そのように、私たちの意識もあなた方の意識も、どんなに分裂しても大いなる意識の状態を保持しているのです』


 すべては大いなるひとつの意識の内にあるという真実を完全に受け入れたことで、ヴェルデ家の人々の魂の設定の奥深くにあった、根源的な分離による孤独感は少しずつ癒され始めました。それぞれのハートの内側から温かい何かが湧き出してきたのを、全員が感じていました。それは純粋な愛のエネルギーなのでした。


「意識の力というのは、大いなるひとつの意識の力ということなのですね」


『大いなるひとつの意識の、意志、創造の力を、あなた方は意識の力と呼んでいます。大いなるひとつの意識の意志、創造の力は、すべてのものを構成しているエネルギーの源であり、生命の本質です。想像したものを創造する力です。もうひとつ、大いなるひとつの意識には、純粋な意識としての性質があります。それは普遍の愛、叡智です。知識、感情、心の働きの源で、”私は在る”という状態です。大いなるひとつの意識のこれらのふたつの性質は、創造力は個としての存在を強め、ひとつの意識から遠ざかる反力として、心の働きは大いなるひとつの意識へと引きつけられる引力として、互いに補完し合っています』


「創造する力と心の働き……私たちが使っている意識の力はふたつあるのですね。もしかして、癒しは心の働きということですか?」


『意識はエネルギーです。その状態は周波数で表すことができます。私たちもあなた方も、愛の状態にあるとき、愛の周波数で存在しています。愛はもっともパワーのある周波数であり、愛の状態は大いなるひとつの意識の本来の状態なのです。愛ではない周波数を持つ存在は、愛の周波数に共振していきます。愛の周波数で存在しているときは、愛ではない周波数を愛の周波数へと変換し、愛ではない状態の意識を本来の状態へと導いているのです。あなた方は、それを癒しと呼んでいます』


 ソリアナは、頭の中の霧が少しずつ晴れていくのを感じていました。忘れていたことを思い出し始めている、本来の自分に戻っていっているのをハートで理解していました。それはとても爽快な感覚でした。ハートが十分に満たされているのを感じたので、ソリアナは父さんたちに時間を譲ることにしました。


「光のガイドさん、ありがとうございました。次は、家族のみんなから質問をさせてください」


『ソリアナ、あなたとお話できたことを嬉しく思います。いつでも私たちを呼んでください。では、ソリアナのご家族の皆さん、ご質問をどうぞ』



 子どもたちはみな、光の球を見つめながら、何を聞いたらいいだろうかと考え込んでいるようです。実際のところ、光のガイドさんの話は初めて聞くことばかりで、頭ではまだ理解が追い付いていませんでした。


 父さんと母さんは、そんな子どもたちを温かい目で見ていました。父さんは母さんの方をちらりと見て小さく頷くと、光のガイドさんに気になっていたことを聞いてみることにしました。


「光のガイドさん、ありがとうございます。私はソリアナの父、スプルースと申します。意識の力と癒しについてご説明していただいて、その内容にとても驚いています。意識の力を使うには、意図することと信じることが大切だと学んできて、そのようにしてきました。意識の力、創造する力を上手く使えない者がいるのは、もしかして、魂の設定というものが影響を与えているのでしょうか?」


『魂の設定として、ひとつの意識から最も分離した状態、物質的な現実の最も深いところでは、自分自身に魂、意識があるということを認識できないようにしていることが多くあります。肉体が自分自身の存在のすべてであると強く思い込み、目に見えないものは存在しないと信じる、という設定をしています。そうなると、エネルギーを感じていることを受け入れることができず、意識の存在を実感することができないため、意識の力、創造力を発揮することでがきないのです』


「マージナルはひとつの意識から最も分離した状態ということですか?私たちが愛の状態で癒しを行うと、彼らを意識の周波数を愛へと近づけていけますか?」


『愛から最も遠い周波数の者を集めている地域のため、ひとつの意識から最も離れている状態と言っていいでしょう。そして、あなた方が愛の状態にあるとき、彼らの周波数は愛へと共振し癒しが行われます。ここは物質的な宇宙です。変化を起こすには、それ相応の時間とエネルギーが必要です。あなた方だけでマージナルの人々を愛の周波数に変化させるには、かなりの時間がかかります。そして、あなた方にとって常に愛の状態であり続けることは難しいため、さらに時間がかかります。もし変化を早めたい場合には、愛の周波数を保つ人の人数を増やす必要があります』


「そうですか……わかりました。質問にお答えいただき、ありがとうございました」


 父さんは光のガイドさんの話を聴いて、何やら考えを巡らせ始めたようでした。顎に手を当て、上の方を向いて、自分の考えに集中しています。こうなるともう、父さんには何も聞こえていません。


 誰も口を開かないので、母さんは手を上げ、私が質問をしてもいいかと尋ねるように家族を見回しました。子どもたちはみな、どうぞ、と母さんに目線で答えてくれました。母さんは、子どもたちに小さく微笑みを返して、質問を始めました。

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