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ソリアナの最後の転生 だからのんびり楽しく旅ぐらしがしたい…だけどなぜかいつも波瀾万丈  作者: 青山心為
第一章

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18 肉体はエゴの隠れ家?

 光のガイドさんの、大いなるひとつの意識が分裂していくお話はさらに続きました。


『分離して個別化した自我、エゴは、大いなるひとつの意識だったことを完全に忘れてしまいました。そして、大いなるひとつの意識から離れたのはエゴ自身が何か悪いことをしたからだと、罪悪感を抱くようになりました。エゴは、大いなるひとつの意識から分離したという幻想を自分自身の外側に投影し、大いなるひとつの意識のエネルギーを使って物質的な宇宙を創造しました。エゴからは、エゴ自身は宇宙の中に存在しているように見えるようになりました。そして、大いなるひとつの意識、または神、または創造主は、エゴ自身の外側にいると思うようになりました。これが第四の分裂です』


 すべてを忘れるという魂の設定により、ヴェルデ家の人々も、大いなるひとつの意識とひとつであることを完全に忘れていました。光のガイドさんの話は、彼ら自身の存在の一番深いところにすっと馴染んでいきました。


 それにより、ヴェルデ家の人々の魂の内にある大いなるひとつの意識は、本来の自分は大いなるひとつの意識だということを思い出す方へ、目覚めへと向かい始めました。


 光のガイドさんは続けて言いました。


『エゴは、分離したように見える魂、心を守るため、罪、罪悪感、恐れ、攻撃、防御といった信念体形を作り出しました。そして、それらの問題は自分のものではないと信じるために、エゴ自身の外側にいる他の存在の中にそれらを見るようになりました。エゴは、分離という幻想を現実だと信じ込むため、無意識の恐怖から逃れ隠れるために、防御の構造に形を与え肉体を作り出しました』


 ソリアナは、ひとつの意識が自分自身の内側で微笑んでいるところを、なんとなく想像していました。そして、たくさんの人間や動物、植物、鉱物、時間と空間を超えたエネルギーの体の存在たち、さらには星や宇宙そのものの内側から、ひとつの意識が外を見ていて、起きることのすべてを体験し楽しんでいるのかもしれないなと思いました。


 一方、ヴェルデ家の人々はみな、ひどく驚いたり、それは信じがたいと心の中で抵抗したりしていました。父さんもとても驚いて、光のガイドさんに尋ねました。


「肉体は自我が自分自身を守るために作り出したものなのですか?そして分離は幻想というのはどういうことですか?もう少し詳しくお聞きしたいです」


『地球の物理学では、物質は原子が結合して形成されます。原子の中心部には原子核があり、陽子と中性子で構成されます。陽子、中性子は素粒子で構成されます。素粒子は設定、情報です。原子核の周りには電子があり、電子も素粒子の一種です。原子核と電子の間の空間にあるのは、大いなるひとつの意識のエネルギーです。肉体も含めた物質は、大いなるひとつの意識のエネルギーと設定、情報が時間と空間という観念の上に、エゴ、自我によって投影されたものです』


 光のガイドさんは、もう一度、昨日ソリアナに教えてくれたことを説明してくれました。ヴェルデ家の人々は、物質や肉体という、はっきりとそこにあると見ていたものが実はそうではないと言われ、みな少なからず混乱し抵抗もしていました。


 そして、エゴ自体の存在を意識され注意を向けられることは、エゴにとってとても不快なことなので、抵抗を感じるのはごく自然なことでした。光のガイドさんは、ソリアナとヴェルデ家の人々の、分離していると思っているエゴの意識に、大いなるひとつの意識という真実の種を蒔いているのでした。


『物質的な宇宙とそこに存在する生命はすべて、大いなるひとつの意識のエネルギーが現れたものである粒子、素材が、時間と空間という観念の上に投影されたホログラムです。大いなるひとつの意識の視点から見るならば、形のあるものも形のないものも、すべては大いなるひとつの意識の内にあり、ひとつの意識はひとつのままです。大いなるひとつの意識の視点から見ると、分離は幻想です』


 父さんは雷に打たれたようになり、気づきが突如として自分自身の内側に訪れたのを感じました。それは、自分自身の本質は大いなるひとつの意識であるという真実への確信でした。世界がひっくり返ったような、元から知っていたことを思い出しただけのような、とても不思議な感覚が続いていました。


「ありがとうございました。少し時間をかけて、これらの情報を腹に落としていこうと思います」


 光のガイドさんにお礼を言うと、父さんは静かに目を閉じて自分自身の内側へと向け始めました。ほかの家族たちも言葉を発することなく、光のガイドさんから聞いた話を消化しようとしているようでした。


 ソリアナも目を閉じてみました。すると、身体の内側の鳩尾のあたりにまぶしい光を感じました。そこに意識を向けていくと、その光はさらに明るく輝き始め、存在感を増していきました。


 そこで、光のガイドさんに身体の内側に見える光について聞いてみることにしました。


「光のガイドさん、身体の内側の胸の少し下のあたりに光を感じます。これは何ですか?」


『それは、ソリアナの魂の内の大いなるひとつの意識の発している光です。魂という意識の器は、設定と情報でできています。思い込み、考え方の癖、あなた方の集合意識に刷り込まれた常識と言われるもの、信念体系です。ソリアナは魂の設定がごく少なくなったので、大いなるひとつの意識の光の輝きが魂を透かして外へと現れ始めたのですね』


 ソリアナは自分自身の内側の光に意識を向け続けました。


『大いなるひとつの意識の光は、あなた方の身体の鳩尾からハートのあたりの内側に感じられることでしょう。たとえ見えなくても、そこに魂、大いなるひとつの意識の器は存在しています。その光に意識を向けて深い呼吸をしたり、瞑想をしたりすることは、自分自身の本質が大いなるひとつの意識であることを思い出す助けになります』


 その光を感じ続けていると、穏やかな、とても幸せな気持ちになりました。大いなるひとつの意識の光を吸い込むように深呼吸をしたソリアナは、自分自身の内側が満たされたのを感じて笑顔になりました。


「本当に、私の魂の内側は大いなるひとつの意識なのですね!教えてくれてありがとうございます」


 それを聞いたヴェルデ家の人々はみな、自分自身の内側にあると思われる、大いなるひとつの意識の器、魂から現れる光を見てみたいと思いました。今夜は、ベッドの中で魂に意識を向けることをしてみようとみな同じように考えていたのでした。

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