第22話 ゴブリンの名前
「ボス、ボスゥ~」
巣に向かってとぼとぼと歩いていると後ろからゴブリンCが回り込んできた。
「あんだよ?」
「名前をください!」
「名前ぇ? ああ、そういえば……ってか、手柄を立てたら、っていったろ?」
「黒パンとペラペラの皮を見つけてきましたよ? 偉いですよ?」
……そのせいで俺のメンタルは病みつつあるのだが?
「まあいいや」
はあああ~、と盛大にため息。
「一応、考えといたぞ。お前は、――『シェル』だ」
「おお! よくわからないけど、良い名前です!」
「間違いなく良い名前だからな。あと、スキルは『ゴブリン防御術』を覚えるといい。前にやった盾とこのスキルで俺を守ってくれるとありがたい」
俗に言う「親衛隊」という奴だな。こいつに務まるかは疑問だが、ひとり盾持ちを側に置いておくのは悪い選択肢ではない。いざというときはまんま盾になるしな。
「でも、うちは戦うのは得意じゃないですよ? 主に、逃げ専ですよ?」
「逃げても良いぞ。ただし、最後の最後にな」
「じゃあ、ボスが死んだら逃げます」
「あっ、いや、死んでも俺が死なないようにしてくれ」
「それだとうちが死んじゃうじゃないですか!?」
「うん、そのための親衛隊だからね」
「嫌ですよ。うちはボスと添い遂げたいのです!」
「なら、俺を守って、自分も守ればいい」
「おお! 確かに確かに! 流石、ボス!」
……ちょろ。
だが、多少の気晴らしになったのだった。
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