恐怖の大王
世の中の空気が激しく響き渡る
迫り来る狂い荒れた風の行き先は
無常な程にすさびゆき
足音ヒタヒタ音を立て
恐怖と驚愕であるその御姿は
形容詞をいくら並び立てても
表現できないあられもないが故に
この世の終わりを悟らなければ
両の足で地面に立っている事も出来ない
ここまでだ
俺の人生じゃない
人類の未来がここまでなんだ
ここが人類の終着駅であり
地球という星が生まれて
最終局面の時代の終幕
恐怖の大王が舞い降りた
その御姿を見たものは
死を免れないという
抵抗できる術はなく
人類に出来ることは
世界の終わりと死へ向かう一途の道を
迷うことなく進む事だけ
もう悩むのは止めよう