自由な世界
突然だけど私には妹がいる。
妹の名前は橘涼音
期末試験学年トップ
学年№1の運動神経の持ち主
そして
学校で一番の愛され者だ。
家族にも
友達にも
先輩にも
後輩にも
先生にも
みんなに愛されている。
それに比べて私は
期末試験93位
平均より下の運動神経
そして
学校中の嫌われ者。
家族にも
友達にも
先輩にも
後輩にも
先生にも
みんなから嫌われている。
でも涼音は話しかけに来る。
どうせ、姉に好いている妹のキャラにしたいのだろう。
私はそんな妹が嫌いだ。
とっても嫌いだ。
涼音「お姉ちゃん!」
無邪気にはしゃぐ姿も
涼音「(*´σー`)エヘヘ」
甘ったるい声も
涼音「大好き!!」
そーゆー笑顔も
全部全部嫌いだ。
家に帰っても誰も返事してくれないし
私の存在さえあるかさえ、あやふやだ。
なら私要らないよね?
必要ないよね?
だったら出ていこう。
昔に自分で買った黒い鞄に必要なものだけ詰め込んで
要らないものは壊していこう。
卒アルも破いてしまおう。
そして、あの鎖から逃げ出した。
嫌いな世界から逃げ出した。
これからどこに行こうと文句をつけられない。
世界の果てまで行ってみよう。
今自由なんだ。
やっと出れたんだ。
そっから、何日がたった?
日向ぼっこして
野原をかけて
海ではしゃいで
星々の恵みを見て
自由な日々が続いていた。
でも浮かれてて、アイツに見つかった。
そこからは、けーさつとのおにごっご。
おにごっごが始まって何日がたったのだろう?
いまもつかまってないよ!
まだ自由だよ!
このまま
ずっと
ずっと
ずっと
この自由で居たい
もう全部投げ出したい!
もうアイツらとは違う世界にいるんだから!
また来る鬼さん。
私は立ち上がる
そして、空にとびこんだ
――――――――すべて投げ出した瞬間だった
END