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里帰り

作者: ひのきち

日常に紛れ込むちょっと不思議なお話です

「さっちゃん、わざわざありがとう」

「大きくなったわねぇ、もう社会人なのよね」

「何年ぶりになるのかしら、ご家族の皆さんはお元気?」

「はい、おかげさまで…」

 紗千子は曖昧な笑顔を浮かべながら、さっきから繰り返されている同じような質問に答えた。

「そう、恵美子さんには本当に苦労をかけてしまったわね」

 しんみりと目を細めて自分を見つめているこの中年の女性と自分は、一体どういう続柄になるのだろう。

 赤の他人というわけではないが、家族と呼ぶには遠く、ほとんど会った記憶すらない遠い親戚。

 相手の方は、幼い日の紗千子を知っているらしく、最初に見せた戸惑いの表情は名を名乗ったとたん、懐かしさの滲んだ笑顔に代わった。

 別れて暮らしてきた父の、突然の訃報。

 両親が離婚したのは紗千子が十一才の時だった。

 喧嘩をしている両親を見た記憶がないのは、子供には不仲を悟られまいというせめてもの気遣いだったのか、喧嘩さえしないほど冷めきった関係だったのか。

 いずれにしてもそれまだって多忙で出張の多い仕事を理由に、ほとんど家には寄りつかなかった父親だった。

「夏の間に大阪のお祖母ちゃんちにお引っ越ししようか」

と母が切り出した時は単純に嬉しかった。

 馴染んだ学校や遊び友達に未練はあっても、大阪の祖母の家は紗千子にとって大好きな場所だった。

 父親は一緒にこない、と聞いてもさほど別離の悲しみはなく、またいつか会える、という子供特有の根拠のない楽天的な予想を抱いただけだった。

 荷物は慌ただしくまとめられ、出発の日は誰にも知らせなかった。

「みちこちゃんはきっとビックリするね」

 クラスで一番仲良だったみちこちゃん。

 夏休みも沢山遊ぼうと約束していたのに。

 さよならも言わず、こんなに遠くへ来てしまった。

 新幹線に乗ってから、何気なくそう呟いた紗千子の言葉に母は「ごめんね」と言って初めて涙をこぼした。

 それ以来、父親の話をするのはいけないことのような気がして母にも、祖母や叔母たちにも訊けなくなってしまった。

 新しい小学校は生徒数も多く、様々な境遇の子がいた。

 離婚して父親に会えないんだ、と言っても驚くクラスメイトはいなかった。

 とても楽だったけど、時が経っても父親の存在は紗千子の中から消えることはなかった。

 自分が忘れないかぎり、父親も自分を覚えていてくれる気がした。

 愛されていたと信じたかった。


「パパ、死んじゃったって」

 昨夜、母親からの電話に出たとたん、第一声がそのセリフだった。

「パパって?」

 あまりに唐突だったので、ドラマの登場人物かなにかかと思ったのだ。

「あんたのパパよ、他に誰がいるのよ」

 母親は呆れたような声で言った。

「うそ、なんで?」

 悲しいとか死を悼む、という気持ちよりは好奇心の方が勝っていた。

「心筋梗塞だって」

「連絡あったの?」

 父親の方の親戚と母親に繋がりがあった事の方が驚きだった。

「まあね、離婚したからってそうそうしがらみってのは切れないものなのよ」

そう言ってから、母親は急に声をあらためた。

「明日、お通夜だからお別れに行ってらっしゃい」

「え? ママは?」

「ママはもう他人だけど、あんたは娘なんだから」

「なんかピンとこないなあ」

 ざっと数えて十五年。

 十五年も空白があれば、道ですれ違ったってわからないだろう。

「行くのよ、ちゃんとパパの顔を見てお別れしてきなさい」

 母親は頑固に言いはって住所と地図をファックスしてきた。

 受け取った住所は他県で、紗千子は気が重くなった。

 仕事が終わってから電車に飛び乗れば、その日のうちに帰ってこられるだろうか。

「ご愁傷様って伝えてね」

「わかった」

 正直、なんの感慨も湧かないのに、死に顔を見にわざわざ父親の実家を訪ねるなんて億劫だった。

 悲しむ自信だってない。

 間の抜けたお悔やみの言葉を連ねる自分の姿を想像して、紗千子はうんざりして電話を切った。

 会社の上司に相談すると、もちろん行くべきだ、と彼は即答した。

 もちろん〜するべきだ、は彼のお得意の言い回しで、そのセリフが出たら以降の議論は無意味で不毛なのだ。

 紗千子は明日の分の休暇届けを提出して、実父の通夜に出席するために電車に乗った。

 


 何度か来たことのある父親の実家は、数奇屋門が立派な古い日本家屋で、苔むした手水鉢もやせっぽちのモミジの木も、覚えていた姿のまま、まだそこにあった。

 離れて暮らした日々、何度も思い返しては記憶に刻みつけた懐かしい家は、いま忌中のせわしさの中にあり、何人もの親戚縁者が出入りしていた。

「お父さん、あなたのことを忘れた事はなかったのよ」

 裕子叔母は、紗千子を仏間へ案内してくれながら言った。

 客間と次の間は、襖が外され一続きの大広間になっていて、通夜に訪れた客たちが通夜ぶるまいの卓を囲んでぼそぼそと話し込んでいた。

 ちらほらと、うろ覚えながら見知った顔も並んでいる。

「恵美子さんは元気にしてる?」

「はい、元気です。ご愁傷様ですと伝言を預かってきました」

「そう、よかったわ。兄のことでは彼女にもいろいろ迷惑をかけたから…」

 仏間は障子が取り払われ、白木の祭壇が組まれていた。

「お兄さん、紗千子が会いに来てくれたわよ」

 白布をどけてみると、父親は意外と安らかな顔をしていた。

 中堅の工務店で部長を務め、老いた母を施設に見舞う日々を送っていたという。

 日に焼け、シワの刻まれた壮年の男の顔は思い出の中の父親の面影とはだいぶ変わっていたが、それでもやはり懐かしかった。

「仕事中に倒れたの。苦しむ間もなかったんじゃないかしら、早すぎる別れだけどそれだけがせめてもの慰めね」

 裕子叔母が説明してくれた。

「そうですか」

 そのとき、新たな通夜客が到着したのだろう玄関の方が不意に騒がしくなった。

「ちょっとごめんなさい、客間の方に簡単だけど食事を用意してるので、なにかつまんで待っててね」

「はい、ありがとうございます。その前にちょっとおトイレに…」

「場所わかる?」

「覚えています、この家好きだったから」

そういうと、裕子叔母はしんみりとした表情になった。

「そうだったわねぇ、さっちゃん小さい頃はよくお泊まりにきていたものね」

「はい」

 紗千子は頷いた。



 父方の実家は旧家で建屋は古めかしく、代を経るごとに繰り返された増築改築のせいで迷路のように入り組んだ造りになっていた。

 閉め切られた障子の並ぶ板張りの廊下を通って曲がると、中庭に面した縁側があり、その先がトイレのはずだった。

 屋敷のどこかでさんざめく人声を聞きながら、紗千子はぶらぶらとした足取りで廊下を進んで行った。

 黒光りする柱も漆喰塗りの壁も、ひたすら懐かしかった。

 大晦日には親戚が集まり、賑やかに年越しをした。

 従姉妹たちとお年玉を比べて一喜一憂、年上の従兄が凧揚げの指南をしてくれ、凍み風の吹き渡る野原でさんざん駆け回って帰ってみれば、祖母がお雑煮を作って待っていてくれた。

 夏休みはさらに大騒動だった。

 海に近いこの街で夏を過ごしに従兄弟たちが全員集合するのだ。

 虫捕り、魚捕り、スイカの早食い競争。

 お盆には従姉のお下がりの浴衣を着て、宵闇の道を夏祭りに急ぐ。

 疲れて眠ってしまった紗千子をおんぶして帰ってくれたのはどの従兄だったのだろう。

 叔父が連れて行ってくれた海水浴。

 浮き輪につかまって遠い水平線をゆく船を眺めた夏の午後。

 振り返った浜辺の白さ、青い空に力強く描かれた山の稜線、入道雲。

 林立するパラソルが、まるで金平糖をぶちまけたみたいにみえたっけ。


 角を曲がると、きゃっきゃっと子供の笑う声がした。

 閉めた障子の向こうからだ。

 親戚の子が通夜に飽きてどこかの部屋に集められてでもしているのだろう。

 紗千子は好奇心に負けて、そっと障子を開けて中をのぞいてみた。

 案の定、八畳ほどの和室には小学生くらいの子供たちが数人、集まって遊んでいた。

「こんばんは」

 めざとく紗千子を見つけた女の子が声をかけてきた。

「こんばんは」

 紗千子はこたえた。

「どうぞ」

 子供の招きを無視するというわけにもいかず、紗千子は和室に足を踏み入れた。

「なにしてるの?」

 子供たちの中心にはすごろくのような盤が広げられてあったが、どんな遊びなのか、子供のいない紗千子にはさっぱりわからない。

「ゲームだよ」

 女の子は簡潔に答えた。

 どうやら彼女は参加していないようだ。

「お菓子、食べる?」

「あ、ありがとう」

 卓の上に載っている菓子はどれでも好きなだけ食べていいことになっているらしく、開けかけのスナック菓子やガム、ラムネの包み紙が乱雑に散らばっていた。

「なんか懐かしいな」

 最近、スイーツは食べても袋ごとのスナック菓子を貪る、なんて機会はなかった。

 ふと、木崎のことが頭をよぎり、胃のあたりがくしゅっとなった。

 初めて誘われたのが、有名パティシエのいるホテルのスウィーツバイキングだった。

「いい年して、甘いものに眼がなくてね」

 頭をかきかき、それでも木崎は紗千子が瞠目するほどの量のケーキやムース、パフェなどをやすやすとたいらげた。

 〆のカラフルなフルーツゼリーの盛り合わせを腹に収めてしまうと、木崎は満足して笑った。

 その笑顔が子供っぽすぎて可愛く、つい情が湧いてしまったのが運の尽きで、それからは誘われるままにデートを重ね、請われて会社の金を無断で融通するまでに深入りしてしまった。

 もうすぐ決算の時期がくる。

 潮時を見極めて木崎は最近連絡をしてこなくなった。

 紗千子に泥をかぶせて、自分はどこかへ逃げるつもりなのだ。

 融通した金は七桁を超え、もうこっそりと補填できる金額ではなかった。

 一刻も早く、上司に報告して処分を受けるべきなのはわかっていた。

 一日延ばしにしたところで、木崎が使ってしまっただけの金を調達できるアテなどない。

 帰ったら辞表を出そう。

 ここへくる電車の中で、紗千子はそう決意していた。



「あたしね、西の蔵の鍵を持ってるよ」

 女の子が説明していた。

「なんの鍵って?」

「西の蔵、いろんなおもしろい物がしまってあるんだって」

「ああ、西の蔵か」

 紗千子は頷いた。 

 紗千子が子供の頃からずっと、開かずの間として大人たちから出入りを禁じられていた建屋の西翼にある物置き部屋のことだ。

 おおかた子供にさわられて汚されては障りのある骨董などが仕舞い込まれているのだろうが、「開かずの間」という響きはそれ自体がどうしようもなく子供の心を惹きつけるのだ。

 それがいまだに受け継がれているのかと思うと、紗千子はおかしかった。

「探検に行かない? 今からみんなで」

 盤ゲームをしていた子供たちも、顔を上げた。

「うん、行こう」

「オレも行く」

「行こう行こう」

 女の子は紗千子に向き直った。

「ねえ、さっちゃんも行くでしょ?」

「え、うん、行く」

 嫌とはいえない雰囲気に、紗千子は思わず頷いていた。

「じゃ、しゅっぱーつ」

 女の子を先頭に、一同は襖を開けて奥の間、そのまた奥の間とぞろぞろと進んで行った。

「昔のお雛様が飾ってあるんだって」

「鎧甲のミイラが座ってるんだよ」

「大判小判の入った千両箱が積み上げられてるんだよ、きっと」

 想像をたくましくしながら一同は西の蔵の前についた。

 ぴったりと閉ざされた観音開きの扉には、黒くてごつい南京錠が下がっている。

 女の子はポケットから黒光りする金属の鍵を取り出した。

「開けるよ」

 女の子は誰にともなく言って、厳かに鍵穴に鍵を差し入れた。

 

 カチリ

 

 音をたてて鍵が開いた。

 

 ギギーィ


 扉が開いて、湿ったかび臭い空気が流れ出てくる。


「わぁー」

「本当に開いた!」

「すごいすごい」


 子供たちから歓声が上がった。

「行こう!」

 なだれ込んでゆく子供たち。

 蔵の中は漆黒の闇で満たされ、千両箱どころか、相手の顔さえ見分けられそうにない。

 そういえば、ここはどうしてこんなに明るいのだろう。

 通ってきた無数の部屋も、そういえば歩くのに不自由のない明るさだった。

 電気もついていないのに。

 紗千子は急に怖くなった。


 ひるんだ紗千子を女の子が振り返った。

「さっちゃん、行こうよ」

「でも…」

「はやくはやく」

 手を取って引っ張る。

「待って、ちょっと待って」

 抵抗しようとして、紗千子は眼を見開いた。

 いつの間にか、女の子と自分の視線が同じ位置になっていた。

 細くて華奢な子供の手。

 女の子に掴まれているのは自分の手のはずなのに。

「やめて、放してってば」

「行こうよ」

 ぐいぐいと引っ張られる。

 紗千子は眼をつぶって足を踏ん張った。

「おいでおいで」

「こっちへおいで」

 闇の向こうから呼んでいるのは、懐かしい幸福な日々を送っていた幼いころの自分。

 このまま闇からの声に応じて向こうへ行ってしまったら、あの輝いていた夏の日に戻れるのだろうか。

 自分を信じ評価してくれている上司、木崎に渡した金、監査の日程が記されたカレンダー、トレイに並んだ宝石のように綺麗なケーキたち、木崎。

 あそこに帰らなくてもいいのなら。

 つかの間、きざした逃避願望。

 そのとき、


「紗千子」


 誰かが紗千子の名前を呼んだ。

 振り返ると父親が立っていた。

「パパ」

「ここにいたのか、ずいぶん捜したよ」

 紗千子の頭に手を置いて、父親はにっこりと笑った。

「西の蔵は危ないから子供は入ってはいけないんだよ」

「だって鍵を持ってる子がいて…」

 振り返った蔵の戸は締まっていた。

「あれ?」

「さあ、ここは暗くて寒いからみんなのところへ戻ろう」

 紗千子の手を握って父親が言った。

 がさがさと硬く乾いた父親の手の感触。 

 あたりはやっぱりぼんやりと明るく、その不思議な光の中を紗千子は父親と並んで歩いた。

「パパ」

 見上げると、そのたびに父親は紗千子を見降ろし笑いかけてくれた。

「紗千子、何も心配しなくていいんだよ」

 最後に父親がそう言った。

 握っていた手の感触があいまいに融けてゆき、紗千子は思わず父親を振り仰いだ。

 そこにはもう誰もおらず、紗千子は自分が泣いていることに初めて気がついた。


「さっちゃん、さっちゃん、大丈夫?」

 眼を開けると裕子叔母の心配そうな顔があった。

「叔母さん」

「さっちゃん、トイレに行ったきり戻ってこないから心配したのよ。こんな寒い部屋で寝てるなんて…風邪引いちゃうじゃないの」

 起き上がってみると、そこは子供たちが遊んでいた和室だった。

「この部屋にいた子供たちと西の蔵を開けに行ってて…」

 紗千子の言葉に裕子叔母は吹き出した。

「さっちゃん、夢を見たのねぇ。西の蔵は何年か前に取り壊して母屋の一部に改築したの。お母さんが高齢でしょ? それで兄さんがバリアフリーにしようって。そうか、さっちゃんは知らなくて当然なのよね」

「蔵にはなにが入ってたの?」

「そうね、たしか古い雛人形だとか鎧武者だとか。昔は大事にされていたんでしょうけど、今じゃ飾っておく場所もないしね。全部まとめて骨董屋に売り払ったそうよ」

「子供たちは?」

 紗千子は尋ねた。

「子供たち? 従兄弟の子供たちってことよねぇ…離れでテレビゲームでもしてるんじゃないかしら。お通夜って子供には退屈だもの」

「そう、そうですか」

 紗千子はそれ以上訊くのをやめた。

「さあ、さっちゃんもお食事をしてね。今夜は泊まって行くでしょ? 従兄弟たちも集まってさっちゃんを待ってるのよ」

 急き立てられて紗千子は立ち上がった。

「お酒は飲める方?」

「はい、まあ」

「さすが兄さんの娘ねえ」

「お父さんはよく飲んでた?」

「も、ウワバミ。手塩を舐め舐め冷やで一升ってクチ」

「あ、それ、私もよくやります」

「やだ、血は争えないってやつ?」





 その後、紗千子は父親が遺してくれたという自分名義の預金通帳を受け取った。

 離婚が成立した翌月から毎月、父親は自分の為にお金を積み立ててくれていたのだ。

 一月にたった一行記されている入金記録。

 金額は決して多くはなかったが、それでも一度たりと滞った月はなかった。

 紗千子は上司に全てを話して謝罪し、父の遺してくれたお金で使い込み分を補填した。

 てっきり解雇されると思ったが、上司は日頃の紗千子の勤務態度や使い込みの理由を考慮してくれ「今回だけは俺の胸にしまっとく」と言って会社には報告しないでいてくれた。


「行ってよかったでしょ」

 次の週末、通夜と葬儀が無事済んだ報告がてら土産物を渡しに行くと、母親はしたり顔でそう言った。

「まあね」

 紗千子は仕方なく頷いた。

「パパってどんな人だったの?」

「金遣いが荒く女にだらしなく最低の夫だったわね」

 と母親。

「そう、そうなんだ」

 やや落胆して紗千子は頷いた。

「でも子煩悩な父親だったのよ」

と母親は付け足した。

「まあ、あたしはもう他人だけど、あんたは娘なんだからたまにはお墓参りにでも行ってあげなさいよ」

 お土産は母親の好きな洋酒のプリンと漬け物の詰め合わせだった。

 機嫌良く土産物の包み紙をバリバリと破りながら言う母親に、紗千子はそうだね、と小さく頷いた。


                                     

あとがき


 これは作り話半分、願望と実話で残りの半分てところでしょうか。

 両親の離婚で関東から関西へ引っ越した、あたりが実話ですよ。

 会社のお金を横領の部分じゃないですからねっ。不倫も違うし(笑)

 母は父のことをいつも「最低の夫だったが、子供は大事にする人だった」と言っていました。

 だから私と弟は父の事をどうしても悪く思う事ができずにいて、それは本当はとても幸福なことなのかもしれないと思っています。


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