1通目 転移
「今日の仕事も中々にブラックだったな」
誰かが聞いているでもないが
俺、佐藤郵は仕事を終わらせたことを確認して帰路に就く。
俺は物と思いを人から人に送り届ける仕事、郵便屋をしている。しかも俺は自分で言うのもアレだが結構、重要な役職にも就かせてもらっている。
だが、その重要度うえに休みが尋常がないほど少ないのだ。確かこの前の休みは一か月も前だった気がするぞ。
割とマジでブラック企業なのだが俺はこの仕事が好きだし、天職だと思っている。それに良い役にも就かせてもらっているので辞めるつもりはない。欠点といえば休みの少なさだけなのだ。
まあ、人に勧めることは絶対にしないがな...
そんな考えたところで何も変わらない話はこの辺でやめてハッピーなことを考えようか。そうだ、明日は仕事が休みだったな。久しぶりにグーンと羽を休めようか。
「そうだな、今日は大衆浴場にでもいこうか」
そのあとは、クリアしてないゲームがあったはずだからそのゲームもクリアしてしまおう。料理にでも挑戦してもいいかもしれないな。
そんなことを考えていたせいかもしれないな。
「何しよっかなーと......ゑ⁉..」
俺は目の前の異変に一瞬きずくのが遅れた、たかが一瞬、されど一瞬だ。目の前が光に包まれていくのを感じながら俺は気を失った。
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目を覚ますと俺はいつもの見覚えのある帰路ではなく日が頭上まで昇っていて快晴の空の下草原の中に立っていた。
なんで俺はこんなことになっているんだ、俺は仕事が終わって明日の予定を考えながら帰っていたはずだ。それがなぜこんな草原に足をつけているんだ?
それに、周りは真っ暗だったはずだそれなのになぜ空は快晴で太陽が頭上にあるんだ?
なんだったかな、よく小説とかで見る魔法陣とかに乗って別の世界に飛んでいく奴、アレだよアレ確か...異世界...異世界転移...だったよな。
懐かしいな中学生の時、よく読んでたな、もしかして俺、あの異世界転移の当事者になっちゃたのかな?
そうなのだったら明後日は仕事だし早く帰らないといけないな
「とりあえず、ここが何処か分からないとどうにも成らないから散策でもしようかな」
有言実行、とりあえずは何か建物でも探せるまで散策だな。周りに高さがあるものが無いせいで風通しがよくて少しひんやりとした風が心地いい。
「風が気持ちよくても建物がないとなにも始まらないないからな。とりあえずは人工物でも探してみるかな」
俺はため息を吐きながら、トボトボ歩き出す。
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俺は案外運が良いのかもしれない。
「...あった..見つけたぞ..家だ..」
平原の隅に小さな家を見つけた。時間は結構かかったが早いほうだろう。屋根が赤色だったから分かったのもあるけど俺、結構運がいいみたいだ。早速、場所を聞くために目の前の家をノックする。
「誰かいませんかー。道を伺いたいんですがーー」
....応答なし..だと..まじですか...留守?...居留守かな?..
流石にきついな..転移?してきた時は頭上にあった太陽も沈み始めているし快晴だったはずの空も今にも雨が降りそうなくらいになっている。
「別の家を探すか?..無理だろうな..ここは平原の端だし、ここから引き返しても夜になるし雨も降りそうだ」
俺には土地勘がない。ここで引き返しても雨が降るまでに別の家を探し出せるかわからない。
「しょうがない。留守だと信じて帰りを待つかー」
明らかに不毛なことだし居留守だった場合、心が折れてしまうがそれ以外にマシな考えも浮かばない。
俺は家主の帰りを待つことにした。
拝啓 読者様
PC初心者なので誤字やばいと思いますが、末永くお付き合い頂けたら幸いです。




