僕たちはにじ色
なんか私自身が友達の子供にどんな影響を与えているのかが不安で、いつもドキドキしてます。
なので、その子達が大きくなっても嫌われないように、こんな絵本があれば良いなぁとかなんとか思いながら書いてみました。
読んでいただけると嬉しいです!
僕は変なのかもしれない。
男の子の友達と遊んでいても別になんとも思わないんだけど、格好いい子だとドキドキするんだ。
女の子の友達と遊んでいても、可愛い子と遊んでいても何も思わないのに。
多分、僕は男の子だけど男の子が好きなんだ。
でも、周りの男の子の友達は女の子が好きって言ってるんだ。
僕も本当は女の子が好きなのかなぁって思った事もあるんだけど、やっぱり全然そんなことはなかったよ。
だって格好いい子を見ているとドキドキするし、一緒にいたいって思うんだもん。
だから気のせいじゃない。
でも、その事を男の子の友達に話すと『男の子が男の子を好きなのは変だ』って言うんだ。
だから、僕は変なのかもしれない。
*****
私は変なのかもしれない。
周りの女の子の友達がスポーツの出来る男の子を格好いいから好きだって言うの。
他の女の子の友達は面白い男の子が好きなんだって。
女の子の友達は皆、男の子が好きって言うの。
でも、私は男の子は別に好きじゃないの。
私は女の子の方が好きなの。
だって、可愛い女の子を見てるとドキドキして、いつも一緒にいたいって思うから。
絶対、女の子の方が良いのに。
だから、私は変なのかもしれない。
*****
僕は変なのかもしれない。
僕は体は女の子なんだけど、女の子じゃないと思うんだ。
女の子の友達と同じようにスカートを履くのがすごく嫌なんだ。
男の子の友達と一緒に外で走り回りたいんだ。
女の子の友達と可愛いお洋服についておしゃべりするよりも、男の子の友達と一緒にヒーローごっこをして遊びたいんだ。
でも、女の子の友達がヒーローごっこなんて男の子の遊びみたいで面白くないって言うし、男の子の友達は僕が女の子だから、女の子同士で遊べって言うんだ。
僕は体が女の子だけど本当は男の子なのに。
だから僕は変なのかもしれない。
*****
僕は変なのかもしれない。
僕は体が男の子だけど、違うような気がするの。
でも、女の子でもないと思うの。
男の子の友達とヒーローごっこして遊ぶのも好きだし、女の子のはいているスカートもはきたいなぁ。
だって、僕は男の子だと思うし、女の子だと思うから。
どっちでも合ってるし、どっちでもないの。
そうそう。格好いい男の子が好きだった時もあったし、可愛い女の子が好きだった時もあったよ。
僕は男の子でも女の子でも、好きな子は好きだし、そうじゃない子は普通なんだよ。
男の子も女の子も関係なく、好きになった子が好きなんだ。
だから、僕は変なのかもしれない。
*****
僕たちは変なのかもしれないってずっと思っていたんだ。
でも、ある日雨上がりの授業中に先生がこう言ったんだ。
「にじが出ているね。にじは何色かわかるかな?」
だから僕はこう言ったんだ。
「赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色だよ!」
合ってるよね?
でも先生はこう言ったんだ。
「半分正解で半分間違いかな。」
「日本では7色だけど、他の国では6色だったり8色だったり色々あるんだよ。」
え?7色だけじゃないの?
続けて先生はこう言ったんだ。
「にじはどこから色がわかれているのかわからないよね?色が少しずつ変わっているから人によっては色々な色にも見えるんだよ。」
「人間も同じようにそれぞれ色々な人や考え方があるんだよ。」
僕はよくわからなくなって聞いてみた。
「色々な人ってどんな人?」
先生はこう言ったんだ。
「女の子が好きな男の子がいれば、男の子が好きな男の子もいる。」
「男の子が好きな女の子がいれば、女の子が好きな女の子がいる。」
「男の子の体だけど女の子の心を持った子もいるし、女の子の体だけど男の子の心を持った子もいる。」
「自分の事が男の子なのか女の子なのかわからない子もいる。」
「結婚したいって思わない子もいるし、相手が男の子でも女の子でも関係なく好きになった人が好きになる人もいる。」
「だから、君たちはにじと一緒で、色々な人がいてそれが当たり前なんだよ。」
その時僕たちはわかったんだ!
僕たちは変じゃない!
僕たちは僕たち。みんなにじ色なんだ!
僕たちは変じゃないことはわかったけど、もしかすると僕たちと同じように悩んでいる子がいるかもしれない。
だから、もし僕たちのように悩んでいる子がいたら教えてあげてね。
君は変じゃないよ。にじ色と一緒で色々な人がいるのが普通なんだよって。
僕たちみんなはにじ色なんだから。
童話書くの難しいッス!
駄文すみませんでした。
では、また機会があったら何か書いてみます。
ご拝読ありがとうございました。