第一章
私は遥か20数年前、バブル期の前走時代に、夜の世界に浸かっていました。そこは男の知らない女の世界です..........
「いらっしゃいませ..」
「只今のお時間5000円でハウスボトル飲み放題となっております」
「ご指名御座いますか?」
「いない......あ、1番指名少ない子指名するよ」
「はい…かしこまりました」
「あとさVIPルール空いてる?」
「1時間8000円ですが、、」
「じゃあそれ....」
「はいかしこまりました」
店内は薄暗いがなかなかデザインチックで落ち着く雰囲気だ。
VIPルームに座ると同時に指名した女が席に来て
「いらっしゃいませ..」沙耶です,よろしくお願いしますと横に座った。
何?これが一番指名されない女か?
かなりレベル高いな‥?
でも当たり前の普通の女すぎる・・・・・
「君この店で一番指名少ないの?」
「エェ...そう見えますか?」
「そうは見えないなだから聞いてみたんだよ」
「あたしはナンバーワンよ‥だってVIPなお客様に、いくらなんでも失礼でしょ〜」
「やっぱり.....ふざけるな‥責任者呼べよ」
少し大きな声で女に怒鳴ってやると
「女はびびった様子で、はい今呼んできます.....」と部屋を駆け足で出て行った。
すると1人の黒服が現れた
「何かございましたか」
「あなたが責任者?」
「はい店長の益子です」
「あのね店長ね‥入口でさっき一番指名されない子を指名すると言ったんだけど、一番指名されている子が来たんだよ」
「それは申し訳有りませんすぐにご指名通りさせて頂きます」
そして地味で笑顔が薄い女が席についた
「すみませんでした,かおりです何を飲まれますか?」
「水割りで.....」
この女か......さすがにいいな.....ダイヤモンドだ,少し手を加えれば最高に輝く素材だ。「頂いてもいいですか?」
「ああどうぞ、ついでにフルーツ盛り合わせも.....」
「はい‥」
「お仕事なにをされているんですか?」
そんなのどうでもいいじゃん,ここ何時まで?
「12時です、でもお客さんがいれば1時位まで平気です」
あと3時間か.....終わったらめし食べにどう?
何か好きなもの食べに行こう?
「本当ですか?初めて指名して貰ったのに、嬉しいです」
よし....あと3時間呑むぞ。
メニュー見せてもらえる。
「はい」かおりはインターホンで
「メニュー下さい」と言う。
さっきの店長がメニューを持って入って来た。
「ドンペリ1本入れて,グラス2つ」
かしこまりました。
かおりは少し戸惑っている。
ドンペリ1本30万だからまぁ無理もない。
「乾杯.....」
「ウマイ」
「オイシいですね」
「けっこう飲めるの?」
「ハイお酒大好きです」
「あ,もうないよもう1本」
店長が心配になったのか、途中経過をかおりに渡した。
「今これぐらいですけど......」
「あぁいいよ‥」でもさかおりちゃんは3時間指名するからな。
他のお客さんは断ってくれ。
『ありがとうございます、そうさせて頂きますね』
それから二人でドンペリを5本空けた。
ラストオ−ダ−になりますが・・・・
『どうしますか?』
『御あいそして・・・・』
『領収書はどうされますか?』
『いらない・・・・』
『はい、チェツクして』
店長が伝票を、かおりにそっと渡した。
かおりはそれを見て、目を大きく開き男の前に置いた。
1,945,000円・・・・・・
男は財布からブラックカ−ドを取り出し、淡々と支払った。
『じゃあ車で待っているから・・・・』
『車・・・・?』
『運転手がちゃんといるから安心してよ、さすがに飲酒運転はしなよ』
かおりは入店1ヶ月で、一夜にしてNO1の座に躍り出た。
この男はいったい何者なのか? 誰がかおりを知り男に教えたたのか?