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卵から俺の異世界生活は始まる!  作者: 小人の勇者
7/16

第7話


_________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 氏名: 天照 凛冶 LV: 1

 年齢: 16歳 種族: 人 性別: 男


 HP 250

 MP 130(500)


 STR 150

 AGI 150

 VIT 200

 DEX 150

 INT 300

 LUK 120


 ーーーユニークスキルーーー

 卵ダム創成 全言語理解 超鑑定

 生物図鑑

 ーーーーースキルーーーーー

 生活魔法 暗視 Lv12 水魔法 Lv38

 氷魔法 Lv1 魔力操作 Lv40

 MP回復速度2倍

___________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ーーーなんか、すごいことになってた


「…スキルにレベルがあることはゴブリンで知ってたけど…スキルのレベル上限っていくつ?あと、魔力操作とMP回復速度2倍っていうスキルって何?意味は分かるけど、何で取得出来てるのかわかんねぇ!」



 特訓ってそんな大したことをした覚えないぞ!MPの残量とかも気にして魔法を使わなきゃいけなかったしな。今回のこの特訓で分かったことだが、MPを使い続けて0になってもMPの総量に変化はないということが分かった。

 多分自分のレベルを上げなければ総量も増加しないのだろう。

 特訓でレベルが上がらないとなれば確実に何かしらの生物と戦うという行為を行わなければならないと思う。

 ま、レベルに関しては生物と出会わなければ話にならないから、その時に分かるだろう。


 話を変えるが、特訓で出来るようになったことを上げていくとしよう。今後の戦闘のための確認だな。

 まず、直径30cmくらいの水の球を最高30個生成してその球を自由に操作とまではいかないが、水の球を飛ばしたり、加速、減速させたりできるようになった。球は一直線にしか飛ばないし、速度もまだまだだけどな。あとは、水壁を5枚展開できるようになったり、水の槍や矢を作ってそれを飛ばすことも出来る。いろんな形のものを水魔法で作ってみたが水なので触れてもすり抜けるだけという悲しい結末になった。

 氷に関しては最後魔法使って意識手放したから確認は出来ていないが、スキルを取得しているってことはちゃんと氷を生成出来たのだろう。


 取り敢えずこれが俺が今使える魔法だ。

 使える水魔法の種類も少ないし、それぼど威力もなさそうだったから、こんなにスキルのレベルが上がっているとは思わなかった。


 まぁ、かなり嬉しいんだけどね!


「「「ゴガ!」」」


 おぉ、俺がステータスを確認している間にゴブリンたちがこっちに集まってきていたようだ。

 ちなみにさっきゴブリンたちは「おはようございます!」と言った。

 礼儀正しいゴブリン…レアだな!


「おう!おはよう」


 俺は清々しい気持ちで言葉を返した。

 朝から気分がいいと体も軽くなるように感じられるし、これから目的地まで歩き続けなければいけないから体の調子が良いのはとても嬉しい。景色が変わらない中歩き続けるっていうのは体力面より精神面にかなり影響を受けるからな。


 よしっ、朝の挨拶を交わしたところで出発するとしますか!


 っと、その前にあれやっとくか、旅には仲間が多いほうが楽しいでしょ。うん、そうするか。


…さて!皆さんお待ちかねの……卵ダム創成のお時間に入りたいと思います!

 昨日、召喚されたのはこちらにいるゴブリン3体ですが、今日は何が現れるでしょうかっ!


 って、思わずテンションが上がってしまったけど、何かこういうのってガチャガチャみたいなワクワク感があって気分が盛り上がるよな!


 早速使おう、よし行くぞ!


 俺は頭の中でスキル名を連続で唱えた。

 すると目の前に3つの明るい光が出現した。


 やっといてなんだけど、スキル行使にインターバルとか必要ないんだな。あったらあったで面倒くさそうだからこの方が俺としては嬉しいかな。


 光を見つめながらそう考えていると、目の前の3つの光が徐々に薄れて卵の輪郭らしきものが見えてきた。


 取り敢えずC以上来い!出来れば動物系で、植物は今はやめて!運ぶの大変だから!


 ゴブリン達は突然現れた光に少し驚いていたような声をあげていたが、光が弱まるに連れその声はなくなり静かに光源を見ている。


ーーファンっと光が弾ける。


 さて卵のランクは!


  《A》《G》《D》


ふぅ、取り敢えず喜びの舞でも踊っとくか…


「ゴギャギャ!」


 何やらゴブリンエリートが「卵が孵ります!」とか俺に言ってるんだが、まぁ待て、取り敢えず俺に踊らせてくれ!…ってまじで?!


 光から現れた3つの卵を見ると、その内のGと記された卵が殆ど割れかかっている。

 どうやら、Aランクが出現したことに興奮しすぎていたようだ。

 というかゴブリン達、いきなり光から卵が現れたのに冷静すぎるだろ!なんか悔しいけど頼もしいわ!


 卵が完全に割れ中からやはり何が書いてるのさっぱりわからない魔法陣が出現した。


「グギャ!」


 魔法陣に目を向け、何が召喚されるのかと楽しみに待っていると、ゴブリンアーチャーが「こっちももう直ぐ孵ります!」とDの文字がはいった卵を指差しながら俺に報告してきた。

 卵をみると、うん、確かに少しヒビが入っているな。少ししたら孵るだろう。


 そう思いつつGランク卵の方に視線を戻すと魔法陣はすでに消えていた。どうやら少し目を離した隙に召喚は無事成功したようだ。

 ゴブリンエリートが影になって召喚された生物が見えない。体長はけっこう小さいようだな。

 すると、ゴブリンエリートはその場にしゃがみ込み、何か持ち上げるような動作をし、そのまま俺の方に振り返った。


 ゴブリンエリートの両手には、ぷよんぷよんと揺れる青いゼリーのようなものが乗っかっていた。


「って、これスライムじゃないか!?」


 俺はこのスライムらしき生物が本当にあのゲームに出てくる有名なスライムなのかを確かめるため、直ぐに超鑑定を使った。


___________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 名称: ブルースライム

 年齢: 30歳


 HP 10

 MP 0


 STR 3

 AGI 2

 VIT 3

 DEX 3

 INT 2

 LUK 8


 ーーーーースキルーーーーー

 伸縮 Lv5 分裂Lv3

___________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「ほ、本物だ!名前がブルースライムってことはいろんな色のスライムがいるかもしれないな。これはコンプリート目指すべきでしょ!ランクも低いから出やすいだろうしな」


 いや〜、それにしても見事にスライムな能力値だな。HP以外全部1桁って…俺が少し叩いただけで死ぬんじゃないか?

 スキルの分裂と伸縮もいかにもって感じだしな。


「グゴガ! (割れました!)」


 スライムから一旦目をそらし声がした方に視線を向ける。

 おっ、どうやらDランクの卵も完全に割れたようだ。

 魔法陣が卵を中心として広がる。


 魔法陣の大きさからみてゴブリンよりも大きそうだな。


 魔法陣が最後に僅かな光を放ち消えていく。

 そしてそこに現れたのはーーー


「またゴブリンかよっ!」


 縦に20cmほど今までのゴブリンより大きく、ゴブリンソルジャーよりも質の良さそうな剣と防具を身につけたゴブリンだった。


「こいつらよりランクが一つ上ってことはこいつらより能力値が高いんだろうが、どんなもんなんだろう?」



___________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 名称: ゴブリンジェネラル

 年齢: 34歳 性別: 男


 HP 200

 MP 76


 STR 136

 AGI 118

 VIT 129

 DEX 93

 INT 76

 LUK 81


 ーーーーースキルーーーーー

 剣術 Lv20 弓術 Lv11 暗視 Lv5

___________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「おっ、中々強くないか!?俺とけっこう能力値が近いのもあるし…ってことは俺は現時点でDランクとCランクの中間位の能力値をもっているということか…レベル1でそれって、結構俺もすごいんじゃないか?」


 いや、まだ分からないな。何せこの世界の人にあってないんだから。もしかしたら平均が俺位なのかもしれないし。


 まぁ、ひとまず2つの卵が孵ったことを喜ぶとして、もう一つのAランクの卵は確か孵るのに3時間かかるんだったよな。

 孵るまで待つのも時間が勿体無いし、こいつら連れて先に前へ進もう!

 卵は誰にもたせようか…もし何かの生物に遭遇したら戦おうと思ってるし、この中で唯一攻撃手段をもってないのはスライムは除いてゴブリンエリートだけだな。うん、こいつに持たせようか。


「すまんが、この卵を割らないようにもってくれないか?」


 俺は卵を抱えてゴブリンエリートの前に立ちそう言うと、卵をゴブリンの方に渡すように手を前に出した。


「グゴ (了解です)」


 どうやら了承してくれたようだ。

 ゴブリンは俺の手からそっと卵を持ち上げ、自身の胸の近くへ運んだ。


「さて!時間が勿体無いし行くか!」


 俺はそう召喚した生物たちに向かって言い、歩き出した。

 すると、昨日と同じく後ろに4体のゴブリン達が横一列になって俺の後ろから付いてくる。

 スライムはどこいったんだ?と思いゴブリン達の方を見ると、ゴブリンジェネラルの頭にそれは乗っかっていた。


 ゴブリンの頭にスライムが乗っかっているというギャップに面白おかしく笑いながら、俺は今日という日をスタートした。






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