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卵から俺の異世界生活は始まる!  作者: 小人の勇者
5/16

第5話

 



「グギャ」

「ゲクゴ?」

「グギィ」


 今、俺の目の前にいる卵ダム創成によって召喚された3体の生物がそれぞれ声をあげました。

 さぁて、その生物達の名称はいったい何でしょうか!?


 って、まぁだいたい分かると思いますが…


 はい!3体全てがゴブリンです!


 正解! ……はぁ


 ついつい溜息をついてしまったが、まさか3回ともゴブリンだとは…

 あっ、でも3体ともゴブリンなのは間違いないけど、どうやらそれぞれ役割が違う生物みたいだ。名称もゴブリンだけじゃないところをみてもそれが分かる。何故それが分かったのかというと、単純に生物図鑑というスキルのおかげだ。

 卵ダム創成で3体のゴブリンを出した後、俺はゴブリンが3体とも身につけている装備が違うことに違和感を感じ、もしかしたらゴブリンにも人間と同じように一般人、兵士といったような階級が存在するのではないかと考えた。そこで、それを調べるためには如何したらいいのかと思案していたところ、ふと卵ダム創成とセットで付いてきた生物図鑑というスキルの効果を思い出し、早速行使した。

 すると、思った通りそれぞれゴブリンの名称が違い、弓を持ったゴブリンがゴブリンアーチャー、少し錆びた鉄製のような両刃の剣を持ったゴブリンソルジャー、何も武器は持っていないが上下黒色の衣服を身につけているゴブリンエリートというものだった。

 ゴブリンアーチャーとゴブリンソルジャーは所持している武器からみて分かるように、それぞれ弓や剣を得意とし攻撃手段としている。

 ゴブリンエリートは通常のゴブリンよりもステータスの基本能力値が高い。

 簡単にまとめると、これらのことが生物図鑑というスキルを通して分かったことだ。

 どうやら、生物個体個体のステータスはこのスキルではみれないようだ。


 ふふっ!だが、案ずる事無かれ!


 俺には超鑑定という、上手く使えばチート級のユニークスキルがあるのだ!


 えぇ、もちろん生物図鑑のすぐ後3体に対して使いましたよ、超鑑定!

 その結果がこれだ!


 _________________________________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 名称: ゴブリンアーチャー

 年齢: 6歳 性別: 男


 HP 52

 MP 0


 STR 36

 AGI 28

 VIT 30

 DEX 31

 INT 15

 LUK 15


 ーーーーースキルーーーーー

 弓術 Lv2

 _________________________________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 _________________________________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 名称: ゴブリンソルジャー

 年齢: 11歳 性別: 男


 HP 86

 MP 0


 STR 78

 AGI 38

 VIT 50

 DEX 57

 INT 23

 LUK 20


 ーーーーースキルーーーーー

 剣術 Lv3

 _________________________________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 _________________________________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 名称: ゴブリンエリート

 年齢: 9歳 性別: 男


 HP 68

 MP 12


 STR 56

 AGI 61

 VIT 48

 DEX 57

 INT 43

 LUK 24


 ーーーーースキルーーーーー

 _________________________________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 うん、なんかゴブリンっぽいステータスだな。まぁ確かに本当にゴブリンなんだけど。


 というかゴブリンエリートって、エリートってつくくらいならもうちょい頑張れよ!


 …まぁいい、これから成長するかもしれないし!というか成長させるッ!


 よし、取り敢えず無事3つとも卵から孵らせる?ことができて、確認もしたから今後についての方針を決めるとしますか!



 俺が今考えてるプランは3つある。


 1つ目は、ここを拠点として、周辺を徐々に探っていく。


 2つ目は、山や川を見つけることを目的として探索し、発見出来れば山、川の周辺に拠点を置き、俺やゴブリン達を鍛える


 3つ目は、人里に着くことを目的とし、拠点を持たないで方向を一つ決め、その方向に向かって進む。


 まぁ、言っといてなんだが、1は無しだな。周りに何もないから拠点を作れねぇし、ここに戻ってこようにも目印となるものがない。3つ目はちょっとリスキーすぎる。運に頼る部分が大きいし、戦力を整えてから行動を起こした方が安全だし、身の危険に関するリスクを減らせる。となると自動的に2つ目になるわけだが…


「おい、お前達。これから如何したらいいと思う?」


「グギャギャ」

「ゲガギ」

「ゴゲギャ」


 …うん、何言ってるのかさっぱり分かんない


 多分こいつらも2つ目にした方がいいですぜ!兄貴!って思っているに違いない。うん、絶対そうだ。そう思うことしよう…


 さて!そうと決まれば、日が沈む前にさっさと行動に移すとしますかっ!まずは拠点よりも、食料を確保することが第一だな。じゃないと本気で死ぬ、うん。


「おしっ!お前ら、今から食料確保するぞ!方向は…取り敢えず真っ直ぐ進むか。行くぞっ!」


『ゴギャッ!」


 ゴブリン達は立ち上がり、気合いを入れたように声をだした。


 俺は少しばかり早い歩みで真っ直ぐ進む。

 すると、ゴブリン達は俺の後で横一列になってスタスタと付いてくる。


「これは俺の新しい人生の最初の一歩目だ!」


 これからなどんな冒険が待っているのか、ワクワクした気持ちを体で表現しながら俺は前を進む。


 そんな俺たちの様子を空の光が微笑ましく照らしていた。




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