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卵から俺の異世界生活は始まる!  作者: 小人の勇者
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第4話




ーーーシューゥー、ピカッ


「〜〜っ!ちょっと、聞いてる?!神様ッ!って、ーーー どこだ?ここは」


自分の体を一周させるように辺りを見渡すと、そこは先ほどまでいた白い空間ではなく、緑や赤、青といった自然を感じさせる鮮やかな色が目に飛び込んできた。


えっ、ここ異世界?まじで?


「もう、着いたのか!本当に一瞬だな。それより、いや〜、ファンタジーか、これからなにが起こるのか楽しみだなっ!」


俺は念願叶ってのファンタジー世界に転生できたことに浮かれながら、少し状況の整理をしてみる。


周囲を見渡して目に見える限りではまず、家などの建築物がなさそうだ。このことから、まず街の中にいるわけではないだろう。そして、畑や川、山も見当たらない。村や小さな集落の中っていうわけでもなさそうだ。目に見えるのは、緑の草とところどころに色とりどりの花、そして、茶の土があるだけだ。このことから、どうやら俺は人がいないだだっ広い草原に放り出されたようだ。


「まぁ、いきなり街中に人が現れると厄介な事になりそうだし、この方がいいけどね、あ!そういえば、こっちに着いたらまずステータスを確認しとけって神様に言われてたな。よしっ」


え〜と、どうすればいいんだ?

よくあるパターンだと、声に出して念じれば言いって言うのが定番だけど、取り敢えず試してみますか!


「ーーーステータス!」


おぉ〜!やっぱりそうだったか!ステータスを見る時ってこんな感じなんだな。いきなり目の前にA4の紙と同じ位の形状で青を透かしたように見えるものが現れた。そこには黒の文字で何やら色々と書かれている。


「1番上に書かれてるのは俺の名前だな。前世のものと同じで漢字も使われている。後は年齢と、種族?その下は…おぉ、これが俺のステータスか!比較対象がないからよく分からないけど、なんかステータスを見れるってことに感動する」


_________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

氏名: 天照 凛冶 LV: 1

年齢: 16歳 種族: 人 性別: 男


HP 250

MP 500


STR 150

AGI 150

VIT 200

DEX 150

INT 300

LUK 120


ーーーユニークスキルーーー

卵ダム創成 全言語理解 超鑑定


ーーーーースキルーーーーー

生活魔法

_________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「多分、神様がプレゼントするって言ってたスキルは卵ダム創成だな。全言語理解や超鑑定、生活魔法は文字から意味がだいたい分かるけど、これに関してはさっぱりだ。スキルの詳細とか分からないのかな?」


そう言いつつ凛冶はステータス面に触れた。


「おっ!やっぱりか!」


すると、先ほどから表示されているステータス面の右隣りに新たにスキルに関する説明が書かれた画面が表示された。


「ーーーうん、卵ダム創成以外の3つのスキルは思ってた通りの効果だな。これで、一から勉強しなくて済むのはかなりありがたいなぁ。前世で英語もしっかり話せなかったのに、更に別言語を覚えなくちゃならないのはまじで厳しいよ。

んで、3つのスキルは分かったけど、卵ダム創成はどんな能力なんだ?説明が長いから飛ばして読んでたけど・・・・・って、えっ?このスキルかなり凄くね?本当にいいの!?こんなスキル貰っちゃって!下手したらすぐに世界征服狙えるよね!?」


_________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

・卵ダム創成

全ての空間中で生息する生物を卵を介して召喚することができる。

一度召喚された生物は元の世界にこのスキルを介しては返還することはできない。

召喚された生物は使用者に故意に危害を加えることは魔法陣の影響により無い。

召喚された生物は使用者の指示に従って行動する。

スキルの行使時にMPを消費しない。

生物の状態については卵が割れ、魔法陣から生物が出現するまで分からない。

どのような生物が召喚されるかは卵が割れ、魔法陣が完全に動作し、その生物がスキル使用者に姿を現わすまで分からないが、全ての生物にランクが付けられており、そのランクが卵の殻に記されているため、大まかに生物の強さ、利益、利便性などの指標になり、その生物のランク情報を予め知ることができる。

ランクは下からG、F、E、D、C、B、A、AA、AAA、S、SS、SSS、Rと13段階に分かれており、ランクによって卵が割れる時間も異なる。卵が使用者の前に出現してから始まり、Gは1秒、Fは5秒、Eは10秒、Dは1分、Cは30分、Bは1時間、Aは3時間、AAは6時間、AAAは12時間、Sは1日、SSは2日、SSSは3日らRは5日というようになっている。

何らかの理由で期間内であるにも関わらず卵が割れてしまった場合、その卵の中にある魔法陣が壊れ、その生物の召喚は中止となる。

卵の出現はこのスキルを行使することにより叶う。

スキルの行使時、稀に卵と一緒にランクカードという一枚のカードにGからRまでの中から一つのランクが書かれたカードが出現する場合がある。このカードを行使することにより、カードに書かかれているランク以上の生物の卵が確実に入手できる。カードは一度行使するとその効果無くし、消滅する。カードの使用方法は卵ダム創成を行使する前に使用するカードを地に置き、「セット」と唱えるだけでよい。

スキルは1日に3度行使できる。

1度目のスキル行使時に、自動的に生物図鑑というスキルが新たに取得される。このスキルは、卵ダム創成により召喚された生物の情報を記録し、閲覧するためのものである。


・全言語理解

世界全ての言語を理解し、操ることができる。常時発動。MPの消費はしない。


・超鑑定

鑑定の上位スキル。対象に関する詳細情報を見ることができる。使用時にMPを1消費する。


・生活魔法

生活をしていく上で必要な着火、流水、ライトという3つの魔法を行使することができる。1つの魔法使用時にMPを1消費する。

_________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「うん、これはチートだな。まぁ、 でも卵が割れるまで守らなきゃならないのは結構なデメリットだし。自分自身も強くなる必要があるな。最低でも自分の身は自分で守れるようにならないと…折角ファンタジー世界に来れたのにすぐに死んでしまうのは嫌だからな!」


全てのステータスを確認したので、今はもうステータスについては用は無い。目の前にずっと画面が表示されていても邪魔になるので取り敢えず、消えろと念じてみる。すると、目の前にあったステータス面が一瞬にして消えた。


「なるほど、念じるだけでいいのか。…よし!ステータスも確認したし、神様がくれたプレゼント、早速今から試してみますか!」


えーっと、多分ステータスのときみたいな感じで、念じればいいのか?

ーーー卵ダム創成



ーーピカッ!


「うっ!眩しい」


スキルを脳内で念じた瞬間、目の前に突如眩しい金色の光が現れた。

その光を直視してしまった俺は視力を奪われたが数秒で色を取り戻した。

光は一瞬のうちに消え、光が発生した場所を見ると、そこにはラグビーボールくらいの大きさの卵が地面に立つようにして存在していた。その卵の殻にはEと表示されている。


「おぉ〜!Eランクか〜、流石にA以上はでないか〜。まぁ、まだ1回目だし、そんな上手く行くはず無いよな!これからこれから! 何が生まれるのか楽しみだ! 『ピキッ』おっ!亀裂がはいった!もうすぐだなっ!」


何が出るかな!?さぁ〜こいっ!


ーーピキッピキピキッ、パカ


おっ、完全に割れた!


ーーヴオン


これが魔法陣か!なんか複雑な迷路みたいな形してるな。


ーーピカーン


ついにきたか!魔法陣がそれほど大きくない。


ーー・・・ゴギャァ?


…うん、この生き物みたことある。

ゲームでだいたいスライムの次くらいにでてくるやつだな、な、ゴブリン


・・・・・って怖エーーーーッ!!

ゴブリンって、こんなんなの!?

実際に見ると迫力すごいんだけど!

なんなの?ゴブリンって、こんな鎧とか弓とかもってたっけ?!やべぇ、下手したらヤられるッ!


《生物図鑑を取得しました》


っ!なんか頭に声が響いてきたぞ?

あっそういえば、卵ダム創成の使用1回目に自動的に生物図鑑っていうスキルを取得するって説明に書いてあったな。

それに、新しくスキルを取得するとこんな風に知らせてくれるのか。分かりやすくていいな。


ってそれより!今は目の前のゴブリンですよっ!なんか俺を凝視してくるし、ってもしかして、こいつ俺の指示を待ってるのか?スキルの説明にもそういや、召喚された生物は指示を貰って行動するって書いてあったな。


「今は特に指示することもないしな…取り敢えず、その場で待機!座ってても立っててもいいよ!」


するとゴブリンは静かに腰を下ろし、地べたに座った。


おぉ〜、本当に指示通りに行動するんだな!よし、ゴブリンはこれで取り敢えずOKと。

1日3回までこのスキルを使えるから、さっさとあとの2回分やって、その後で今後どうするかを考えよう。


うん、そうと決まれば次の生物召喚だ。さぁて次は何がでるかな!








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