表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
卵から俺の異世界生活は始まる!  作者: 小人の勇者
10/16

第10話




 視点 : ワイバーン


  私は今、新たな主人の命を受け空を駆けています。

  その命とは森または川などを見つけたら報告することと、動物を見つけたらそれを狩り、主人の元まで運ぶという至ってシンプルなものです。

 私は空をそれなりの速さで駆けることができるのと遠視というスキルを持っているので、目標となるものを探すということであればどちらの命も短時間で終えることができるでしょう。

 早くこの命を終えて優しい主人のもとに戻りたいものです。



「ガォオ〜 (それにしても、何もないですね〜)」


 眼下に広がるのは草、草、草。

 見事なまでに平原です。

 こうも景色が変わらないと退屈ですね〜。




「ーーん?遠くの方で何か光りましたね、あっ また」


 何の光りかは遠くて分かりませんがどうやら私は何か見つけることが出来たようです。

 錯覚じゃなければですが…


「うん、主人を待たせるのはよくないことです!速度を上げて確認に行きますか!」


 そう言うとワイバーン (女) は光を放つ場所に向け風を纏うように空を駆けて行った。



 ーーーーーーーーーーーーーーーー


 視点 : 凛冶



「はぁ〜疲れた!魔法使うのに集中力いるから本当に疲れるな」


 スキルで召喚したワイバーンに2つの依頼をして飛びたってから3時間くらい経過したと思う。

 その間俺は新しい魔法について考え試したりして時間を過ごしていた。ゴブリン達は各々所持している武器を使った訓練を俺から少し離れた場所で行っている。武器を持ってないゴブリンエリートはスライムを腰に乗せて腕立て伏せをしている。

 何か見てると和むわ〜。

 スライムは触ったりするとぷるぷる震えたりボールみたいに跳ねたりするから可愛いんだよな〜。

 ついつい撫でたくなる。


「あいつらも頑張ってることだし、さて俺ももうひと頑張りするかな」


 俺はワイバーンが飛びたってからの魔法特訓で風魔法と火魔法を取得した。

 正直予想以上に簡単にできた。

 まぁ、水魔法を通して魔法の発動原理は分かったから、それを火と風に置き換えただけなんだけどな。


 俺は2つの魔法を行使してMPをほぼ使い切った後ステータスの確認をしたんだが…



___________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 氏名: 天照 凛冶 LV: 1

 年齢: 16歳 種族: 人 性別: 男


 HP 250

 MP 11(500)


 STR 150

 AGI 150

 VIT 200

 DEX 150

 INT 300

 LUK 120


 ーーーユニークスキルーーー

 卵ダム創成 全言語理解 超鑑定

 生物図鑑

 ーーーーースキルーーーーー

 生活魔法 暗視 Lv12 火魔法 Lv17

水魔法 Lv38 風魔法 Lv15

 氷魔法 Lv1 魔力操作 Lv42

 MP回復速度2倍

___________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 こんな感じだった。

 スキルレベルを見ても分かるように、現状それほど戦闘に役立てるような魔法は試していない、というよりMPが足りない。

 今使えるのは火球、風球を出して飛ばす (数は2つ) ことくらいだ。風を後方に噴射して自分の移動速度の向上を図ろうと試してみたけど、力加減やバランス感覚が全く掴めないため今は戦闘時に使うことはできない。要練習といったところだ。


 さて、MPの回復を待つまで何をするかなんだけど…あいつらと模擬戦でもしてみるか?って、今魔法使えないのにどう戦うんだよ。…いや、もし戦闘中にMPが尽きたときに戦えませんでは死亡確定だよな。これは魔法以外で何かしらの手段を持っておいた方がいいな。

 よしっ、取り敢えずゴブリン達が持っている武器は使えるようになっておくか。

 そうと決まれば、


「おーい、ゴブリンジェネラル、悪いけどちょっと来てくれるか?」


 俺はそう剣の特訓をしていたゴブリンジェネラルに呼びかける。


 するとゴブリンジェネラルは1度こちらに目を向け、特訓を止めると駆け足でこっちに向かってきた。


「悪いな、特訓している最中に」


 そう言うと、ゴブリンジェネラルは気にしないでくれという様に首を左右に2回振る。


「そうか、じゃあ要件なんだが、お前は剣術のスキルを持ってるよな?どうやって取得したか覚えてる

 か?」


 そう言うとゴブリンジェネラルは首を縦に振る。


「教えてくれないか?俺も剣を多少は扱えるようになっておきたいんだ。」


「ゴブ (分かりました) 」


 ゴブリンジェネラルはそう返事をすると、手に持った剣を自らの特訓の時にしていたように振り始めた。

 10回振ったところでゴブリンジェネラルは動きを止めた。


「ゴブゴブゴブ… (自分はこういった風に剣を振ったり、剣を使って戦うことでスキルを得たんだと思います。あまり覚えてないのですが…」


 …やっぱりそれしかないか。

 剣か…前世で触ったこともないな。

 ま、何事も挑戦だ。


「分かった。じゃあ、剣を貸してくれるか?」


 俺はゴブリンジェネラルから剣を借り、先の動きを真似るように剣を振る。


「あれ?見た目少し重そうだなって思ってたけど、そんなこともないな。これなら…すまんが俺が剣を振った時に何か余計な動きがあったら指摘してくれると助かる」



 そうして、剣を振る→指摘→剣を振る→指摘の繰り返しを何度も何度も行う。


「はッ!ふッ!ーーーふぅ〜」


 それから2時間は剣を振っただろうか、ゴブリンジェネラルのアドバイスのおかげで連続で剣を振るうときの繋ぎがスムーズに行える様になってきて、剣の振りも開始当初よりかなり鋭くなった。つまりこの特訓で剣術のスキルを取得できた。めちゃくちゃ嬉しかった。体を動かして目標を成し得るのは達成感がある。


 剣術スキルを取り敢えず取得した訳だが、剣は今も振り続けている。剣術のレベルを上げるためと剣に慣れるためだ。


 ーーシュンッシュンッ


 うん、風を斬る音も鋭くなってきた。


 ゴブリンジェネラルはその特訓をみて少し模擬戦をしようと提案してきた。

 実践形式の特訓はより剣の腕を上達させるためにはうってつけで、俺の剣の振りがある程度のところまで上達したため実践を行えるだろうと判断したようだ。


「分かった。いざ戦闘になってビビってたんじゃ剣の特訓をした意味がないからな」


 俺はそう返し、特訓中だったゴブリンソルジャーを呼んで特訓で使っていた剣を借りた。


「悪いな、後でお前もジェネラルと模擬戦をするといいぞ。お前達が強くなることで俺達の旅もより危険が少なくなるからな」


「ゴブ! (了解です!) 」


 ゴブリンソルジャーはそう言うと俺とジェネラルから離れた場所に座り、こっちに目を向けた。

 どうやら俺とジェネラルの模擬戦を観戦するようだ。


「よし、それじゃあ模擬戦を始めようか!」


「ガブ! (始めましょう!)



 ーダダダダッ


 俺は間合いを詰めるため全速力でジェネラルに向かって駆ける。

 ジェネラルも俺と同時にこっちに向かって駆けてくる。


「おりゃぁッ!」


「ガァッ!」


 ーー剣の剣が交わる直前


『グルルゥーーーーー』


 盛大に大きな腹の虫の音が辺りに響いた。


「「・・・・・」」


 俺とジェネラルはピタリと動きを止め、お腹に手を当て一言


「お腹、すいたな」


「ゴブ…ゴブゴブ (はい…すきました)」


 1人と1体は途端に完全に気をそがれて力が抜け、その場で座り込んだ。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ