今日から本気出す~眠いから寝る~
しかし寝ているだけなのは些か性に合わない。画面眺めて座り込むのは一向に構わないが、ゴロゴロするのはどうも身体が疼く。せめて夫婦揃ってバイ○ハザードとかやりたい。もしくはアニメ見るとか。
「それよりもさ……ふあ……ふ……本格的に寝ないとヤバイかも……」
「やっぱ夫婦だな俺ら。俺も同じこと考えてた」
しかしそれ以前に──もう限界だった。
互いの意図を的確に汲み合い頷くと、俺らは盛大なイビキをかいてベッドに突っ伏した。
──んで、12時間後。
「「んあーーっ!! スッキリィィィィッ!!」」
溜まった疲れをすっかりログアウトさせ、俺達はようやく部屋から脱出した。服は寝ている間にリリンが用意してくれたらしく、今は昨日と同じ格好。いつもと違う香りに違和感があったが、恐らくこっちの石鹸の為だと解釈した。いい香りなのでリリンにクレームつける必要もない。
──しかし、こんなに寝るとは想像だにしなかった。
精々2~3時くらいまでしか寝ないと思っていたのだが、気付けばそれを軽く6時間程オーバー。夫婦揃って血の気が引いた。
ヤったらそれなりに体力消耗して爆睡する、というのは耳にしたことがあるが、実際に体験してみると物凄い衝撃だ。それこそ35ラウンドもやれば当然だろう。合体は計画的にしなければ。
しかしながら、当然昼飯晩飯を食べていないため腹が減って仕方がない。リリンが気を利かせて晩飯を俺らの分まで作ってくれてればいいのだが。
「リリーン、今起きたz────ひゃうぃごうっ!?」
リビングに入った瞬間、俺達は驚愕した。
そこは決して昨日までのリビングでは無かった。床も壁も木製とは思えないほどに輝きを放ち、照明も昨日より光を増している。
ダイニングテーブルには、所狭しと並べられた豪華な料理の数々。ターキーはもちろんのこと、シチューにスフレ、プリン──どれもお洒落で素敵な出来映え。例えお客が俺達だけでもパーティーのように楽しくなりそうだ。
しかし、それ以上に俺達夫婦を絶句させたのは──
──床にぶっ倒れてるリリンの姿だった。




