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心の奥の扉の先の可能性  作者: 天衣無縫
第一章 幼すぎた時間
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第二話 なんで? ー渚視点ー

さっそく評価してくださりありがとうございます!これからもよろしくお願いします!!


「お母さん遅いなー」


尋音が帰った後もお母さんはなかなか帰って来なかった。


「ナギ姉ーお母さんは?」

「んーもうすぐ帰ってくるよ」


この会話の繰り返し。


そしてちょうど七時をまわったときに玄関の鍵が開く音が聞こえた。


あ、お母さんやっと帰ってきたんだ!


私は美咲と一緒に玄関にダッシュ。

予想通りそこにいたのはお母さんだった。


「お母さんどうしたの?遅かったじゃん」

「海斗くんが・・・」


え?尋音のお兄さんが?


「海斗お兄ちゃんがどうかしたの?!」

「事故にあっちゃって、でも命に別状はないって、ただ・・・」


ただ?ただなに?


「もうスポーツはできないって」

「そんな・・・」


海斗お兄ちゃんは尋音の憧れでもあって、それに目標。このまま行けばプロも夢じゃない

くらいうまかったのに・・。


あ、そうだ


「尋音は?」

「病室で海斗くんとお話をしてたわ・・。一緒にいたら邪魔だろうからそこでお別れしたの」


海斗お兄ちゃんはホントにやさしくしてくれて私にとってもホントのお兄さんみたいだった。


でも尋音からしたら血も繋がってる、私よりもショックが大きいはずだもん。


私が尋音を励ましてあげなきゃ!


「まだ帰ってきてないみたいだね。」

「ええ。渚、会うなら明日にしなさい」

「うん。じゃ私宿題するから。」


そう言い残して二階に駆け上がる。


あ、やっぱまだ尋音の部屋電気ついてないや。


・・・・宿題しよう。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ぎさ、渚。


「ん、むう?」

「渚、寝るならちゃんとベッドに寝なさい」

「あ、はーい」


しまったいつのまにか寝ちゃってたみたい。

お風呂はもう済ませてあるからもう寝ちゃお

っかな。


「お母さんおやすみ」

「おやすみ」


そう言って目を閉じた。





___________________



チュンチュン、という小鳥のさえずりで目を覚ます・・・・・・・・・ことができたら気持ちいいんだろうなあ。


今日もいつもどおり、美咲が私のお腹の上に乗ってきた重さで嫌な目覚めだった・・・。



「ちょ、いいかげんおりてよ」

「ナギ姉起きたー?」

「うん起きたから大丈夫」

「じゃ、一緒にご飯食べよー」

「はいはい」


美咲に手を引かれて下に降りる。


「お母さんおはよー」

「おはよう。早くご飯食べて支度しちゃいなさい、尋音くん来ちゃうわよ」

「うん」



食卓にはピーナッツバターの塗ってあるトーストが一枚。


それを食べて、今日は尋音といっぱい話するために早く準備をする。


そしていつもより早めに家を出て尋音の家に向かう。



尋音大丈夫かなあ。泣いてたりしたらどうしよ。


そんなことを思いながらインターホンを鳴らす。


「はーい、あら渚ちゃん。」

「おばさんおはようございます」

「ふふ、今日は早いのね。・・・尋音ー!」


おばさんが二階に向かって尋音を呼ぶ。


降りて来た尋音はいかにも怒ってそうな仏頂面をしてた。


「おはよー尋音」

「ああ。」


え、ああ、ってなに?よっぽど怒っちゃってる?


っていうか悲しむとかならまだしもなんで怒ってるの?

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