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心の奥の扉の先の可能性  作者: 天衣無縫
第二章 戸惑い多き時間
23/25

第二十二話 男子っていいね。 ー渚視点ー

ほんっっっっっとに久しぶりです!

久しぶり過ぎて誰も読んでくれないかもしれないけど

とりあえず書きます!

尋音のブラコン疑惑はとりあえず置いといて今日は大会。

尋音が「優勝する!!」

なんて言いきっちゃったから昨日からみんなの緊張がすごいみたいで。


「お兄ちゃーん!」

「だぁーもう抱き付くな亮!んでその呼び方もやめろ!」

「じゃあにいにい?」

「そっちのほうがいやだ!」


・・・ショタ疑惑も置いといて。


「修也おにいちゃーん!尋音さーん!応援にきたよー!!」

「遥ちゃん久しぶりー!」

「来なくていいって言ったのにな・・・」

「いいじゃんか可愛い妹がいて」


・・・ロリ疑惑も置いといて・・・。っていうかロリが一番疑い強くて危ない気がする!

遥ちゃんかわいいし・・・。


ってそれより今日大会だよ!?

先輩たちみたいに緊張感を・・・。


「三島ー?トランプは?」

「あれ?阿部ーお前持ってくるんじゃなかったの?」

「いや俺UNO担当だぜー」


訂正。齋藤部長みたいに・・・。


「・・・あれ?部長は?」

「今ジャ〇プ買いに行ったわよ」


部長だけは違うと思ってた・・・のに!!


「まぁあの人は毎週発売日に買わなきゃ気が済まない人だから」

と三島先輩が説明。


なんでよりによって月曜祝日で土曜日の今日発売なの!




大丈夫かな・・・このチーム。






「・・・以上が今朝話された内容です。質問は?」

「ないです」

「・・・そうですか。では私はこの後用事がありますので、まぁがんばって優勝?してください」

ククッと嫌な笑いをして顧問が去っていく。

あぁホントにこの人は最低限なことしかしないんだ。

そんな風なことをきっとみんな同時に思ったことが空気で分かる。




ホントに大丈夫かな・・・。


そんな不安を積もらせていると・・・。

「よっ」

と頭をグシャっとされる。声で誰だかわかるけどもう子供じゃないんだし、私も・・・その女の子で一応髪整えたりしてるんだからこういうのはやめてよ・・・。

でも不安が少し、いやかなり薄れた気がする。


「「「「「海斗さん(兄貴)!!」」」」」

頼れる人の存在にみんなが声を上げる。

転校してきた阿部さんですら知ってるんだからホントにすごい人なんだ・・・。


「なんつーか、なんだよあの顧問は?」

「協力的じゃないんだよ。校長にゴマすってばっかのやつ」


「なんだ尋音。ゴマをするなんて言葉よく知ってるな」

「今時幼稚園児でも知ってるわ!!」


「なに!?ついにお前は幼稚園児並みの知識を得たのか!!・・いやぁお兄ちゃんも勉強教えてる甲斐があったもんだ!」

「バカにしすぎだろ!!」


「海斗さん。それは言い過ぎ。」

「誠司・・・おまえだけはやっぱり・・・」

「最近は尋音自分の名前を漢字で書けるようになった」

「やっぱり・・・いじるんだな」


「あはは!」

「笑うな渚っ!」


恒例の尋音いじりがあって空気が和んだ。海斗さんっていろんな面ですごいよね。


「お、そーだ。俺今日は監督代理ってことでコートに入るから。運営側からの許可は顔パスでいただきましたんで」


ホント、すごい。というか何者!?







「今日のオーダーは・・・これでいくかな」


~団体戦オーダー~

ダブルス2 阿部・三島

ダブルス1 空野(誠司)・ウィリアムス(亮)

シングルス3 内海(修也)

シングルス2 沢村(尋音)

シングルス1 齋藤


「以上とする。残り二年生の二人には悪いけど、俺がここ最近の練習から見て最良のオーダーだ。」

「ボクと亮のダブルス?」

「なんか新しいネ」


「亮は体力がない分を長期戦向きの誠司に補ってもらえ」

「えへへやっぱりネ」


「阿部と三島は最近一緒のチームになった割には相性がいいからな」

「「はい」」


「・・・他に意見あるやつは?」

「はい。いいっすか?」

修也くんが一歩前に出る。


「俺がなんでシングルス3なんすか?」

「・・・作戦で強い奴をシングル3に置くこともある。でもあくまで今回は強さで1,2,3を決めた。尋音に対する身内の情や齋藤が三年だからってこともない」


「!・・・俺は負けてなんか」

「少なくとも俺はそう判断した。本当に、自分は負けてない、最強だ。って言えるか?」


「・・・くっ」

「悔しいんなら、自力で一番つかんで見せろ。小学時代の栄光に驕らず、な」


「修也・・・。」


レギュラーを決める以上はどうしても実力が必要。試合に出る以上はどうしても勝つ人、負ける人が出る。私はマネージャーで、「マネージャーも何人目の選手だ!」みたいな考えもあるけど実際こういう辛い部分には関わらないのがマネージャーなんだと思う。


「修也!」

「・・・なんだよ」

「俺は、小学時代お前に負けた!んで、そのまんますんなりと全国優勝するお前を見て、お前を一つの目標にしてきた!もちろんもっと大きな目標はあるけど・・・」


大きな目標ってきっと海斗お兄ちゃんのことだよね。・・・当の本人は尋音と修也くんのやり取りを見て見ぬふりして電話してるけど。


『ほんとゴメン今夜は会えるからさ!はいはい!!・・・・・任せてください!とびっきりサービスするぜ?にひひひ』

あ、ほんとに見てないや。


ってそうじゃなくて!


「んで同じ中学だって知って、今はチームメイトで敵じゃなくなったけど、うん。お前は俺のライバルだ!だから俺に勝ってみろ!もちろん負けねえけどな!」

「はぁ?勝ってみろだ?ふん!負けるわきゃないだろうが。なんなら今からやっか??」

「え、いや今から大会ですしそれはちょっと・・・」


「・・・でもおまえがライバルだってのは認める。だから絶対ほかの奴に負けんな」

「修也!・・・もちろん!!」


男のゆうじょう、だね・・・。うらやましいなぁ。

マネージャーには入れない領域だよね。


「ねぇつぐ・・・み?」



「ねぇねぇ誠司!!海斗さんが言ってるようなこと私たちもしようよ!!大人の階段のぼる~♪わよ!」

「うっ・・・ほらボクたちにはまだ早い・・・」

「まだってことはいつかはあるのね!!キャー!!誠司大好き!!」

「・・・失言。・・・月海む、むねがあたって!!!」

「当ててるのーーー!!!」


はぁ・・・。いつものことだけどもう少し周りを気にしようよ・・・。


「「「誠司コロス!!!」」」

もー先輩は先輩で・・・。

でもこれが今のテニス部で、すごく楽しい空間なんだ。

みんならしいよね。


「クスッ」

「んー?渚なんで笑ってんだ?」

「なんでもなーいよ。ほら、試合頑張ってね!」

「おう!ぜーんぶ勝つからな!!」







そしてその後一回戦、二回戦と5-0、3-0で勝ち進んだ。

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