拒絶
わたしは「人づきあい」というものが苦手である。
少し会話をしただけで冷や汗をかき、頭にモザイクでもかけられたかのような不安に襲われる。
何かおかしなことを言わなかっただろうか、今のわたしは相手にどう思われているだろうかと。
というのも、幼いうちに相手との距離感を誤って、拒絶された経験があるからだろう。
わたしはかつて、話すことが大好きだった。
それはもう、手当たり次第に誰かに話しかけて、積極的に遊びに誘うような子供だった。
どこにでもいるような、無邪気で頭の悪い子供。
あるとき、わたしは初めて拒絶された。
いつも付き纏われて迷惑をしている、君の話はとてもつまらない、というようなことを言われた。
彼女はわたしにとって、1番仲が良く、1番に信頼できる友達だった。
わたしにとっては、そうだった。
しかし、彼女からすると、いつも付き纏ってくるしつこいクラスメイトでしかなかった。
喉を生モノで塞がれたかのような、吐き気と不快感を覚えた。それほどにショックだった。
私は彼女との友情を信じて疑わなかったというのに。
そのときから、わたしは人に話しかけることができなくなった。
こんな些細なことで、と思われるかもしれない。
しかし、わたしにとっては充分すぎる理由だった。
これから先は、「人づきあい」が苦手なわたしの話を、中学時代を中心に書き留めておこう。




