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テントの中で

無数の雪が降りしきる険しい森の中に、一つの小隊が位置していた。分隊は特になく、フォーゲルとリーベはこの小さな城のような空間へと足を踏み入れる。中に入るとすぐに目に入ったのは、疲労困憊の顔をした兵士たちだった。兵士たちは幼い少年と少女を見て、眉をひそめ、訝しげな表情を浮かべた。

そして、黙々と二人の前を歩いていた偵察兵が、ある人物の前に進み出て敬礼する。その人物は、短い金髪に濃い眉、濃い茶色の目をした、生真面目な軍人といった顔つきだった。

その人物が偵察兵に話しかける。

「ドウェル、ここに子供たちを連れてきたのはどういうわけだ?」

その問いに、偵察兵は自然に敬礼をしながら応える。

「ドウェル下士、報告します。フェルカー少尉殿、新兵を二人連れて参りました。」

フェルカー少尉と呼ばれるその男性は、その言葉を聞いて子供たちを観察する。その眼光は鷹のように厳しく、殺伐としており、リーベはわずかに怯える。

「ここは貴様らの遊び場ではない。来た理由を直接聞こう。」

「軍人になりたいです…!!」

フォーゲルはぎこちなく敬礼の姿勢を取り、目を固く閉じて叫ぶ。その姿は、熟練し疲労の色濃い他の兵士たちとは対照的な、世間知らずだが情熱に満ちた姿だった。

「…名前は?」

「俺はフォーゲル・フリューゲル、こいつはリーベ・ロートゥスと言います!」

自分の名前を言い、隣のリーベのことも一度に紹介する。フォーゲルは、風が刃のように皮膚を切り裂くこの天候の中、緊張と不安で冷や汗をだらだらと流していた。

フェルカーは二人を後にして、隣で控えていた偵察兵と二人きりで会話を交わす。そして戻ってくると、フォーゲルとリーベに向かって話す。

「とりあえず、中に入れ。」

偵察兵はそこで別れ、フェルカーが二人を連れてテントの中へ入る。その左手には小さなストーブが置かれて暖かさを放っており、中央のテーブルにはこの近辺の地図が広げられていた。その地図には、ペンでいくつもの場所がマークされているのが目に入った。

フェルカーはそのテーブルの横の椅子に座る。そして低い声で言った。

「シュティンゲン村が爆撃されたという知らせは、事前に通信で聞いていた。そこから生き残ってここまで来たというわけだな。」

「はい。俺は必ずその復讐をしたいです…!」

「私もウンステアに負けたくありません!」

フォーゲルとリーベはそれぞれ一言ずつ付け加える。この様子を見て、フェルカーは短い髪を撫でながら、二人をさらに厳しく見つめる。

「貴様らはフリーデンのために死ぬ覚悟はあるか?」

その問いを聞き、すでに知人たちの死を直接経験したフォーゲルとリーベは、簡単な答えを提示することができた。

「俺の命は…フリーデンのためなら決して惜しくありません!」

「祖国のためならこの身を捧げて戦うことができます!」

フォーゲルが先に答え、続いてリーベが質問に答える。普段の純粋な彼女とは違う、軍人のような姿だった。二人の真摯な態度を見て、フェルカーは目を閉じ、ふうとため息をつくと、すぐに二人をじっと見つめて口を開く。

「よかろう。貴様らを今から我が小隊の一員として受け入れよう。我が小隊は第6小隊で、私が小隊長だ。私が小隊長であることはすでに聞いたはずだ。貴様らを教える教官は別にいる。今日は休んで、明日から訓練を開始する。」

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