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私達の冒険はこれからだ!  作者: 赤穂浪士
3/3

決めるぜ!勝利のサーブ!(前半)



高校 体育館  5時間目



「かぁー体育とかだりい。しかも昼飯のすぐ後とかアタマおかしいんじゃねえのか」


「まったくその通りだわ。激しい運動なんかさせて、吐いちゃったらどうするのよ」


「.....ア...ゴグァ、ゲェぇぇ」


「いや早えよ! せめてもっと動いてから吐けよ!」


「しかも全然可愛くない声じゃないの! もっとオロロロとかでしょ!」


「あはは、いやーごめんごめん。ちょっと食べ過ぎちゃって」


「食い過ぎだっつーの。てか体育テニスだったよな?私全然できないんだけど」


「ふっ、私はかなりデキるわよ。今から楽しみだわ」


「おいそこ! 早く整列しろ!」


「「「はーい」」」


小中高と続く体育の授業。小学校とかならまだしも高校生の体育ってなんの意味があるのだろうか。


軍隊ばりの事を要求される集団行動、遊びでもやらないスポーツ練習。どれも言うほど社会では使わないような気がする。


「今日の授業はテニスだ。準備体操をしたらサーブ練習、それも終わったらグループに分かれて対戦するように」


先生の指示により、生徒達は一斉に動き出す。


思えば体育の先生って最初と最後にちょろっと指示を出して

後は基本一緒にはしゃいでいるだけな気がする。


「準備体操なんていらねぇと思うんだけどなぁ、んなもんしなくたって怪我なんてしねえよ」


「いやいやささみ、体操は大事だよ! 特にラジオ体操はほんとうに重要! するのとしないとじゃ大違いだからね!」


いつになく張り切った表情のこころ。その雰囲気は周りの人達をも緊張させるほどだ。


「やる気満々だな。まあこころがそう言うんだったら真面目にするか!」


「ええそうね」


「じゃあやるよー!」


そう言った次の瞬間、こころはなぜかみんなより一つ前に行きみんなと向かい合った。


「腕を前から上にあげて、大きく背伸びの運動から」


「なんでそっち側なんだよ! しかもその係はラジオから聞こえてくる謎のオッサンが受け持ってくれるから!」


「流石ねこころ。誰もやった事のない事に挑戦するその心意気見事だわ」


「オマエもどこに感嘆してんだ!」


「は、晴田さんおもしろいね...とりあえず私たちといっしょに体操しよ?」


周りの生徒もこころの奇行を諌めてくれるこの状況にささみは思った。


(よかった...ツッコミが他にもいて...本当によかった...)



その後無事ラジオ体操は終わった。



「ふふふ次はサーブ練習ね。私の(わざ)を見せてあげるわ」


「業...」


「じゃあななは反対側に行ってこっちにサーブを飛ばしてよ。あたし達は交代で打ち返すから」


「ええ、わかったわ。私の能力(チカラ)にあなた達がついてこれるか、見ものね」


能力(チカラ)......」


ななは迷っていた。自身の力をこんな所で使っていいのかと。まともに受ければ友人の肉体は原型を留めないかもしれない。


だがやるしかない。ななの最も嫌いな事は物事が中途半端に終わる事である。


0か100か、どちらかしか出来ない女なのである。


「さあ、見せてあげるわ! 私の業を!」


ボールを宙に投げた刹那、ななの姿がコートから消えた...否、彼女はジャンプし、ボールを追ったのである。


「光の軌跡(ライトニング)!!!」


そう言い放ち、打ったボールの軌道は確かに光り輝いてた。


しかしななはひとつ見落としていた...能力(チカラ)を持つ者はこの空間に1人ではない事を...


「ささみ! さがっていろ! ここは俺がやる!」


こころは光輝く球の軌道を、この場でただ1人目で追えていた。


「燃え盛る鋼鉄の(ファイヤーメタルドラゴン)!」


こころのテニスラケットは光の軌道を捉え、打ち返した。その球は炎のオーラを纏っているように見えた。


「な...んですって..光の軌跡(ライトニング)が返された!?」


反撃される事を想定していなかったななは、打ち返された球に反応できなかった。


「ひとまず俺の勝ちだ! 魔王ナナ! 絶対にお前はこの俺が倒して見せる!」


「もうぐちゃぐちゃだよ! 中2病とジョンプ主人公が混ざって設定が混沌としてるわ!」


「ククク、我の球を返すとは貴様も中々やるではないか...勇者ココロよ!」


「引っ張られたーー! 中二病がそっちに合わせたー!」


「サーブ練習はここまでだ! 勝負は次の対戦で決める! 俺はお前を倒し、ささみの仇を取る!」


「勝手に殺すなや!」


「いいだろう...先に2点を取った方の勝ちだ勇者ココロよ。世界の命運を賭けたテニス勝負...オモシロイ!」



試合決定  勇者ココロ VS 魔王ナナ



後半へと続く


ふざけまくってます。

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