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枠の守護者  作者: 霧封
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『つまらない』男の物語

初めて書くので稚拙さにはご容赦を。

   序


中世程度の欧州に同程度の世界中の時代と剣と魔法を練り込んだような世界。あるいは宇宙船が飛び回り、惑星がまるでどこかの町内程度の大きさでしか表現されないような世界。ひょっとすると、現実と殆ど大差のないそれでいて何かが加味されあるいは削減されているような世界。  

最近ではそれらに、まるでゲームか何かのように出来る事やら能力やら性能やらが文字と数字で示すことが可能、という事象を加えて転移あるいは転生する物語が数多生まれている。大半どころか殆ど全てにおいてなんらかの能力が与えられ、現地で己の知識と合わせて大活躍し己が中心となる、あるいは己の比重が大きいコミュニティを築き上げる。俗に言う『異世界転生モノ』と表現される物語群である。

まあ物語である以上主人公が活躍するというのは当たり前でもあるし、それらをありきたりのものとして忌避し、真逆あるいはまた違った方向に持っていくこともある。


しかし。


それが我が身に起きてしまったとしたら。そしてその上で現実の地球に戻ってきてしまったとしたら。最早『月並み』に、という言葉を冠してもいいくらいに能力を経て戻ってきてしまったとしたら。

その人はどのように生きるのだろう。どのように生きられるのだろう。交流するという言葉が使える程に行き来出来る状況なら世界中で変革が起きるだろう。例えば魔法使いが、それもゲームに出てくるような魔法の使い手が複数人、現実の地球に移住してきたならば。国家はその人達を放ってはおかないだろう。魔法を地球人でも使えるように研究したがるはずだ。

仮に、攻撃魔法、回復魔法、他にも移動手段としての魔法、中空に浮く魔法、物体を収納するだとか重さを軽減する魔法。そういった魔法の使い手が地球人の中に現れたならば。全ての人とまでは言わなくとも、そこそこには現れたならば。きっと世界は大きく変革するだろう。それが良い世界となるのか悪い世界となるのかは分からないが。


しかし。しかしだ。もしもそれが個人単位でしかないならば。世界と世界の交流ではなく、世界とはいかないまでも世界と群程度の交流でもなく、あくまでも個人あるいはほんの僅かな少人数の集団が現実の地球に戻って来てしまったとしたら。あるいは来てしまったとしたら。


ひょっとすると。いやひょっとしなくても。


まるで私が負うはめになった苦労と同じような苦労をすることになるのだろう。あるいは、苦労を掛けてくる側になるのだろう。


 ―――とある人の、日記のような、ひょっとすると業務日誌かもしれないものの冒頭から――


    










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