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「魔法による目眩まし、そして攻撃魔法によって私の意識を魔法に移して、私の注意が魔法に行っている間に攻撃…ですか、確かに素晴らしい戦術でした、実際に以前の私だったら先程の一撃で殺られていた事でしょう、だが今の私には意味がない!」


悪魔は俺に魔法を放ちながら大声で話している。


俺は魔力視を発動させる事で魔力を見れるようにする。


魔力を可視化させる事によって本来見えない筈の風魔法を避けられる様にする事が出来る。


これで多少は避けやすくなる筈だ。


いちいち感覚や音で判断しなくて良くなるからな。


「めんどくさいな」


この魔法の弾幕の中では迂闊に接近することが出来ない。


別にコードオブベルゼビュートの効果で魔法に当たるのを無視して攻撃を仕掛けてもいいんだが、やはりそこは最終手段として取っておく必要が有る。


今まで全て避けていた攻撃を避けずに逆に攻撃を仕掛けてきたら大抵の相手は無防備な状態で攻撃をくらってくれるからな。


だが、この空間は戦いにくいな。


相手は邪神の力を吸収したお陰かこの空間でも弾幕を張ってくるがこっちは魔力阻害のせいで魔法が撃ちにくい。


「素晴らしい、素晴らしいな!この力は!」


どうやらあの悪魔は邪神の力に酔っているみたいだ。


一瞬で強大な力を手に入れた奴が毎回と言っていい程なる調子に乗っているという奴だな。


このまま調子に乗らせた状態を維持させつつ相手に攻撃をするなら点々


「良し、あれを出すか…」


近づけないなら近づかなければいい。


俺は刀を鞘に戻し、ストレージからとある銃を二挺取り出す。


この銃の名前は魔力殺し。


銃のオートリロードに設定できる銃弾を魔法攻撃を一切くらわないモンスターであるマジックイーターの素材を使って作った銃弾に設定してる銃だ。


マジックイーターの素材で作った銃弾はマジックイーターの特性を引き継ぎ、魔法に当たっても一切影響を受けない銃弾となっている。


これならはアイツの弾幕に一切干渉される事なく攻撃を仕掛けられるという訳だ。


ゲームの中では魔法職のプレイヤーに対して絶大な効果を出して、一時期はチートじゃないかという疑惑も出たぐらいの代物だ。


しかもマジックイーターはレイドボスなので、ただでさえ素材の加工が非常に難しいのに、魔力を使った加工方法が出来ないという事で、マジックイーターの素材を加工する為に絶対に消える事の無い炎を火山まで取りに行ったりしたな。


俺は取り出した二挺の拳銃で悪魔に狙いを定め、スキルを使って銃弾を放つ。


ダァンという音と共に無数の弾丸が射出される。


「その様な鉄の玉、弾き飛ばしてくれる!」


悪魔は先程より大規模の魔法を発動させる。


悪魔の魔法によって風の障壁を出現した。


障壁系の魔法は魔力を込めた分だけ頑丈になる。


あれぐらいの魔力を込めたのなら大抵の飛び道具なら壁に当たった瞬間に威力が無くなるか弾かれる事だろう。


まぁこの弾丸は普通じゃ無いんだけどな。


無数の弾丸が風の障壁に当たった瞬間、障壁を貫きそのまま進んでいく。


「なに!?」


風の障壁を突破されま事に驚愕の声を上げた悪魔だが、流石に魔王候補と呼ばれるだけはある。


銃弾を避けられないと瞬時に判断した悪魔は全ての弾丸を急所から外れる様にずらしたのだ。


「っしゃ!」


俺は狙い通りの結果に声をあげる。


「グゥッ!」


悪魔に当たった銃弾は6発。


腕に2発足に1発胴体に3発。


急所を狙った銃弾は間一髪で避けられてしまったがそれでも魔力殺しならばダメージを与えられる事を証明したのだから。


だが、何故あの悪魔は銃弾を避けたのだろうか?


身体を両断されても修復出来る回復力が有るのに、何故銃弾を避けたのか…それは直ぐに判明した。


「クソ、修復が遅い」


悪魔が言った通り、先程は瞬時に触手が傷口から出てきて傷を修復していたのに、今回はその修復が遅いのだ。


どうやら魔力殺しの弾丸はあの悪魔の再生を阻害する効果があるらしい。

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