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「おお~、これはすごいな」


俺は思わず驚嘆の声をあげた。


ゴブリンの素材がダンジョンに吸収されるまで休憩を取る事にした俺だが、解体して手に入ったアイテムの確認などを終わらせ、暇になったのでゴブリンの死体と窪みに溜めた血がどのようにダンジョンに吸収されるのかというの見てみようと思い、先程から待機していたのだ。


すると積み上がっていたゴブリンの死体も、窪みに溜まっていた血も一瞬の内に存在すらしていなかったんじゃ無いかって位に消滅していた。


俺の予想では段々とダンジョンに触れている死体が吸収されていくのではないかと思っていたから、つい驚嘆の声が上がってしまった。


「成る程、モンスターの死体をダンジョンに放置するとこんな感じに吸収されるのか」


多分吸収されたモンスターの死体はダンジョンを活動させるためのエネルギーにでも変換されるだろうから、このまま他のモンスターも解体してしまおう。


続いて解体するのはウルフ系のモンスターにしよう。


種類は普通のウルフ、そして上位種のウルフリーダーや毛が黒く、暗闇では見えにくいシャドウウルフの他にもワーウルフだ。


ワーウルフは9階層から出始めたモンスターなので他の種類に比べて数が少ない。


ウルフ系のモンスターから取れる素材は魔石に加え牙や爪、毛皮が取れる。


という訳でウルフ系のモンスターの死体を全てのストレージから取り出し、大体20等分になるように分身と分けて解体を開始する。


始めに牙と爪を根本から取る。


取り終わった爪と牙は水魔法で軽く洗ってからストレージに入れる。


牙と爪を洗うときに作った水は窪みに放棄。


そして解体スキルが教えてくれる様に切り、毛皮を剥ぐ。


剥いだ皮は内側についている脂肪やタンパクを傷つけないように削ってからストレージに入れる。


皮をなめす事は俺には出来ないので、後々修羅経由でやってもらうことにしよう。


そして最後に魔石を取り出したらウルフの解体終了だ。


そして残った肉は…どうしようか、日本では食べられるという話は聞いたのだが、この世界で狼の肉を食べる事は有るのだろうか?まぁ一応ストレージに入れといて修羅に売れるところが有るかを聞いてみればいいか。


という訳でウルフ肉も一応ストレージに入れておく。


そして残った骨や内臓を一ヶ所に集めて、次の解体を始める。


そして解体はどんどん進んでいき、ウルフリーダー、シャドウウルフと解体をしていく。


最後にワーウルフの解体を始める。


解体スキルの反応的には基本的には他のウルフと同じみたいらしい。


先程の様に解体をしていき、死体を一纏まりにする。


ふぅ、これでウルフ系のモンスターの解体は全て終わったか…あとこれで残っているモンスターはオーク系、蟻やムカデ等の昆虫系、そしてアルマジロやオーガ、トロールなどの数が少ないモンスターだな。


という訳で再度休憩を挟んでから残りのモンスターの解体を始める。


オークは肉が食用として使える以外に素材として使える所が無いので肉だけを解体して終わり。


ムカデや蟻は解体スキルに従い解体した所、甲殻の所が防具の素材として使えるらしいので甲殻の部分をストレージに入れて解体終了。


アルマジロの様なモンスターは身を守るための背中についている鎧の様なところを取り、オーガとトロールは素材として使える所が無いらしいのでこの2つのモンスターを倒して手に入ったのは持っていた武器だけになる。


危険度の強いモンスターらしいからギルドに提出すれば相応のお金が貰えるのだろうが、俺は提出すれば何処でオーガとトロールを倒したのかという問題になるので現在は提出することが出来ない。


一応俺は登録したての新人という事になっているからな。


まぁ死体の方は時間をずらして提出すれば良いので、死体はストレージに入れておくとしよう。


「ふぅ、解体も終わったし、ダンジョンから帰ろう」


このダンジョンで倒したモンスターの解体を終えた俺は街に帰るためにダンジョンを引き返す。

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