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ゴブリンの魔石を鑑定し終わった俺は続いて最初の方に解体したオークの魔石を取り出して鑑定する。


魔石に保有されている魔力の量が違う事から、強いモンスター程、保有魔力が多いのではないかと考えたからだ。


そして鑑定の結果がこれだ。


オークの魔石


保有魔力量123/1800


オークから取れた魔石。


ゴブリンの魔石と説明はほぼおなじだが、やはり保有している魔力量とその上限が違う。


これは俺の予想通りに強いモンスターの魔石には保有魔力が多いのだろう。


ゴブリンやオークの魔石1つで50や100のMPと考えると少なく感じるだろうが、この世界の一般人の魔力量は300前後。


それを考えると魔石1つで3分の1~6分の1を賄えると考えれば普通に魔石が使える物だと分かるだろう。


それにしても…魔力保有量に上限があるという事はそれまでの魔力は補充する事が出来るのではないか?


俺は試しに鑑定を発動させながら魔石に魔力を込めてみる。


すると保有魔力量がどんどん増加していき…そして上限である1000になった。


これで魔石に魔力を込めれば魔石の魔力を補充できる事が分かったな。


最初はゴブリンの魔石同士を錬金術で合成して魔力量を増やそうかと考えたのだが、これならば簡単に魔力が籠った魔石を用意する事ができるな。


魔力は自動回復のスキルで時間経過と共に回復するので俺にデメリットは無く魔石を量産する事が出来る。


「そうと決まれば…」


俺はアイテムボックスからオークの死体も取り出し、肉と魔石を取り出す。


そして取り出した魔石には上限まで魔力を込める。


この作業を繰り返して大量のオーク肉とオークの魔石を入手した。


最後は狼の死体を取り出して毛皮と魔石を取り出して再度魔石に魔力を込める作業に入る。


ダンジョン内で倒したモンスターの素材を全て解体し終えた俺は再度階段を降りて十階層に行く。


そして大扉を開いて中に入る。


扉の先には数体のトロールと中央にオーガが佇んでいた。


俺は早速攻撃される前にオーガとトロールの頭に銃弾を撃ち込む。


トロールは反応すら出来ずに脳髄をぶちまけたが、オーガは手に持った金棒で銃弾を弾いた。


流石はダンジョンのボスモンスターといった所だろう。


他のモンスターより全然強そうだ。


「グガァァァ!」


オーガは叫び声を上げながらこちらに走ってくる。


そしてオーガは俺の目の前に来ると持っている金棒を振り上げてそして振り下ろす。


が、そんな大振りな攻撃に当たるわけも無く、俺は簡単にオーガの攻撃を避ける。


「遅すぎだろ」


オーガは所詮パワータイプだから行動の遅さは最早宿命と言っても良いほどにだが、これは遅すぎる。


最初の銃弾を弾いたのがまぐれなんじゃ無いかって思ってしまう位だ。


しかも攻撃も相手のいる場所にただ質量のある武器を振り回しているだけ、これでは初心者は倒せても戦いなれてきた奴にも簡単にやられてしまうだろう。


俺はオーガの攻撃を避けるのに飽きてきたので、先頭を終わらせる事にしよう。


俺はオーガの攻撃を避けた後に後ろに回り込み頭目掛けて銃を連射して撃ち込む。


弾丸はオーガの頭を貫き、オーガの生命活動を停止させる。


ドスーンとオーガの巨体が地面に叩きつけられ、地面が震動する。


いやに呆気なく死んだな。


やっぱり最初のあれはまぐれだったかと思いながらもオーガの角と金棒、魔石を回収し、トロールは魔石だけを回収した。


「これで一応は終了かな」


俺はボス部屋の一番奥に進む。


ソコには空中に浮かんだ大きな魔石が有った。


「これがダンジョンコアかな」


俺はダンジョンコアらしき物に鑑定を発動させる。


ダンジョンコア(F)


低級ランクのダンジョンコア。


ダンジョンの核であり、大量の魔力を保有している。


ダンジョンコアの鑑定結果はこんな感じだった。


読んだところ、このダンジョンは低級、しかもFと書いてあったので初期のダンジョンコアなのだろう。


さぁ、このダンジョンコアをどうしようか。

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