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「まさか魔力にそんな使い方が有るなんて…」


「これってもしかしてヤバい技術なんじゃね?」


「もしかしなくてもヤバいに決まってるでしょ!」


三人で何か話しているがまぁ良いか。


「三人とも、次の講義を始めるぞ」


「次はどんなヤバイことを…」


「頭痛くなってきたかも」


「おいおい…まぁさっきのはともかくこれから教えるのは特に問題が無いやつだから安心してくれ」


「兄ちゃん、俺はまた素振りをしていれば良いのか?」


クロスが俺に質問をしてくる。


「いや、クロスにも教える事だからここに居てくれ」


「分かった」


クロスはそう言って先程の様にリルとシェラの元に行く。


「さて、次は魔力操作について説明していくぞ、魔力操作は魔法を発動させるのに必要な魔力を集めたりする技術の事を指す、これは分かるだろ?」


三人が頷いたのを見て説明を続ける。


「魔力操作に長けている者と魔力操作が下手な奴が同じ魔法を同じ魔力量込めて発動させた場合、どうなると思う?」


俺の問いにシェラが直ぐに答える。


「それは魔力操作が上手な方の魔法の方が高威力の魔法を発動させる事が出来るわ」


うん、ちゃんと魔力操作の重要性は分かってそうだな。


「では何故魔力操作が上手いと魔法の威力が高くなるか、これは魔力の変換が関係してくるんだ」


おっと、三人の顔に?が浮かんだな。


「魔法を放つときに皆無意識の内に魔力を各属性に変換しているんだ、そして魔力操作が上手になるって事は魔力の変換時のロスが少なくなるという訳だ」


三人とも理解は出来ていないが何とか分かるって感じかな?


「だから同じ魔力の量を使っていても威力が変わる訳だ…という事で、三人には魔力操作の練習をしてもらう」


俺がそう言うとクロスはあからさまに嫌そうな顔をした。


「マジかよ…あの地味でつまんない作業やんのか?」


つまらない作業、この世界での魔力操作の練習はどんなものなんだろうか?


「リル、普通の人はどうやって練習するんだ?」


俺がそう聞くとリルは手本を見せてくれた。


クロスがつまらないと言っていたこの世界の練習方法は自分の周りに魔力球を浮かべ、それを動かすという物だった。


成る程、確かにこれはクロスがつまらないと感じるのも分かるな。


「効率は良いが子供向けとは言いがたい練習方法だな」


確かにこの練習方法は効率が良い、初めの時にどの位の魔力でどんな威力が出たかを覚えておけば次第に向上していく操作性や、同じ魔力を使用した時の威力の変化を確認する時なんかに楽しさを感じる事も出来る。


成長が伸び悩んだら魔力球の数を増やしたりすれば難易度が上がるからコツコツやっていけば魔力操作の技術は上がっていくだろう。


だが、単調な作業なだけあって普通だと飽きてしまうだろう。


大人ならまだしも子供は好奇心が旺盛だし、体を動かしたり魔法をぶっぱなしたりしたりの方が好きだからな。


「安心して良いぞクロス、今回教える方法はそれじゃない、三人とも身体強化は出来るか?」


「なに言ってんだ兄ちゃん、身体強化を使えない奴はこの世界には居ないぞ」


クロスは当たり前の事をなんで聞くんだ?という感じで俺に話す。


まぁどんな生物にも魔力は有るし、属性に関係なく発動させる事が出来るしな。


「まぁ俺が教える魔力操作の向上方法は常に身体強化を発動させた状態を維持するという物だ」


「質問良いですか?」


「なんで身体強化で魔力操作が上手くなるかって事だろ?」


「はい、身体強化は日頃から皆使います、身体強化で魔力操作の力が上昇するならば皆魔力操作が上手くなっている筈じゃ無いですか?」


「まぁリルの考えも分からない訳じゃないから説明をしようじゃないか」


まぁ何故俺がこんなことを知っているかと言うとゲーム時代に身体強化を発動させて、熟練度上げをしていたからなんだけどな。

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