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修羅の作戦への参加を確認した俺は冒険者ギルドを後にした。


「よし修羅に携帯も渡したし作戦の参加も確認したし、後はフェニとフェルに会いに行くだけだな」


俺はこれからする事を口に出して確認をする。


これでフェニとフェルが作戦に参加してくれれば、後は教国と公国が戦争を始める時に作戦を決行するだけだな。


「でも問題なのは…」


フェニとフェル、どっちから会いに行けば良いのか?と言うものだ。


フェニとフェルの居場所はヤヨイから聞いているので既に知っている。


フェニは王国から南にずっと進んだ方向にあるらしい火山地帯、フェルは反対に王国から北にずっと進んだ方向にある極寒地帯と呼ばれる場所に居るらしい。


2人のいる場所が正反対の方向という事で先にどっちに向かえば良いのかを決めなければならない。


反対方向にあると行っても間に王都があるから転移で王国を中継する事で時間の短縮が出来るのは幸いだな。


「さて、どうしようか…」


本音を言うとどっちから行っても同じだと思うのだが、俺の勘がちゃんと考えろと言っている。


なんとなくだが、ここでフェニとフェルのどちらを先に会いに行くかでこれからの事が変わっていく様な気がする。


気にしないという方法もあるのだが、こういう時の勘には従っていた方が良い。


昔これと似たような感覚の時に無視した事があったが、その時は後々面倒くさい事になったからな。


だから俺は自分の勘に従い、フェニとフェル、先にどっちに会いに行くのかを歩きながら考える事にする。


2人のいる場所が火山地帯と極寒地帯というのは聞いているがその火山地帯と極寒地帯がここからどれ程離れているかは分からない。


普通なら、どっちか近い方を先に会いに行くのが一番簡単な決め方なのだが、さっきも言ったように俺はここから火山地帯と極寒地帯、どちらが近いのかを知らない。


だからこの方法を取ることは出来ないという事になる。


それに、火山地帯や極寒地帯の場所自体正確な位置を知らないからな。


まぁヤヨイの言っていた通りなら北と南に真っ直ぐ進んだら着くらしいから目的地に着くかどうかは心配しなくても良いみたいだしな。


そもそも、俺はどっちに先に会うかでこの後の事が変わってくると感じた訳だが、会いに行く順番が違うだけで何か変わるのだろうか?


俺的には順番が違くても最終的には会いに行くのだから関係ないと思うんだが…


まぁ俺自身がそう感じてしまったのなら仕方がない、自分の感覚を信じるしかない。


…そうなると話はまた最初に戻るんだよな。


そもそもどうして会いに行く順番が変わるだけでこれからの事が変わるのかというのが分かっていなければどっちに会いに行けば良いのか判断できない。


「これからの事が変わってくるとなるとこれから会いに行くフェニとフェルが関係してくるのは確実だよな」


会いに行く順番でこれからが変わってしまうなら会いに行く対象である2人が絶対に関係してくるだろう。


っていうか、これってフェニに先に会いに行くパターンとフェルに先に会いに行くパターンを想像して、どっちのルートを選べばいい方向に進むかを考えれば良いんじゃないか?


何故そんな簡単な事に気がつかなかったんだ?


まぁそれは置いておいて、フェニに先に会いに行ったパターンから想像しよう。


フェニが居るのは現在俺がいる王国から南にずっと進んだ火山地帯。


移動手段は移動速度を考慮して空を飛んでいくのが一番早いだろう。


空を飛べば真っ直ぐ目的地であるフェニの元に向かう事ができるし、障害物なんかには当たる心配もないからある程度のスピードを出しても心配は無さそうだからな。


それで、空を飛んでフェニの元に向かう…フェニのいる場所は火山地帯と言われるような場所だから着いたら直ぐに分かるはずだ。


名前からして火山に囲まれている筈だからな。


それで、火山地帯に着いた俺はどうにかしてフェニを探して今回俺がやろうとしている事を説明して協力を要請する。


フェニは多分快く参加してくれると思うから携帯を渡して火山地帯を後にする。


うん、ここまでは特に問題も無さそうだな。


じゃあ次はフェニに会ってからフェルに会いに行ったパターンを想像するか。

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