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「それで、その後はどうなったんですか?」


王国以外の国が王国に文句を言ってきた訳だが、別に修羅は悪いことをしている訳では無い。


だから修羅が冒険者ギルドを前のシステムに戻す事はないだろう。


現状では王国に冒険者が集まっているという訳では無いから、冒険者の待遇を良くしたりなんからのアクションをしたんだと思うけど…


「確か…その後は抗議文を見た王国の冒険者ギルドのギルドマスターが各国の冒険者ギルドに我々は冒険者の事を考え、冒険者のサポートという冒険者ギルドとしての務めを果たしただけだという返事を送ったらしい」


「へぇ~そうなんですか」


まぁ修羅ならそうするよな、せっかく冒険者への対応を良くしたのに他の国が文句を言ってきたからと対応を戻すわけがない。


「そうなんだ、それで、自分たちは冒険者に対する待遇を戻すつもりは無いっていう返事を見た王国以外の冒険者ギルドは最終的には冒険者の待遇を王国の冒険者ギルドと同じにすると明言する事で冒険者たちを呼び戻したんだ」


やっぱりそうなるか。


王国以外の国は冒険者が王国に流れてしまった為に国周辺にモンスターが繁殖してしまったりと問題が起こっていたらしいからな。


王国の冒険者ギルドが冒険者たちに対する対応を変化させないなら自分たちの元に冒険者たちを戻す為には王国のやり方を真似て、冒険者への待遇を良くしないといけない。


「それで、修羅が王国の冒険者ギルドのギルドマスターになったお陰でこの世界自体の冒険者に対する待遇が良くなったって訳ですか」


ブラットさんが修羅がギルドマスターになって、冒険者という職業自体が変わったと言っていたのはこの事だろう。


以前より冒険者の死亡率は大幅に下がり、そして冒険者ギルドは冒険者たちが成長する為にアドバイスをしてくれる様になった。


「まぁそう言うことになるな、だからこそ前から冒険者だった奴の中で王国のギルドマスターに感謝していない奴は居ないと思うすぞ」


ブラットさんは俺にそう言った。


まぁ修羅がギルドマスターになる前から冒険者をやっている人達なら修羅に感謝するのも分かるな。


「ってあれ?」


そういえばさっきまでブラットさんの話を聞いていた筈だよな?なのに何で今は冒険者ギルドの話になっているんだ?


ブラットさんは俺に話を聞いてくれって言っていたから俺の予想ではブラットさんの話を聞いて、何かを相談されると思っていたのだが…いつのまにか冒険者ギルドの話になっていた。


「いきなりどうした?」


ブラットさんは俺の様子を見てそう聞いてきた。


「いえ、さっきまでブラットさんの話を聞いていたのに何故か冒険者ギルドの話を聞いているなぁ、と思いまして」


俺は思っていた事をブラットさんに話す。


「ああ、そう言うことか、そう言えばそうだったな」


ブラットさんはそう言って笑う。


「それで、話は戻りますけど、ブラットさんは一度家には帰るんですよね?」


俺は冒険者ギルドの話をやめ、ブラットさんの話に戻すことにする。


「まぁそうだな、お袋への結婚の報告も有るし、一回は実家に帰ると思うぞ」


「そうですか…それで、ブラットさんが実家に帰るにあたって問題なのはブラットさんが家に帰ったら時に父親とどう接するかという物ですね」


ガンテツさんの話だとブラットさんの父親は不器用なりにもブラットさんの事を心配して冒険者になるのを反対していたらしい。


ブラットさんが家から出てった後にガンテツさんに直接ブラットさんのことを頼むと言っていたらしい。


だがブラットさんの認識では父親は自分の事を愛していないという認識だ。


この認識のズレをどうにかしないとブラットさんが直接父親と会って話したとしても、話は拗れてしまうだろう。


まぁブラットさんの方はガンテツさんの話を聞いて少し考えていた様だけど

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