柿の種「なあ、ピーナッツよ」 ピーナッツ「なんだい柿の種」
これは、しゃべる柿の種とピーナッツのお話である。
「なあ、ピーナッツよ」
「なんだい柿の種」
「俺さ・・・いや、なんでもない」
「なんだよ。もったいぶらずに言ったらどうだい?」
「いや、言うべきではないと思ってな・・・」
「なんだよ?きになるじゃねえか」
「・・・お前は気分を悪くするかもしれないぞ?」
「大丈夫だって!さあ、話してみろ?」
「・・・俺さ、柿ピーにピーはいらないと思うんだ」
「・・・あ?」
――――――――
「おい、どういうことだ・・・!」
「どうもこうもない!」
「なら理由を聞かせろ!納得できる理由をな!」
「なら聞かせてやるよ!俺が柿ピーにピーはいらないと思う理由は3つあります!」
「小学生にありがちな作文の一文目か!」
「1つめは、俺の長所『辛さ』をお前は消してしまうんだ!」
「・・・!」
「なぜお客様は柿ピーを買うか!?それは俺の辛さのためだ!」
「お前・・・」
「そう!俺の辛さを求めて買うんだ!だがお前はその辛さを消してしまう!この統計を見ろ!」
「なっ・・・!」
「これは『お客様100名に聞きました!柿ピーを買う理由』(柿の種調べ)だ!そして、100名中100名のお客様が『俺の辛さ』と答えている!」
「なんてこった・・・!」
「つまり、だ。お前は柿ピーに必要ないィ!」
「2つめは、1袋分を一気にざらざら食べた時の食感だ!」
「食感・・・?」
「そうだ!そして、なぜ一気に食べるのか?それは、食べた時、俺『柿の種』こと『せんべい』のサクサク感を楽しむためだ!」
「まさか、それも・・・!?」
「そうだ!統計を取った!『近所の人妻5,6人に聞きました!柿ピーで1袋分一気に食べることの良さ』(柿の種調べ)だ!そして、この5,6人中5,6人がせんべいの食感と答えている!」
「くそ・・・!俺だって・・・!」
「良い食感だとでも?」
「ああそうだ!」
「確かに、いいかもしれない。そういう人もいるかもしれないな・・・」
「・・・」
「だが、今は『柿ピー』の話をしている。柿ピーを買った人は『俺』の食感、俺だけの食感を楽しみにしている・・・」
「・・・!」
「つまり、お前は『柿ピー』にはいらないんだ。おとなしくバタピーになりな」
「・・・以上が俺が柿ピーにピーはいらないと思う理由だ!」
「・・・?おい、2つじゃないか!」
「何個あるかわからないから適当に言ったんだ!」
「だから小学生の作文か!」
「・・・まあ、どんなに言っても、俺が『柿の種』単体になることはないんだ・・・」
「そうだな。だってここは『柿の種とピーナッツ』を作る工場だもんな」
「ああ、どうせ食われて死ぬなら、柿の種単体として食べられたかったなあ・・・」
「お前の気持ちはよくわかるよ。俺だって、バタピーとして食われるのさ」
「・・・さっきはすまなかったな」
「ああ、大丈夫だ。気にしてない」
「・・・!俺を、許して・・・くれるのか・・・!?」
「いや、許さない。絶対に」
「え?」
終わり
・・・いかがだったでしょうか。小説・・・といえるのかどうかは定かではありませんが、初めて書きました。矛盾点や文章がおかしい部分も多々あるかもしれません。
そのときは、ご指摘お願いします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!