暇つぶしの地下
何でこうなった
整理しよう
落ちた
鵜那に会った
何か地獄
なにもわかんねえなあ
「ない頭で何考えてんの?」
「何も」
「余計存在価値ないわね」
「須賀と萌が抜けて余計に性格悪くなってないか」
「余計なお世話よ」
「そりゃ悪かった」
「な…気持ち悪い」
「なんでだよ、俺謝ったろ」
「それがいや」
「あそ」
「うん、そ」
そうかい
暗いなあ
あれね
視覚的にも空気的にも両方パタンね
「うるさい」
「俺音たててないけど」
「視線がうるさい」
「どうすりゃいんだよ」
てか見えるのか
この純粋な闇で
「鵜那たたきおこすわ」
「寝てんのかよ」
「こういう子だもの」
「なにつながり?」
「血筋つながり」
納得
「だからこの性格ね」
「何か言った?」
「いいええ、なにも」
「ふうん」
「何で殴ったし」
「さてね」
ちょと明るいな
ごつっとなった。
「お前、なにした?」
「痛いなあ吉瀬リン」
「あら、おはよう」
「殴っといてそれはないじゃん?」
「ついでに脱出させて、いや、させろ」
「やあだ」
「拒否権をはく奪する」
「断る」
「権利ない」
「つくる」
「馬鹿じゃないの?」
「馬鹿じゃないの」
ついてけねえ
「瀬戸も何かいいなよ」
「なんか」
「殴るわよ?」
「もう殴られた」
「じゃあ、いいのね」
「常識で考えたら殴んねえだろ」
「吉瀬リンは常識外れだから」
「トラップ作れる9歳のあんたに言われたくない」
え
9歳とおっしゃいました?
鵜那に情報プラス1
トラップが作れる9歳
「まさかこの穴」
「私が作ったよ?」
よ? じゃないだろ
「だから苦手なのよこの子」
「天才だから?」
「含みのある言い方ね」
「いやっ、けしてお前が劣っているとは」
「墓穴ね」
やべ
しっかりしろ28
「とにかくここから出ない限りは単位を貰えない」
「確かにな…やべえええええええええ」
「邪魔するもん、そのために来たし」
何だこの子
何だこの子
大事なことだから二回言いました。
「私の手には二つのカギが下がってます」
「奪えばいいのね?」
「ヒント1、鍵は物質じゃありません」
哲学だな
「あのゲームね」
どれだ?
「策士なら勝てるよ」
「勝つわよ」
「わかんねえけど勝ってやるよ」
「それでこそ瀬戸」
だって出れねえし
やることないしな