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落ちた先

  阿呆と天然とSと一般人。

 「結局いつまで待てばいいのか」

 「先輩、きっと西軍の人も退屈しているんでしょうねえ」

 「今更敵のこと考えてどうするんだよ」

 「暇つぶし?」

 「あっち行けよもう」

 「ちょーことわる」

 「吉瀬…」

 「…中将の権利を使う」

 「萌!!」

 誰か俺の味方はいないだろうか

 敵でいいよもう

 あ

 この女達は敵だったな

 「あきらめましょうよ先輩」

 「人生にか?」

 「…なら手伝う」

 「手伝うな」

 「やーね、萌は楽にしてくれるわよ」

 「俺が死ぬ方向に話が進んでいるのか?」

 「駄目よ、そしたら捕まった時に」

 「俺じゃ役不足な」

 「…楽に」

 黙れお前ら


  カサリとなった。

 もう慣れたもんだ

 全員がペイント弾をよける。

 どさりとなった。

 「何の音だ?」

 「だからね、吉瀬さん。オレは思うんすよ」

 「黙って須賀、何の音?」

 「…わかる」

 「萌?」

 「…ここ危険だ」

 「待てよ、何の話だ?」

 どさりとなった。

 「ちょ…怖いすね」

 「萌何処行く気?」

 「…安全地帯」

 「おいっとまれって」

 「ったく、ナイフ取り上げただけじゃだめね」

 「萌チャーン」

 「追い掛けるぞ」

 どさりとなった

 何故か倒れた


  視界が低い。

 「…何が…」

 頬に触れるのは葉っぱじゃない。

 静かだ。

 「このウドの大木」

 ああ、安心する声だな

 「…吉瀬」

 「あんたのせいで失格よ馬鹿」

 馬鹿?

 久しぶりに聞く言葉だな

 「だから何が」

 「トラップ」

 「あ?」

 「あんたが足を踏み出した途端に作動したの」

 「何がだ?」

 「トラップっつってんでしょ」

 「須賀と萌は?」

 「あんたの近くにはいなかったから助かった」

 そりゃよかった

 「吉瀬は?」

 「ここにいますけど?」

 「じゃなくてだな」

 「…一生の恥よ、馬鹿と一緒に落ちるなんて」

 「落とし穴?」

 「あー、寝ぼけてるやつと話したくはないわ」

 「何だそれ」

 沈黙。


  息苦しい。

 「何処だここ」

 「さっきから調べ回っているにしちゃ収穫ないのね」

 「狭いし、暗いし、息苦しい。洞窟かここ?」

 「じゃない?」

 「会話したくないだろお前」

 「今反省会中なのよ」

 「なんのだよ」

 「萌に気付けて私に気付けなかったトラップの避け方について」

 「…」

 「そんな目で見る権利はないわ」

 「見えるのか?」

 「何も」

 沈黙。

 「…っかしいな」

 「…何がよ」

 「お前らが騒がしかったからさ」

 沈黙が何か嫌だ

 何て言ったら人格崩壊だな

 「から?」

 「今が心地いいな」

 「見えてたら殴り飛ばして踏みつけていたわ」

 そりゃよかった


  どさりとなった

 「また誰か落ちてきたのかしら」

 「…う」

 「怪我人か?」

 「不用意に近寄らないでよ」

 「わかってる」

 暗くてよくわからないが動いてる

 …子供?

 「…うう、何ここ」

 「大丈夫か?」

 「だれ?」

 「子供だ、小さい少女だ」

 「…あ」

 吉瀬が変な声を出す。

 前も聞いたなこれ

 「っ待て吉瀬えええええ」

 「放してよ、こいつは危険なんだから」

 「だからと言って目の前で子供を殴るやつを平然と見てられるか!」

 「子供? こいつは子供なんかじゃない、こいつは…」

 「へーえ、吉瀬りんじゃん」

 「え?」

 「また私のトラップに引っかかっちゃったのぉ?」

 「このやろ…」

 「誰だこれ?」

 何だこの状況

 

 

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