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TS男装令嬢は王太子の傍付きを拝命する。  作者: 髙龍


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第二十七話

お風呂を済ませ、夕食も食べ終わりマスクウェルの自室を辞してきたアンリは自分の部屋に向かった。


部屋の中には文字を教えてくれているメイドさんが待っていた。


「お待たせしてすみません」


「いえ。王太子殿下のお世話は大事な仕事ですから。それでは、早速今日の勉強をはじめましょう」


「はい」


「いくつかの部署から過去の公文書を貰ってきました。読んでみてください」


アンリは1枚受け取り目を通す。


装飾文が多く使われておりわかりにくい。


「公文書ってこんなに読みずらいものなんですか?」


「そうですね。形式が決まっていますので。コツをお教えしますね」


メイドさんは見落としてはいけない重要な部分を教えてくれる。


「なるほど・・・」


それを踏まえてもう一度読んでみる。


今回は何を伝えたいのか何とか読み解くことができた。


アンリは合っているかメイドさんに確認する。


「はい。まだ見落としはありますが最初ですから十分ですね」


「そうですか・・・」


どうやら見落としていた部分があるらしい。


「見落とした部分を説明しますね」


指摘された部分を踏まえてもう一度読む。


「公文書って難しいんですね」


「そうですね。ですが、最初のうちは皆さんこんなものですよ。後は数をこなすことですね」


アンリはその後も公文書を受け取り解読を続けた。


「今日はこの辺にしておきましょう」


メイドさんに言われてアンリは公文書を読むのをやめた。


「お疲れ様でした」


「ありがとうございました」


「いえいえ。明日、また別の公文書を持ってきますね」


そう言ってメイドさんは公文書を回収して部屋を出て行った。


「そろそろ寝ないと・・・」


アンリは明かりを消してベットに横になる。


乗馬の疲れに加えて難しい文書を読んだことで疲れていたのだろう。


あっという間に夢の世界へ旅立っていった。






「ちゅんちゅん」という鳥のさえずりで目を覚ます。


アンリは着替えるとマスクウェルの部屋を目指した。


今日もマスクウェルはまだ寝ているようで手前の部屋にはいなかった。


寝室へ入りベットで寝ているマスクウェルを確認する。


アンリはマスクウェルを揺さぶって起こしにかかる。


「マスクウェル殿下。朝ですよ」


「んっんっ~。アンリか。おはよう」


「おはようございます。今、着替えを取ってきますね」


「あぁ。頼む」


アンリはクローゼットに向かい今日の服を取ってきてマスクウェルの着替えを手伝う。


「アンリ。疲れてないか?」


マスクウェルはそう聞いてくる。


「いえ。私は元気ですよ?」


「そうか。ならいいんだが・・・」


どうやら体調を気にしてくれているようだ。


はじめての乗馬に文字の勉強と昨日は疲れたが1晩寝たら疲れは吹き飛んでいた。

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