私とギフトの関係性
私の父は開業医をやっている。
お歳暮やお中元の時期になると、薬屋さんや患者さんからたくさんギフトが届いた。
カップラーメンの詰め合わせから松葉ガニまで、色んなものをいただいていた。
子どもの私が喜ぶようなものは記憶にないが、『オトナになったらこんなものがもらえるようになるんだなぁ』と、思っていた。
今、私はいいオトナであるが──
ギフトといえるようなものはいただいたことがない。
コミュ障だからだろうか? 父も立派なコミュ障である。
私は引っ込み思案な卑屈型コミュ障、父は唯我独尊な暴君型コミュ障という違いはあるが……、そのせいだろうか?
いや、仕事の違いだろうと思える。
あるいはポストの違いだろう。私は会社に勤め、こき使われる大型トラックドライバー、父はいわば城の王様なのである。
まぁ……べつに──
お歳暮やらお中元やら、欲しいわけではないですよ。
贈ったこともないしね。
そんな私がギフトをいただけるようになった。
小説家になろうに作品を投稿するようになってからのことである。
私の作品を読んでくださった方が、感想、レビュー、二次創作、ファンアートなどという形で、素敵なギフトを贈ってくださるようになった。
私もお返しに、あるいは素敵なお話を読ませていただいたお礼にと、ギフトを贈るようになった。
お歳暮とかお中元とか、そういうものが形式ばったものだとするなら、こっちのギフトのほうがよほど心が籠ってる感じがするのである。
皆様、来年もどうぞよろしくお願いいたします。




