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出会い

大型の異星獣が出没する時間になった。

辺りを見渡すと小型、中型の異星獣が合わせて30匹くらい地面を割って表れた。


そして、空から小さな山一つ分くらいありそうな異星獣が下りてきた。


あまりの大きさに俺は目を見開いた。

小型、中型の異星獣は、大型の破壊行為を邪魔しないようするためか、

全方位へ走り出した。一部俺に向かってきたが、焦っていたこともあり苦戦した。


何とか討伐し終わり、辺りを見渡すと、東の方の森が焼け野原になっている。

村とは違う方角でホッとしたが、いつ村の方角が狙われてもおかしくない。


大型は少し角度を変えて、もう一度東に向かってブレスを放つと、俺に背を向け着地した。

そして、俺には目もむけず、東へ歩きだす。

俺は、不思議に思いながらも翼を広げて大型を追いかける。


空から見て、唖然とした。

大型が破壊し、向かっている東の方には、大きな街がある。

多分あれは、俺が向かっているエルフォード区の街だ。

大型がこのまま進めば、あと数分で街に、ブレスが届く距離になる。


このままだと街が破壊されてしまう。

大勢の人が殺されてしまう。


恐怖を覚えながらも、討伐しなければならないといけないという気持ちに

駆り立てられ、俺は立ち向かった。


まずは、飛べないように翼を断とう。

左翼を狙い、神力で強化した剣を振り下ろす。


かたい異星獣の皮膚は、俺の剣を2つに折った。


大型は振り向き、俺に嚙みつこうとした。

俺は慌てて自然力で防御用結界を張ろうとした時、


「危ない!」


男性の声が聞こえ、俺を囲うように結界が張られた。

それは、大型に飲み込まれないようにも、配慮された大きさだった。


間一髪だった。


声の聞こえた方を見ると

武器を持った人が4名こちらに飛んできた。


「そのまま、俺たちの戦いを見守っていてくれ」


そして、他人の張った結界を解く術を知らなかった俺は、

結界の中で彼らの戦いを見ることになった。


4人のうちの一人が大型の後ろに回り込み、あっさりと尾を切り落した

そして、大型が振り向いた瞬間もう一人が、首を下から切り落とした。


本当にあっという間だった。


そして束の間、異星獣の死体は白い靄へと変わり、

ところどころ空いている地面の穴へと

吸い込まれるように流れていった。


小型、中型の死体は、自然と消えることはない。

俺たち人が燃やさないと、腐敗が進み異臭を発する。


初めて見る光景に驚きを隠せなかった。


状況についていけない中、目の前の結界が突然解け、

異星獣の首を切り落とした男性が近づいてきた。


「あなたが、ウィリト様ですか。」


俺に向かって、初対面であろう男性が尋ねている。




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